私と,婚約していただけませんか?
貴方に,一目惚れをしました。付き合って下さい。
私と結婚をすれば,国の繁盛はもちろん,貴方を飽きさせることはないでしょう
ミラ
…
ミラ
あぁ、もぉっ!
ミラ
うるっさい!
召し使い
そんなにお怒りにならなくても…
召し使い
皆さんミラ様を愛していますし…
ミラ
だって…
ミラ
だって…
ミラ
私結婚するなんていってない!
ミラ
なのにこんな、好き~だの愛している~だのっていう手紙が来るの!?
召し使い
それはミラ様がお美しいから…
ミラ
それは…まぁ…
ミラ
そうね。
このお怒りになられている美少女…はそう。
数日前に誕生日を迎えられ,17歳になったミラお嬢様です。
本当は5歳くらいに結婚相手が決められるはずだったのですが…
ミラお嬢様は納得がいかずこの歳まで引き延ばしに…
ミラ
私は…!
召し使い
分かっていますから。
召し使い
きっと素敵な殿方が現れますよ。
ミラ
そうじゃなくって…
ミラ
私は他の女王を探しにいかなくちゃ…!
ミラお嬢様はなかなかな頑固者。
召し使いがどれだけ言っても他の女王の存在を信じていました。
まぁそんな召し使いとの出来事は,覚えてませんが。
だからお嬢様は,今夜旅に出ようとしていたのです。
女王様探しの旅に!
ミラ
…っ
ミラ
眩しい…
今は夜の11時
ハンプティ兄弟もお茶会の皆も寝ています。
そんな中起きているのはうさぎの時計とチェシャ猫。
あとはお嬢様だけです。
ミラ
やっと…出れた…!
お嬢様の華麗なる脱走作戦,成功です!
ミラ
女王様だからって町には慣れないみたいなこと
ミラ
あるわけないでしょ…
ミラ
こちとら市も町も村も人も建物も全部が全部叩き込まれてるのよ!
ミラ
たまったもんじゃない…
ミラ
でもそれだって今日で終わり!
ミラ
さようなら,ハート城!
さぁ,お嬢様の大冒険,始まりです!







