コメント
2件
さいこーです!
おおおおおおおおおお! やばぁぁぁぁぁぁい。めちゃ好き
青
青
桃
今日も電話越しで会話する
僕たちは遠距離恋愛をしている
電話でしか話せない。
だからこの電話の時間が大好きだった
桃
青
大好きだったんだ。
桃
桃
桃
青
青
桃
出来れば電話は終わらせたくなかった
青
青
僕の充電は94%あった
桃
青
でも彼に嘘をついてしまった。
桃
青
桃
青
青
僕は3週間前に倒れた
横断歩道の真ん中で倒れて左足を轢かれてしまった
だから動かない
左足が使えなくなった
青
僕は左足を抱えて願った。
動け。動け。って
青
でもビクともしない
このことをまだ彼に言ってない
伝えるのが怖いんだ。
これから車椅子生活になる
彼に迷惑をかけてしまうんだ
遊園地も水族館も海も
どこに行くにしても迷惑になる。
振られちゃうかなって思って怖くて伝えれなかった
青
僕は布団に潜って体を丸めて
目を閉じた
頭には彼しか居ない。
最低な家族から救ってくれた彼。
そんな彼に初めて隠し事をしている
いっそ別れて彼を解放しようとも思ってる
赤
青
この人は僕の看護師の赤さん
僕のリハビリを手伝ってくれる人だ
赤
赤
青
青
赤
赤
青
僕が力尽きて倒れそうになる
それを支えてくれる赤さん
青
僕は軽く左足を殴った。
痛くもない
それが悔しくて悔しくてたまらなかった
青
赤
赤
赤
青
社会人として人前で泣くのは恥ずかしかった。
でも涙が出てしまうんだ
大好きな遊園地。もう行けないんだなぁ、
悲しくて悲しくてたまらなかった
もう前みたいにふたりで歩けない
戻れないんだ
赤
赤
青
赤さんがそう言って部屋を後にする
もう少しいて欲しかった
ずっと1人は寂しい。
青
ひとりでスマホを見ていたらとあるものに目が止まった
それは海
どこまでも続いている広い海
無意識に海の画像をスクショして彼に送った
そして電話がきた
桃
青
桃
桃
青
海。行きたい
行きたいよ
青
桃
桃
青
青
正確な日程が決まりそうだったので
僕はまた電話を終わることにした
青
桃
青
青
やだ
終わりたくない。
青
桃
終わりたくない
会いたいよ桃くん
でもこんな姿あなたに見せれない
もう言ってしまおう。
それがあなたのためにもなるかもしれない
青
桃
青
桃
桃
こんなに優しい君
手離したくない、
まだずっと居たい
だいすき
大好きだよ桃くん
青
桃
桃
青
桃
理由なんてないよ
だって大好きなんだもん
でも君に今の僕のことを言ってしまったら
君は優しいからずっと僕のそばに居てくれるかもしれない、
そしたら桃くんの人生は台無しだよ、
青
桃くんは僕を嫌いになって
僕なんか忘れちゃって
幸せになってほしいの。
桃
青
青
うそ、
少しは覚えてて欲しい。
そうじゃないと僕、
悲しいから。
桃
桃
桃
桃
桃
青
謝らないで、
もうこうするしかなかったの、
これでいいんだよね。
桃
桃
青
桃
青
青
桃
青
そう言って貴方は電話を切った
青
これで良かったんだ
だって桃くん遊園地好きだもんねっ、
遠出好きだもんね、
僕はもう___歩けないから
君の邪魔になっちゃうから
青
こうするしかなかったんだ。
僕は布団に潜り込んで
枕を抱き枕代わりにして
ちっちゃく丸くなった
もう慰めてくれる君は居ない。
もうリハビリ頑張らなくていい
もう。いいんだ
青
赤
あれから1年がたった。
僕は少し歩けるようになっていた。
青
もう桃くんのことは気にしてなかった
少しは気にしてるけど。
泣くほどでは無くなった
赤
赤
青
____________________________________________ 青へ 久しぶり。覚えてるかな。 俺青に伝えなきゃいけないことがあったんだ 実は俺余命宣告されててさ笑青と最後の電話した時は残り余命1年だったの。 余命宣告の話をずっとしようと思ってたけど出来なくて隠してた。ごめんね。 こんな手紙を青に残すのは重いかなって思ったけど死ぬ前に。どうしても伝えたいことがあったから書かせてもらったよ。読みたくないなら捨ててね笑 青。好きだよ 結婚したいぐらい。一生青を守ってやりたかった でも短い命だったし無理なのは分かってた 青が海のスクショ送ってきた時俺が電話したの覚えてる? あれ青さ。充電ないって言って切ったけどスクショの画面に充電86%って書いてあったの見たよ。 本当に嫌いになっちゃったんだな。って思った 少し悲しかった。ごめんな別れたあとなのにこんな手紙残して。ただ俺は青を大好きだってことだけ伝えたかった。 もう俺の事は忘れてた他の男と幸せなってな。 青が幸せなら俺だって幸せ。 大事にしてやれなくてごめん。最後まで隠し事をしていてごめん。 また会えたら。その時はもう1回付き合って欲しい。 さようなら。青 桃より ____________________________________________
青
僕はその手紙を見た瞬間
少し言うことをしかない左足を引きずりながら病室を出た
赤
青
青
もう彼はこの世に居ないってこと、?
もう。生きていないの、?
青
遠距離恋愛。
だけどここは県内でいちばん有名な病院だ
だから
可能性を信じて聞いてみた
青
赤
赤
青
青
204号室の扉を開けた
名前のところにはたしかに彼の名前が書いてあった
青
桃
点滴のようなものを沢山つけている
ぴっ、ぴっ、と音が鳴っている
よかった。生きてるんだ
青
青
青
青
目を開けてくれない
でも僕は彼に話しかけ続けた
青
青
青
青
青
青
青
青
青
青
青
青
青
青
僕は彼の手を握った
冷たい。ほんのり温もりがある
あぁ。もうすぐ死んじゃうのかな
青
青
青
青
青
青
青
僕がそういうと彼が僕の手を握り返してくれた。
青
目をゆっくり開ける
桃
桃
桃
ピーーーーー、
音が鳴り響く
先生たちが駆け寄ってくる
彼が運ばれる
青
病室には僕一人になった
今、、何が起きたの、?
桃くんが手を握り返してくれて
好きって言ってくれて、
しん、だ、?
青
僕は窓から空を見上げた
もう空にたどり着いているか分からない
でも空に向かってこう言ってみた。
青
青
これから他の人と恋愛することはないだろう。
君のことを忘れることなんてない
今度海行ってみるね。
一人で行くのは寂しいから
傍にいて欲しいな。
大好きだよ桃くん
さようなら。は言わないかな
またね。桃くん