コメント
1件
なんか、怖
ずっと、一緒だよ
ママ
私
私
ママ
私
私
ママ
私
私
私
ママ
ママ
ママ
ママ
私
私
私
私
私
私
ママ
ママ
ママ
私
私
小さい頃に誕生日プレゼントで ママから貰った クマさんのぬいぐるみ。
それは
すごく目がくりくりで 毛がフサフサで
可愛いクマさんだった。
私は、
寝る時も
遊ぶ時も
出掛ける時も
ずっと、クマさんと一緒だった。
だけど、
私は成長し、中学生になった。
友達も増え、遊びに出掛けることも多くなった。
そして、私は ぬいぐるみとは遊ばなくなった。
私
私
私
私
私
私
クマのぬいぐるみ
私
私
私にはぬいぐるみがこちらを見て
少し目を細めて、 口が上がり笑ってるように見えた。
私
ガッ────
私は、 ぬいぐるみを掴み
ぬいぐるみが目に入らないよう、
クローゼットの奥隅にしまった。
???
???
???
???
暗闇の中、クローゼットの扉の隙間から君を見て僕はそう言う。
"あの頃"は遊んでくれたのに。
なのに、今は飾り物のように扱われる。
"もう、あの頃のように遊んでくれない"
ねえ、また遊ぼうよ。
あの頃のように一緒に寝ようよ
あの頃のように遊ぼうよ
あの頃のように 出掛ける時も連れて行ってよ
ガチャ
ある日 君は
部屋に男の子を連れて来た。
君は僕と遊んでいたあの頃と 同じように
幸せな笑顔をしていた…
君は成長する。
僕は、古くなり使えなくなる。
汚くなってボロボロになって ゴミになる。
綺麗な茶色だった僕は
今ではホコリをかぶった 濁った茶色だ。
君と僕のこれから先の人生は、
全く違う。
分かってる…
分かっているけれども…!
僕は君に遊んで貰いたいんだ。
君と一緒にいたい…。
またあの頃のように… 笑って欲しい。
僕はただ。
そう、願っているだけなのに…
もう、こんなに汚くなった僕を
使ってくれないのだろうか。
───そう、思っていた。
だけど、 君はクローゼットの扉を開け
久々に僕を手にとってくれた。
君は黙ったまま
部屋を出て
家を出て
外へ出た。
君は黙ったまま歩き続ける。
小さい頃のように抱きしめては くれなかったけれども
僕を手にとってくれただけで
僕は…嬉しかった。
???
────そう、思った時
君は小さくため息をして、
─────ボスッ
僕を…袋の山へと投げ捨てた…
???
君は僕を置いて、 そのまま何も言わずに
背を向けて歩いて行く…
???
???
???
僕はただ段々遠くなっていく 君の背中を見つめるだけ。
???
???
ここ…どこだろう…
臭くてベトベトしている…
黒くて小さい虫が 僕の体を登る。
僕は、君に言われたあの言葉を思い出す。
『──ずーっと、一緒だよっ!』
???
???
???
???
???
ねえ
どうして
おいていくの?
僕は
僕…は
ぼくは…っ
ぼ、く…は
捨てられたの?
君は夜になっても戻ってこなかった。
『ずっと一緒だよ』
って、言ってくれたのに。
ねえ
どうして?
僕達は
これから先も
ずっと
ずっっと
ずーっと
ずっと
ず っと
ずっと
ずっと
ズット
ズット
ズ ット
ズ ット
ズッ ト
ズット
ズッ ト
ズ ット
ズット
ズット
ズッと
ず ッと
ずっト
ずっと
一緒だよ
ねえ
そうでしょ?
私
私
私
私
私
私
私
私
『ぬいぐるみ』
私
私
私
私
私
彼氏からの誕生日プレゼント
それは
すごく目がクリクリで 毛がフサフサで
"可愛いクマさんだった。"
???
???
???
一緒だね