はぁ…はぁ…
イケメン君が待っていう教室に…
今から会える…
そー考えただけで…
走るスピードが上がる
先輩…
期待してもいいですか…?
私は先輩が好きなんです。
タッタッタッタッッ
安江真菜
はぁ…はぁ…
安江真菜
【着いた…⠀】
ふぅ~…
大きく深呼吸をする。
安江真菜
【落ち着け…思ったことを素直に言えば……大丈夫…ふぅ…⠀】
安江真菜
よし!
と…ドアに手をかけた時…
安江真菜
え…
目を疑った…
誰…?
石原瞳
もぉ~!勇人ったらぁ~ん!
石原瞳
大好きぃ~❤
山田勇人
ハイハイ…
イケメン君は女に対しては素っ気ない態度だけど…
安江真菜
【抱きしめてる…⠀】
安江真菜
【な、なんで…⠀】
石原瞳
勇人~キスしてぇ~ん❤
安江真菜
【え、するの…?⠀】
山田勇人
ハイハイ…
チュッ
安江真菜
……
石原瞳
もぉ~ん!勇人ってキス上手いんだからぁ~
山田勇人
…
石原瞳
ねぇ~もっとしてぇ~
山田勇人
ハイハイ、
チュッ
リップ音だけが聞こえる…
2人の、甘い雰囲気だけが…
安江真菜
【っっっ~!!!⠀】
たまらなく、辛くなる…
何も考えられない…
ダッッッ!!
逃げた…
あの甘い雰囲気から…
もう見てられなかった…
安江真菜
う…うぅぅぅ…
だから嫌なんだ…
恋をするのが…
私なんか、あんな子に勝てるわけが…ないんだから…
安江真菜
【まただ…また、私は逃げたんだ…諦めたんだ…⠀】
安江真菜
【好きっていう気持ちから…⠀】
ほんとに昔から変わらない…
こんな自分に嫌気がさす…
安江真菜
もう、嫌だ…
もう、辞めてしまおう…
あの人を好きになるのを…
人を好きになるのを…
これ以上傷つきたくない…
安江真菜
うぅぅ…グスンッうぅぅぅ…せ…んぱ…い~っっっ…
その夜…寝れなくてずっと泣き続けてた…
これが何度目の失恋だろう…