TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

僕と同じ匂いがした。

人生に絶望している感じが。

人格を作っている感じが。

きっと彼も明るい表の顔を剥いだら中には何も無い空っぽの人形なのだろう。

黛灰という人物も何かがあるのだろうが、僕とは違う何かを抱えているのだろう。

ともかく不破湊のことを探ろう。

何故か分からないがそうした方がいい気がする。

そうして僕は不破湊を監視するようになった。

そんなことをしているうちに、戦争が起きた。

第三次世界大戦だ。

僕は被弾してしまった。

化学物質により片目の色素が薄くなり、その目が見えなくなってしまった。

不破湊はどうなっただろう。

あぁ、腕を怪我しただけなのか。

そんな軽傷で済ませることが出来るということは、やはり何かが関係しているのだ。

生憎僕は頭が良いわけではないから予想を立てることにすら時間がかかってしまった。

きっと彼は世界をループしているのだ。

しかも何度も。だから、攻撃を避けることが出来たのだろう。

僕らは桜魔皇国に直接呼び出しをくらってしまったため、その後に起きたふたつの戦争は参加していない。

第三次世界大戦以降、また戦争が起きた時のために不老不死のワクチンが開発されたらしい。

僕らの知る人物はとっくに死んだと思っていたから、不破湊や三枝明那、黛灰、叶が生きていたことに少し驚愕した。

不破湊は特には変わったことがないが、他の皆は性格が大きく変わっていた。

一体何があったのか。

まぁよく分からないが、不破湊が関係していることなど明白だ。

まぁそんな探りごっこももう時期終わるだろう。

そろそろ魔に全てを取り込まれるだろう。

僕がすることはただひとつ。

何も無い振りをして終わる時までただただ穏やかに過ごすだけだ。

もう僕に感情なんて残ってないし、希望や望みは捨てた方がいい。

それでも、いつか救ってくれる存在が現れたなら、それは嬉しいことなのだろう。

Mântuitorul Marelui Păcătosー愛する彼らの為に

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

518

コメント

6

ユーザー

うぅん…なんかすっごい甲斐田君辛くね…?やばいすごい可哀想しか出てこない()続き楽しみにしてるぞ!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