お母さん
駄目に決まってるでしょ‼
さゆり
もう!‼
...........
ついかっとなっちゃて 家を飛び出した
少し遠くの公園に
...........懐かしいな... ブランコ...
小さい頃のさゆり
ららら~
よく ブランコをこいでいて それで他に 色々な事を考えた
ブランコは不思議な物で 地面についてる 訳でもなく 浮いている訳でもない
何となく 時空を冒険してるみたい 後ろに行くと過去に 前に行くと未来に
たまには 半透明の人いた
それは幽霊ではない 他の時代の人なんだって
しばらくそんなことを 考えていた
そうすると 半透明の少女が話しかけてきた
少女
こんちは
見た目では 6~5才ぐらいだ
さゆり
こんにちは
少女
なんでおねえさん
泣いてるの?
泣いてるの?
さゆり
大切な人と
喧嘩しちゃったの
喧嘩しちゃったの
少女
帰ったら「ごめんなさい」出来る?
ポニーテールで可愛いし 子供らしいのに 大人のような言葉 を言うので一瞬 どっちが子供なのかわからなくなった
さゆり
う~んどうだろう
ちょと難しいかもな......
ちょと難しいかもな......
少女
そういう時はね
相手の両手をギュッってしてると自然謝れるんだよ
相手の両手をギュッってしてると自然謝れるんだよ
さゆり
...........
その方法どこかで...........
少女
この方法はね
少女
お母さんのお母さんが
教えてくれたんだって
教えてくれたんだって
さゆり
やっぱり
少女
あっ!
少女
そのポーチ!
さゆり
あっ!
女の子の髪止めとおんなじ チューリップの飾り
さゆり
これはね私のお母さんが
小さい頃買って来てくれたの
小さい頃買って来てくれたの
少女
私のお母さんと一緒だぁ
少女
あっお母さんが呼んでる
じぁね!
じぁね!
少女は幻のように消えて言って しまった
さゆり
...........
家
お母さん
さっきはごめんね
お母さん
でも社会人になった
ばかりのあなたには
無理よ
ばかりのあなたには
無理よ
さゆり
それでも私は生みたいの!
お母さん
まずはせめて
生活を作りなさい
生活を作りなさい
負けるわけにはいかないの あの子をみたから
やっとわかったの あの子は将来の私の 子供だって...
待っててね