「はっ、初めましてっ…//」
運命の人。そうわかった僕は、頭が良い方だと思う。
初めて会って、初めて涙を流してくれた人。
今でも、僕を、僕達を、好きでいてくれてるのかな。
僕は、一生愛してます。
「「둘셋,방! 탄! 안녕하세요!방탄소년단 입니다!」」
パチパチパチ…
まだ歓声は湧かないみたいだ。
初めてのイベント。緊張よりも、楽しみの方が多かった。
けど、ファンは一人も…
いや、一人いた。
その他は、興味があっただけで、ファンではないだろう。
まぁ、興味があるだけでも嬉しいんだけど。
︙
握手会で、彼女と初めて会った。
夜の公園。どこか寂しい公園で、僕達は恋に落ちたんだ。
『初めましてっ!』
「はっ、初めましてっ…//」
「そっ、その…いつもっ、応援っ…してますっ…//」
『ありがとうっー!誰ペンですかっ?』
「グクペン…ですっ、//」
『えっ!僕っ!?嬉し…』
「っ…ぅっ…ふっ…(涙」
『えっ!だっ、大丈夫ですかっ!?』
「ごめんなさいっ…嬉しっ…くてっ…」
『…ありがとうございます…本当に…』
『…なっ、なんで、僕たちの事好きになってくれたんですかっ?』
「…私、虐めと言っていいのかわからないんですけど…その…虐められてるん、です」
「…お財布盗まれたりとか、殴られたり、蹴らたり、ゴミとか水とか…かけられたり、(笑)」
「助けを求められない自分が嫌いで…」
「生きてるのが辛かったんです。」
「けど、そんな時にばんたんと出会って、夢に向かって諦めないで頑張ってる姿を見て、かっこいいと思って、好きになったんです。」
『そうだったんだ…』
「けど…もう来れないかもしれない…ですっ…」
『えっ!!なっ、なんで…』
「親が厳しくて…今日来れたのも、嘘…ついてきたんです…」
「図書館で勉強してくるって言って…」
「悪い子ですよね、(笑)」
「嘘つくなんて…だめですよねっ!だから…親に言ってみようかなーなんて、(笑)」
『だめっっっ!!』
「えっっ!?」
『だって、その親御さんに言ったら、絶対もう行くなって言うじゃんっ!』
『もう…会えなくなるのは…いや…です…』
「そう…ですっ…か…//」
「じゃあ…この事は…私と…グクさんの…秘密でっ…///」
恥ずかしそうに、自分の唇に、人差し指を近づける姿が、可愛くて可愛くて仕方なかった。
その日から、○○さんは頻繁に来るようになった。
凄く嬉しかった。
色んな事を話せた。
名前、趣味、特技、昔の話、辛かった事、楽しかった事…
○○さんの事をもっともっと、知りたい。
けど、○○さんは、いつも僕が最後に、
『また!』
そう言うと、
「…さようなら」
寂しそうな顔で言う。それが、僕は不安だった。
もう会えないんじゃないか。また、会えることができないんじゃないか。
頻繁に来てくれる。けど、"また会いましょう"と言わない理由は、僕達がいつ、会えなくなっても、離れても、おかしくないからだ。
今日のイベントも、○○さん来てくれてるかな。
ヒョンにも、昔のグガと変わったなって言われた。
ヒョンも気づくぐらい、僕は幸せに満ち溢れていたのかな。
○○さんも、前来たよりも素直に笑ってくれてる気がする。
アイドルをやってて良かったと心底思う。
こうやって、精神的に助ける事ができるのだから。
『あ!○○さんっ!』
『また会えまし…!…た…ね、?』
「ふっ…ぅっ…ぁっ…(涙」
『どっ、どうしましたかっ!?』
「もっ…う…グクさんっ、とは…会えないですっ…」
『えっ…なん、で…』
「お母さんに…バレちゃってっ……ぅっ…」
『そう…なんだ…』
「ごめんなさいっ、本当に本当にっ…」
『謝らないでくださいっ…!』
『もうっ…これで…最後っ…なんですね…』
必死に涙を堪えた。もし僕が泣いたら、ヒョンにも、他のarmyにも迷惑が掛かっちゃうから。
『……僕の事を…ずっと…愛してくれますかっ…?』
「愛すに決まってますっっ…!!」
「だって…グク……さんは…」
「その…私の……初恋…の人だからっ…//」
『っ…そう…だったんですね…//』
『……おっ、御手洗い行ってきますっ!ヒョンっ!』
🐨「おうっ!」
僕は目で○○さんに合図をした。
「っ!……わっ、私もっ、御手洗い…行ってきますっ…」
🐹「はーいっ」
夜の公園のトイレの裏。
『○○さんっ…!』
「はっ、はいっ…!?」
『……最後に…一つだけ。』
『我儘…聞いてもらえませんか…?』
「?なっ、なんですか…?」
『僕と…付き合ってください。』
「えっ…、」
「………よろしくお願いします…!」
『っ…はぁっ…良かった…』
「じゃあ…私も…最後に我儘…良いですか…?」
『…なんですか…?』
「……ちゅー…したいっ…です…///」
『っ……良いですっ…よ…』
○○さんの腰を自分に寄せる。
「わっ…!」
『…んっ…』
チュ…
「んっ…」
虫の鳴き声…僕達をお祝いしてくれてるみたいだ。
「っ…んっ…はあっ…」
『はあっ』
『…僕も…ずっとずっと愛してます…』
「世界の何処かで愛してるので…迎えに来てくれませんか…?」
『勿論です。○○さんが自立した時、必ず迎えに行きます。』
『けどっ…もし僕が人気になれた時、○○さんが離れていきそうでっ…怖くて…』
「…」
ギュッ…!
『わあっ…!』
「離れませんっ…絶対に…絶対にっ…!」
『くっ、苦しいですっ、(笑)』
「!ごっ、ごめんなさいっ!汗」
『いえ、(笑)』
「……ずっと…付き合ってくれますか…?」
「遠距離恋愛…って事で…良いんですか…?」
『はい。遠距離恋愛ですよっ。浮気なんてしないので、安心してくださいねっ(笑)』
「、(笑)」
「…もう一回…ちゅー…」
『可愛いなあ…(笑)』
「…///」
『じゃあ今度はっ、○○さんがしてきてくださいっ!』
「えっ…!//」
『ほら早くっ』
「……」
「んっ!」
チュッ!
「…はいっ…!」
『…かわい…(笑)』
『好きだよ。…○○。』
「す…き…大好きっ…グ…ク…////」
必ず迎えに行くからね___
────── 𝒆𝒏𝒅 ──────
コメント
28件
最高です!
いやん♡こっちが照れる〜(≧∇≦)
ひゃんドキドキするじゃない~