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白尾動物園の朝は早い。
シャークん
きんとき
8時20分
シャークんがバケツを持ってやって来る。
中身は大抵アジかイワシだ。
シャークん
シャークん
きんとき
岩に腰掛けたシャークんの足元まで行くと
バケツの中からイワシを摘んで俺にくれた。
シャークん
きんとき
イワシを咥え上を向いて飲み込む。
冷たくて美味しい。
シャークん
食事の後は一緒に園内を回るのが日課。
この時間が結構好き。
最初に向かうのはパンダコーナー。
Nakamuときりやんが居る所だ。
きんとき
Nakamu
きりやん
シャークん
両手で笹を持ち歯を磨いている隣の檻で
きりやんがうつ伏せに倒れ唸っていた。
俺の所と違って冷たい風が出ているはずなんだけどな。
シャークん
きんとき
シャークんがきりやんの檻へ向かう。
シャークん
きりやん
シャークん
きりやん
シャークんが何処からか氷の塊とそれを削る道具を持ってきりやんの檻に入る。
あれは確かかき氷機と言うやつだ。
Nakamu
Nakamu
氷の塊を見たNakamuが笹を放り投げきりやんの檻の方へ近付いて行く。
シャークん
Nakamu
シャークん
Nakamu
残念ながら彼に俺達の言葉は通じない。
でもシャークんは俺達の気持ちを的確に汲み取ってくれるんだ。
シャークん
きりやん
かき氷機に氷を入れカラカラとレバーを回す。
すると削れてフワフワになった氷が落ちてきた。
シャークん
きりやん
Nakamu
シャークん
皿に盛られたかき氷をきりやんがペロペロと舐め
シャークんはNakamuの檻に移動する。
シャークん
Nakamu
きりやん
きんとき
Nakamu
Nakamu
シャークん
案外子供っぽい所があるNakamuは俺も俺もとシャークんの足に抱き着いた。
だから言葉通じないんだって。
シャークん
きりやん
Nakamu
シャークん
足にしがみついたまま水場まで連れて行こうとするものだから
シャークんが転びそうになって見ていてハラハラする。
歩きずらいだろうに何とか着いて行って首を傾げた。
シャークん
Nakamu
シャークん
シャークん
Nakamuが手で水を弾くと通じたらしく納得したように頷いた。
シャークん
シャークん
Nakamu
シャークん
お皿に追加で氷を削りシャークんが檻から出てきた。
シャークん
シャークん
きんとき
Nakamu
きりやん
2人と別れた後は小動物エリアを抜け猛獣エリアへ。
きんとき
Broooock
Broooock
Broooock
きんとき
Broooock
クロヒョウのBroooockはいつも眠そう。
ネコ科はそういうものらしい。
シャークん
Broooock
シャークん
シャークん
Broooock
シャークん
きんとき
シャークんがBroooockの檻の中へ入り辺りを探す。
枝なんてどれも同じように見えるけどBroooockにとっては違うみたい。
シャークん
Broooock
シャークん
一応見回ってはいるけど半ば諦めモード。
Broooockの無くし癖には彼も手を焼いている。
シャークん
Broooock
シャークん
Broooock
きんとき
Broooock
シャークん
シャークん
Broooock
Broooockは返事をしながら欠伸をした。
これは二度寝するな。
シャークん
きんとき
ネコ科の動物が並ぶ通路を抜け更に奥へ。
きんとき
きんとき
シャークん
一見空っぽに見える檻の中には更に小さな小屋があって
シャークんがその中を覗き手を伸ばす。
シャークん
スマイル
シャークん
スマイル
どうやら日向に出たくないらしい。
スマイル
きんとき
スマイル
きんとき
スマイル
シャークん
また何処からか氷を持ってきてカラカラとかき氷機で削る。
出来上がったそれを小屋から少しだけ離れた所に置いた。
シャークん
スマイル
シャークん
きんとき
スマイル
と文句を垂れつつゆっくりとした動きでスマイルが出てきた。
シャークん
スマイル
シャークん
そういえばこの前野生のカラスに耳を突つかれたって言っていたっけ。
だから外に出したかったのか。
怪我の具合を見るために。
シャークん
きんとき
スマイル
シャークん
スマイル
シャークん
きんとき
園内を一周して自分の家に帰って来た。
シャークんはどこかへ行ってしまったけれど、また直ぐに戻って来るだろう。
思った通りシャークんは直ぐに戻って来た。
