何時か見た影法師
鶴蝶
イザナ…
遠い遠い日の思い出は
イザナ
おい鶴蝶何突っ立てんだ
イザナ
早く行くぞ
鶴蝶
あぁ
春が過ぎ夏が来る
刻は止まることなく
イザナ
分かってたはずだ…
イザナ
俺が誰とも血が繋がってないことを…
どうしても記憶から消せずに
鶴蝶
あの時俺が撃たれてなければ…
あの日から止まったままの
俺の中の時計
イザナ
いつか夢が終わるんなら
イザナ
全て無駄なのか?
時は進み戻りはしない
イザナ
俺はきっと…
永久に孤独なのでしょう
鶴蝶
イザナと居た時は…
鶴蝶
俺には早すぎたな
秋も過ぎ冬が来て
季節は移ろいでく
掴んでたはずなのに
イザナ
俺から一つ一つ消えてく
イザナ
いつか来る別れの事は分かりきってた
あの日見せた君の
鶴蝶
笑顔は
鶴蝶
今日は今日はどこにもない
当たり前の幸せでさえ
イザナ
俺の前で消えんのか?
「俺は、君を一人にしない」
鶴蝶
あの日、ここで約束した
鶴蝶
もしも刻を止められたなら
決して二度と進まないでと
イザナ
世界刻に切り離された
イザナ
一人まだ出来ること
何度季節変わるとしても
鶴蝶
枯れる日まで歌い続けて
イザナ
君に、君に届くのならば
明日に、明日に響いておくれ
鶴蝶
「ずっと君の傍に居たい」と
風に乗せて遥か彼方へ