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花子くん
〜〜〜ってこと
八尋寧々
でも...花子さんの言う通り両思いになれれば誰でもよかったの...
八尋寧々
はぁ...
八尋寧々
こんなことになるなら飲まなきゃよかったよ...
花子くん
だから止めたでしょ...？
八尋寧々
うっ...すみません...
花子くん
まぁどうにかしなきゃね
人魚
ｶﾞﾀｶﾞﾀｶﾞﾀｶﾞﾀﾄﾞﾝｶﾞﾗｶﾞｯｼｬｰﾝ
八尋寧々
？！
花子くん
出た
人魚
人とはとっても愚かな生き物...
人魚
しかし喜べ小娘お前は今から妾のしもべ
人魚
せいぜい可愛がってやろう！
八尋寧々
ひー！人面魚！
花子くん
これが人魚
花子くん
眷族になったヤシロを迎えに来たんだ
花子くん
でも困るなぁ
花子くん
営業妨害だ
人魚
邪魔だ小僧！！
花子くん
ﾄﾞｰﾝ！
八尋寧々
花子さん！！
人魚
弱い弱い！
人魚
七不思議ごときが妾に勝てるはずがなかろう！
花子くん
ちょっと待ってよ
人魚
ん？
花子くん
俺その子の願いまだ一つも叶えてないんだ
花子くん
その後にしてくれない？
人魚
だまれ！
人魚
妾に命令するでない！
花子くん
へぇ...そう...
花子くん
そうならこっちも力ずくでいくよ
人魚
...邪魔だ！
花子くん
ｼｬｷﾝ！
人魚
な！
人魚
たかが生まれて数十年の怪異になんでこんな力が？！
人魚
おのれ七不思議ぃぃぃぃ！
八尋寧々
きゃぁぁぁ！
花子くん
ナイスキャッチ！
花子くん
ひとまずは取り返したけど
花子くん
しつこそうだったしまたくるかな
花子くん
まぁ...少しでも時間が稼げればいっか
八尋寧々
そ、そんなぁ
八尋寧々
どうしよう花子さん
八尋寧々
私あの魚さんに連れてかれちゃうの...？
八尋寧々
あんなお願いしなきゃよかったよ...
花子くん
泣いても無駄
花子くん
これは怪異に関わることだ
花子くん
言ったよね〜使うなって
花子くん
せっかく忠告してあげたのに
花子くん
おばーかさん
八尋寧々
はっ！？
花子くん
でも君はこれを先輩に使わなかった
花子くん
だからまだ願いを叶えてあげられる
花子くん
人間に戻りたい？
花子くん
願うなら叶えよう
花子くん
代償は貰うけど
八尋寧々
代償って...？
花子くん
さぁ...？
花子くん
でも最低限の生活は送らせてあげる
花子くん
どうする？
八尋寧々
戻る！戻りたい！
八尋寧々
お願い花子さん！人間に戻して！
花子くん
言ったね？
花子くん
お代はカラダで払ってもらうよ
八尋寧々
から、え...？
花子くん
ｺﾞｸｯ
八尋寧々
きゃっ
八尋寧々
ｶﾞﾗｶﾞﾗｺﾞﾄｯ
八尋寧々
え？
花子くん
彼岸と此岸の境を超えて俺たちの縁は結ばれた
花子くん
君が受ける呪いは俺が最低限にしてあげる
花子くん
変わりに貰うよ？
花子くん
君の...
花子くん
労働力！
八尋寧々
は？
花子くん
いや〜よかったよかった！
花子くん
丁度欲しかっただよね〜人間の助手！
花子くん
ヤラシイ意味だと思った？w
花子くん
ヤシロの〜えろ大根
八尋寧々
ふん！ﾄﾞﾝ
花子くん
痛っ！
八尋寧々
あれ？花子さんに触れる？
花子くん
さっき言ったろ？縁が結ばれたって
花子くん
優しくしてよ〜お願い二つも叶えてあげたんだから〜
八尋寧々
え？二つ？
花子くん
誰でもいいから両思いなりたい...だっけ？
花子くん
君にとって縁結びと両思いは同じものだよ
八尋寧々
りょ両思いって...
こうして私は出会ってしまった
たそがれ時あかねの斜陽が指す教室で
この世の在らざる怪異の男の子と...
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