コメント
2件
主さんストーリ〜つくるの上手すぎます😭最高です!
最高過ぎて死ぬんだか!?
ピリオド
ピリオド
ピリオド
ピリオド
ピリオド
ピリオド
ピリオド
ピリオド
いふside
あれから、悠佑くんは海外へ行ってしまい、俺は一人寂しくコンビニで買った弁当をデスクで食べているのであった。
え、普通に寂しいんやけど…
泣いちゃう
悠佑くんと出会ってからというもの、朝晩のみならず、お昼も食堂で毎日一緒に食べていたからだろうか。
一人ってこんな寂しいんや、 と改めて実感してしまう。
いふ
後輩
後輩
いふ
いふ
後輩
来ちゃいました! と無駄に元気の良いこいつは、飲み会でもいた悠佑くんの後輩で、営業のわんこ。
うん。確かに犬みたいだ。
一人寂しく食べてたのは事実だが、こいつに来て欲しかった訳ではない。
いふ
後輩
後輩
いふ
後輩
いふ
後輩
いふ
こいつメンタルこんにゃくかよ
早く帰ってこないかな…
いつも通り2時間程残業をした帰り道。
ふと横を見ると、以前悠佑くんと行った ラーメン屋が目に入った。
いふ
空きっ腹には抗えず、 店へと足を進める
??
??
いふ
いふ
??
なぜ来てしまったのだろうか… こいつがいるのを完全に忘れとった。 ほんとは今すぐにでも帰りたいが… 味は確かなんよな…。
??
いふ
??
いふ
いふ
??
ないこ
いふ
いふ
ないこ
いふ
ないこ
ないこ
いふ
こいつはなんちゅう不吉なことを! まだ告れてすらおらんのに…!
ないこ
いふ
ないこ
バレてんなら隠す必要もないか。 この際全てぶちまけよう。 うん。そうしよう。
いふ
ないこ
いふ
ないこ
いふ
ないこ
と言い、ニヤリと俺の顔を覗き込んだかと思ったら、耳元で囁くように続けた。
ないこ
いふ
あの時、無理矢理ぎみにこの店を出て、急いで向かいのカフェに引っ張って行ったため、悠佑くんの顔までは見れなかった…
そんな顔してたんか…。 自惚れても、ええんかな。
ないこ
いふ
ないこ
ないこ
いふ
はぁ、緊張する……
ラーメン屋店主のないこにお膳立てされ、 急いで帰ってきたは良いが、 いざ電話をかけるとなると、 なんて言ったらいいか、 どうしたら受け入れてもらえるか …もし今までの関係性が崩れたら… とか、色々考えてしまう。
でもやっぱり、…
いふ
よしっ! と気合を入れて、通話ボタンを押す。 無機質な音が数回続いた後、ずっと聞きたかった低音のあの声が聞こえた。
ゆうすけ
あぁ、…
いふ
ゆうすけ
ゆうすけ
…言ってしまった…
てか、電話でいきなり好きとか言われても意味わからんやん!!!
まじで俺なにしてんねん!
悠佑くんめちゃ焦っとるし!
ここで電話切られたらまずい… まずはちゃんと俺の気持ち伝えんと。
いふ
ゆうすけ
ゆうすけ
いふ
ゆうすけ
いふ
ゆうすけ
いふ
いふ
電話越しで、彼はどんな顔をしてるんやろか、 直接言えんことがこんなにももどかしいなんて。
彼に、ちゃんと、俺の言葉が届くことを願って、しっかりと伝える
いふ
ゆうすけ
しばらくの沈黙の後 静かな声が聞こえた。
ゆうすけ
いふ
いふ
いふ
ゆうすけ
いふ
ゆうすけ
いふ
ゆうすけ
電話の向こうで息を飲むのが聞こえた
いふ
海外に行く前、悠佑くんも寂しいと。 照れながら言ってくれたが、今はいかんせん顔が見えない。
好奇心旺盛な彼は海外に行ったことで 俺の事を忘れちゃうんじゃないかって、 心配すらあった。
電話でしか向き合うことが出来ない歯がゆさに悔しさがつのる。
いふ
??
