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伏黒恵
狗巻棘
背後から木の幹が襲ってくる。
建物内を走り回りながら 帳の外を目指した。
加茂憲紀
狗巻棘
加茂憲紀
狗巻先輩の呪言で動きを止め、
伏黒くんと加茂先輩が 攻撃を入れる。
それを繰り返して どうにか保っていた。
明坂光希
伏黒恵
明坂光希
明坂光希
まだ何も役に立ててない。
私も少しでも呪霊に ダメージを与えられれば…!
伏黒恵
明坂光希
伏黒くんの合図で 鵺と同時に呪霊に向かう。
明坂光希
明坂光希
狗巻棘
その時、脇腹が熱くなり、 激痛が走る。
明坂光希
鵺の胸には呪霊の腕が、 私の脇腹には木が刺さっていた。
狗巻先輩の限界が 来てしまったみたいだ。
伏黒恵
明坂光希
距離を詰めた呪霊が 加茂先輩を殴る。
私は強く一歩踏み出して 呪霊の頭上に跳んだ。
明坂光希
花御
呪霊の上半身を品々物之比礼で 覆い、呪力を込める。
光に包まれた呪霊の体が ジワジワと焼けていく。
花御
伏黒恵
伏黒恵
狗巻棘
明坂光希
呪力を込めれば込めるほど お腹から血が溢れる。
その時狗巻先輩が 私に向かって手を上げた。
ここまで弱っていれば 呪言で祓えてしまうかもしれない。
私は呪霊の肩を足場に、 跳んでその場から離れた。
狗巻棘
お腹の痛みで 転がり落ちた私と、
呪言の反動で 倒れた狗巻先輩を、
伏黒くんが受け止めてくれる。
朦朧とする意識の中、
呪霊が建物まで 吹き飛んでいるのが見えた。
伏黒恵
伏黒恵
明坂光希
明坂光希
上手く呪力を練れずに、 私は意識を手放した。