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るる
るる
他の女子に告白されたら…?
るる
るる
えとの気持ち
ゆあんの気持ち
えとの行動
ゆあんの行動
クラスの女子
クラスの女子
クラスの女子
時間の経過を知らせる人
席に着く前に、ちらっと耳に入って来たのは、後ろの女子たちの会話
正直、聞きたくなかった
でも聞こえちゃったんだから仕方ない
あぁ、やっぱり噂になってるんだ
ゆあんくんが「文化祭、何かするかも」って言ってからと言うもの
その意味をぐるぐる考えては、自分を落ち着かせるために「冗談だ」と言い聞かせていた
だけど周りがこんなに本気になってると、それも難しくなる
ゆあん
後ろから背中をつつかれて振り返るとら当たり前のようにゆあんくんがいた
ゆあん
えと
ゆあん
そう言って笑うゆあんくんは、変わらずいつも通り
だけど教室のあちこちから向けられる、女子たちの視線に気づいてしまって、なんだかもやもやする
えと
ゆあん
えと
少し怖かった でも聞かずにはいれなかった
ゆあん
えと
ゆあん
その一言で胸の奥がぎゅっと痛くなる
それって、私じゃないかもしれない そんな当たり前の可能性が、妙にリアルに感じて
時間の経過を知らせる人
ゆあんくんと並んで図書室に向かう廊下の曲がり角で女子たちの話し声が聞こえてきた
クラスの女子
クラスの女子
クラスの女子
その瞬間、立ち止まりそうになった
心臓が一瞬、変な音を気がする
ゆあん
ゆあんくんが何も知らずに私の顔を覗き込んでくる
えと
知らない女子の”頑張って”の一言が、こんなに胸に刺さるなんて
私はいったい、何に怯えているんだろう
ゆあんくんが誰かに気持ちを伝えるのが怖いの?
それとも、それが私じゃなかった時の自分が怖いの?
時間の経過を知らせる人
私は自分でもびっくりするくらい無口だった
ゆあん
えと
ゆあん
えと
思わず強く言ってしまった
だけどゆあんくんは、珍しくそれ以上なんも言わなかった
沈黙が少しだけ続いて、やがてやがてゆあんくんがぽつりと言う
ゆあん
えと
ゆあん
ゆあん
えと
ゆあん
えと
ゆあん
ゆあん
ゆあんくんの声は、驚くほど静かでまっすぐなだった
教室に戻ると、さっきの女子がゆあんくんに話しかけていた。 笑顔で、楽しそうに。
クラスの女子
ゆあん
クラスの女子
ゆあんくんはちょっと困ったように笑って、返事を濁していた。
私はそれを少し離れた席から見て、また胸の奥がぎゅっと締めつけられる感じがした
なんでこんな気持ちになるんだろう
まだ、何も始まってないのに
るる
るる
るる
私以外の誰かを見ないで
ゆあんの告白に期待と不安が入り混じる中、えとの中に初めて芽生える“独占欲”。 自分でも気づいていなかった「好き」の感情が、ゆっくりと輪郭を持ち始める
るる
るる
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