いふ
おっといけない。 あからさまにすごんでしまった。 てか、誰やねんこいつ。
同期
いふ
そういえば2人で営業行ってるんやった 忘れてたわ。先輩、すんません。
同期
珍しいもん見たと先輩は楽しそうに笑っている 多分この人は俺の想いにも、悠佑くんの想いにも気づいてる。
てか、やっぱり照れてんじゃん。 ほんとに可愛い人だな…
いふ
同期
いふ
同期
いふ
先輩は入社当時から悠佑くんと一緒に、この会社で切磋琢磨してきた、言わば戦友だろう。 この厳しい業界でここまで登り詰めるのは至難の業だ。
共に戦場を駆け巡ってきた仲間の幸せを願うのは当然のことだろう。 先輩と悠佑くんの関係性に羨ましさを感じつつ 通話を切ろうとする。
いふ
ゆうすけ
いふ
ゆうすけ
いふ
さっきまで、というか今日一日 心を支配していた寂しさは、 想い人の声を聞いただけでかき消され かわりに愛しさで埋め尽くされた。
愛の力って凄いんやな。 最後もめちゃめちゃ可愛かった。
後、長くて5日。 それより早くても遅くても、彼を思いながら過ごす日々はきっと、俺にとっては かけがえのない時間になるだろう。
彼に会ったら伝えたいことが山ほどあるが、 まずはーー。
2日後ーー
後輩
いふ
後輩
いふ
小野先輩ってのは、悠佑くんの同期で 今一緒に海外に行っている人だ。 んで、こいつはわんこ。 名前は……知らん。
今日は待ちに待った悠佑くんが 海外から帰ってくる日。
ってことで空港まで迎えに来たは良いが 何故か、わんこまで着いてきたって訳だ。 小野先輩何考えてんだか…。
後輩
わんこが声を上げた先にいたのは、 大きいキャリーケースと荷物をたくさん持った悠佑くんと先輩。
…正確には、 先輩の後ろに隠れている悠佑くんがいた。
えぇ…… なにそれ、可愛い…泣 ぱいせんそこ代わってくれ(切実)
後輩
同期
後輩
いふ
時差でまだ感覚がおかしいのか、 先輩は眠そうに目を擦っている。 わんこもわんこで大分お疲れのようだ。 駄犬の割には仕事はできるみたいやし。
同期
後輩
同期
後輩
うわ、こいつチョロ… 先輩も先輩でわんこの扱い上手すぎやろ
てか、わざわざわんこ呼んだのって…
同期
といい、悠佑くんの頭をぽんぽんと 撫でた後、でかい方の荷物をわんこに持たせ そうそうに歩いて行ってしまう。
頭を撫でたのには思うところがあるが、 色々気を使ってくれるのはありがたい。
いふ
同期
後輩
いふ
いふ
えぇー!と 騒がしいわんこと先輩を見送り、 悠佑くんに声をかける。
ゆうすけ
………とんでもなくぎこちないが、 大丈夫だろうか…
……大丈夫ではなさそうだ汗
只今、俺の部屋に2人。 正座で向かい合っている。
なぜ正座かって? 俺は本気やから。 本気で、この人を俺のものにしたい。 形から入るのって大事やろ?
目の前に座っている悠佑くんは落ち着きがなく、ずっとそわそわしている。 先程から俺が悠佑くんのことを、じっと見つめているのが気になるのか、ちらっと目が合うと さっと逸らされ、またチラチラとこちらの 様子を伺うその仕草にクラっとくる。
あぁ、愛おしすぎて一生見ていたい。 ただそれでは前に進めない。 さっさと勝負に出ますか。
いふ
ゆうすけ
いふ
ゆうすけ
いふ
ゆうすけ
いふ
ゆうすけ
だんだんと尻すぼみになる声。 俯いていても分かる真っ赤な顔をちゃんと 見たくて、綺麗な頬を包み込むように 両手で触れる。
いふ
言葉を失うとは、このことだろう。 ようやく見ることのできた顔は、 至る所が赤く熟れ、水分を多く含んだ 瞳はキラキラと輝いていた。 綺麗で、愛おしくて、目に焼き付けたくて。 瞬きすら忘れていた。
ゆうすけ
いふ
ゆうすけ
ゆうすけ
俺の掌に包まれた顔で、あーとか、 うーと、唸っている悠佑くん。 待って欲しいって、なんの事やろ… と考えていると、悠佑くんは意を決した ようにパッと俺の目を見上げる。
ゆうすけ
チュッ
いふ
ゆうすけ
いふ
ゆうすけ
な、な、 ちょっっっっっと待ってくれ 何この人っ…!! え、待ってそゆこと?! ちゃんと好きって伝えてからじゃないとキスしちゃダメってこと?! てか俺キスしたかった訳やないんやけど!! いやいや、したいよ? したいんやけど、そうやなくてあぁーもー!
なんなんこの可愛すぎる人…… 俺いつか心臓悪なるんちゃう? すでにやばい…。
ゆうすけ
いふ
俺はたまらなくなって悠佑くんを抱きしめる おずおずと背中に添えられる手に、抱きしめる手に力が入る。
いふ
ゆうすけ
いふ
ゆうすけ
それを聞き、抱きしめていた手を弛め 赤くなった顔を再度見やる
いふ
ゆうすけ
いふ
ゆうすけ
いふ
ムスッとした愛しい人の膨らんだ頬に 慈しみを込めて口付ける。
こんな幸せな日々を彼とずっと 過ごしていけたら、 どんなに満たされるんだろう。
部屋も一緒にして同棲するのもいいな… 休みの日は家でゴロゴロしながら テレビを見るのも一興。 あのラーメン屋にも顔出さな。 一応世話になったしな…。
これから訪れるであろう幸福な日々を 思い浮かべ笑みがこぼれる。 そんな俺を見て、悠佑くんの顔からも 自然と笑みが溢れる。
あぁ、なんて幸福なのだろう。 ずっとこんな日が続くよう、愛しい彼に 愛を注ぎ続けよう。
End
ピリオド
ピリオド
ピリオド