プールの準備が出来たらしい。
Nakamu
きりやん
スマイル
Broooock
きんとき
シャークん
シャークんはホースから水を出し地面を濡らした。
シャークん
きんとき
プールの縁に立って水面を見詰めていたらホースの水に背中を押されてボチャンと落ちる。
落とした本人はケラケラと笑っていた。
きんとき
きりやん
シャークん
シャークん
俺が泳ぐ姿を見て羨ましく思ったのか、きりやんがプールへ飛び込もうとする。
しかし間一髪の所でシャークんに抱き上げられて
浅いビニールプールの方へ降ろされた。
きりやん
Nakamu
シャークん
きりやんを抱き上げる時に離したホースをNakamuが拾い
その時に口を潰してしまった様でNakamuの顔目掛けて水が勢いよく吹き出した。
シャークん
Nakamu
シャークん
シャークんが暴れるホースを取り上げるとNakamuはまたシャークんの足に抱き着く。
Broooock
Broooock
すると今度はBroooockがシャークんの服を引っ張って注意を引こうとした。
シャークん
シャークん
シャークんがポケットから何かを取り出しビニールプールの中へ放り投げ
動くものが大好きなBroooockはそれを追いかける。
Broooock
きりやん
シャークんが投げたのは音が出るオモチャだった。
ビニールプールの中で楽しそうに遊ぶBroooockと若干の被害に遭っているきりやんは見ていて面白い。
シャークん
スマイル
シャークん
そう言ってあまり乗り気では無いスマイルに何かを着させた。
あれは水に浮くやつだ。
シャークん
シャークんが俺の居るプールに少し大きめなボールを投げ入れた。
きんとき
スマイル
俺程では無いけどスマイルも中々泳ぐのが上手い。
さっきまで嫌々だった癖に水に浸ると満更でもなさそうな顔をしていた。
シャークん
Nakamu
シャークん
ずっと足にしがみついていたNakamuだったが、背中を撫でられ漸く手を離した。
きりやん
Broooock
Nakamu
きんとき
スマイル
きんとき
漸く一段落し暫く俺達が遊ぶ様子を見ていたシャークんだったが
ふと何かを思い出し立ち上がる。
シャークん
シャークん
きりやん
Nakamu
Broooock
スマイル
きんとき
俺達がじっと扉を見詰めていると
数分もしないうちにシャークんが戻ってきた。
その手には緑と黒の縞模様が。
シャークん
Nakamu
Broooock
きりやん
きんとき
スマイル
我先にと一斉にプールから上がりシャークんの周りに集まる。
シャークん
きりやん
Nakamu
シャークん
スマイル
Broooock
シャークん
きんとき
Nakamuときりやんは三角形に切られたものを手渡され
Broooockとスマイルは皿に盛られた1口サイズにカットされたものを与えられ
俺にはスプーンで掬って口に入れてくれる。
シャークん
きんとき
Nakamu
シャークん
スマイル
Broooock
スマイル
Broooock
シャークん
きりやん
シャークん
皆で口を赤く濡らしてスイカを頬張る。
そんな俺達をシャークんは楽しそうに眺めていた。
でもずっと皆と遊んでいたいけど、そういう訳にはいかないみたい。
ホースの水で綺麗にしてもらったら、順番にお家へ返される。
シャークん
Broooock
きりやん
Nakamu
スマイル
Broooock
きんとき
Broooock
きりやん
Nakamu
きりやん
シャークん
きりやん
シャークん
きりやん
シャークん
きりやん
Nakamu
シャークん
スマイル
きんとき
スマイル
きんとき
スマイル
シャークん
スマイル
きんとき
スマイル
ついに俺一人になった。
ちょっと寂しい。
シャークん
きんとき
でもそんな気持ちも直ぐに吹き飛ぶだろう。
だってこれから沢山の人と触れ合うのだから。
シャークん
きんとき
10時
白尾動物園開園だ。
END
ーアフタートークー
Nakamu
シャークん
Broooock
きりやん
スマイル
きんとき
シャークん
Broooock
きんとき
Nakamu
Broooock
スマイル
きりやん
シャークん
Nakamu
Broooock
スマイル
きりやん
スマイル
きんとき
シャークん
Nakamu
Broooock
スマイル
Nakamu
きんとき
シャークん
きんとき
きりやん
Broooock
きんとき
Nakamu
きりやん
スマイル
きんとき
Nakamu
Broooock