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𝐬𝐡𝐨𝐫𝐭 𝐬𝐭𝐨𝐫𝐲

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𝐬𝐡𝐨𝐫𝐭 𝐬𝐭𝐨𝐫𝐲

5 - 世界の何処かで、愛しています___ 【短編】

♥

113

2020年05月17日

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「はっ、初めましてっ…//」

運命の人。そうわかった僕は、頭が良い方だと思う。

初めて会って、初めて涙を流してくれた人。

今でも、僕を、僕達を、好きでいてくれてるのかな。

僕は、一生愛してます。

「「둘셋,방! 탄! 안녕하세요!방탄소년단 입니다!」」

パチパチパチ…

まだ歓声は湧かないみたいだ。

初めてのイベント。緊張よりも、楽しみの方が多かった。

けど、ファンは一人も…

いや、一人いた。

その他は、興味があっただけで、ファンではないだろう。

まぁ、興味があるだけでも嬉しいんだけど。

握手会で、彼女と初めて会った。

夜の公園。どこか寂しい公園で、僕達は恋に落ちたんだ。

『初めましてっ!』

「はっ、初めましてっ…//」

「そっ、その…いつもっ、応援っ…してますっ…//」

『ありがとうっー!誰ペンですかっ?』

「グクペン…ですっ、//」

『えっ!僕っ!?嬉し…』

「っ…ぅっ…ふっ…(涙」

『えっ!だっ、大丈夫ですかっ!?』

「ごめんなさいっ…嬉しっ…くてっ…」

『…ありがとうございます…本当に…』

『…なっ、なんで、僕たちの事好きになってくれたんですかっ?』

「…私、虐めと言っていいのかわからないんですけど…その…虐められてるん、です」

「…お財布盗まれたりとか、殴られたり、蹴らたり、ゴミとか水とか…かけられたり、(笑)」

「助けを求められない自分が嫌いで…」

「生きてるのが辛かったんです。」

「けど、そんな時にばんたんと出会って、夢に向かって諦めないで頑張ってる姿を見て、かっこいいと思って、好きになったんです。」

『そうだったんだ…』

「けど…もう来れないかもしれない…ですっ…」

『えっ!!なっ、なんで…』

「親が厳しくて…今日来れたのも、嘘…ついてきたんです…」

「図書館で勉強してくるって言って…」

「悪い子ですよね、(笑)」

「嘘つくなんて…だめですよねっ!だから…親に言ってみようかなーなんて、(笑)」

『だめっっっ!!』

「えっっ!?」

『だって、その親御さんに言ったら、絶対もう行くなって言うじゃんっ!』

『もう…会えなくなるのは…いや…です…』

「そう…ですっ…か…//」

「じゃあ…この事は…私と…グクさんの…秘密でっ…///」

恥ずかしそうに、自分の唇に、人差し指を近づける姿が、可愛くて可愛くて仕方なかった。

その日から、○○さんは頻繁に来るようになった。

凄く嬉しかった。

色んな事を話せた。

名前、趣味、特技、昔の話、辛かった事、楽しかった事…

○○さんの事をもっともっと、知りたい。

けど、○○さんは、いつも僕が最後に、

『また!』

そう言うと、

「…さようなら」

寂しそうな顔で言う。それが、僕は不安だった。

もう会えないんじゃないか。また、会えることができないんじゃないか。

頻繁に来てくれる。けど、"また会いましょう"と言わない理由は、僕達がいつ、会えなくなっても、離れても、おかしくないからだ。

今日のイベントも、○○さん来てくれてるかな。

ヒョンにも、昔のグガと変わったなって言われた。

ヒョンも気づくぐらい、僕は幸せに満ち溢れていたのかな。

○○さんも、前来たよりも素直に笑ってくれてる気がする。

アイドルをやってて良かったと心底思う。

こうやって、精神的に助ける事ができるのだから。

『あ!○○さんっ!』

『また会えまし…!…た…ね、?』

「ふっ…ぅっ…ぁっ…(涙」

『どっ、どうしましたかっ!?』

「もっ…う…グクさんっ、とは…会えないですっ…」

『えっ…なん、で…』

「お母さんに…バレちゃってっ……ぅっ…」

『そう…なんだ…』

「ごめんなさいっ、本当に本当にっ…」

『謝らないでくださいっ…!』

『もうっ…これで…最後っ…なんですね…』

必死に涙を堪えた。もし僕が泣いたら、ヒョンにも、他のarmyにも迷惑が掛かっちゃうから。

『……僕の事を…ずっと…愛してくれますかっ…?』

「愛すに決まってますっっ…!!」

「だって…グク……さんは…」

「その…私の……初恋…の人だからっ…//」

『っ…そう…だったんですね…//』

『……おっ、御手洗い行ってきますっ!ヒョンっ!』

🐨「おうっ!」

僕は目で○○さんに合図をした。

「っ!……わっ、私もっ、御手洗い…行ってきますっ…」

🐹「はーいっ」

夜の公園のトイレの裏。

『○○さんっ…!』

「はっ、はいっ…!?」

『……最後に…一つだけ。』

『我儘…聞いてもらえませんか…?』

「?なっ、なんですか…?」

『僕と…付き合ってください。』

「えっ…、」

「………よろしくお願いします…!」

『っ…はぁっ…良かった…』

「じゃあ…私も…最後に我儘…良いですか…?」

『…なんですか…?』

「……ちゅー…したいっ…です…///」

『っ……良いですっ…よ…』

○○さんの腰を自分に寄せる。

「わっ…!」

『…んっ…』

チュ…

「んっ…」

虫の鳴き声…僕達をお祝いしてくれてるみたいだ。

「っ…んっ…はあっ…」

『はあっ』

『…僕も…ずっとずっと愛してます…』

「世界の何処かで愛してるので…迎えに来てくれませんか…?」

『勿論です。○○さんが自立した時、必ず迎えに行きます。』

『けどっ…もし僕が人気になれた時、○○さんが離れていきそうでっ…怖くて…』

「…」

ギュッ…!

『わあっ…!』

「離れませんっ…絶対に…絶対にっ…!」

『くっ、苦しいですっ、(笑)』

「!ごっ、ごめんなさいっ!汗」

『いえ、(笑)』

「……ずっと…付き合ってくれますか…?」

「遠距離恋愛…って事で…良いんですか…?」

『はい。遠距離恋愛ですよっ。浮気なんてしないので、安心してくださいねっ(笑)』

「、(笑)」

「…もう一回…ちゅー…」

『可愛いなあ…(笑)』

「…///」

『じゃあ今度はっ、○○さんがしてきてくださいっ!』

「えっ…!//」

『ほら早くっ』

「……」

「んっ!」

チュッ!

「…はいっ…!」

『…かわい…(笑)』

『好きだよ。…○○。』

「す…き…大好きっ…グ…ク…////」

必ず迎えに行くからね___

────── 𝒆𝒏𝒅 ──────

𝐬𝐡𝐨𝐫𝐭 𝐬𝐭𝐨𝐫𝐲

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コメント

28

ユーザー

最高です!

ユーザー

いやん♡こっちが照れる〜(≧∇≦)

ユーザー

ひゃんドキドキするじゃない~

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