とある小さな王国に、ひとりの少女が住んでいました。

艶のある金髪ロングヘアに

青い瞳。

オシャレなピンク色のドレスを着ている美しい少女でした。

そして、その少女は薔薇が大好き！

特に、白薔薇を好んでおりました。

少女は白薔薇を見つけると、友達に1本あげるのです！

でも、貰った友達が喜んだ途端に、少女は白薔薇を折っちゃいます…

この物語は、ちょっとミステリアスなひとりの少女のお話。

彼女が白薔薇の花言葉を知ろうとしたのは、これがきっかけでした。

彼女の名は「アリス・シガレット」

シガレット家の長女として生まれました。

今は亡き母の言葉を、ずっと覚えています。

そこから、彼女の人生は血で染っていくのでした。

ローア・ラズベルトとはお友達！

でもね、ローアとは今日、別れを告げるんだ！

ポキッ…

アリスは折れた白薔薇にローアの血を付けました。

これで赤薔薇になったね！

6月13日

きょうはおともだちのローアとおわかれしました。 すぐにしんじゃってかなしいです。 おないどしなのによわかったな。 わたしはかわいいおんなの子だから いらないにんげんはころすの。 だってひつようないもんね！ ありス・しがレッと

赤くなった白薔薇と一緒に、この手紙を閉まっておくのでした。