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鯖の塩焼き
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コメント
1件
ああ、泣いた……。このエピソード、めちゃくちゃ良かったです。吹雪の中で倒れた幼いソ連をロシア帝国が拾う冒頭から、もう胸が締め付けられました。「家も居場所も家族も、全部これからだ」って優しい言葉に、初めて泣くソ連のシーンが本当に印象的で。あの瞬間、張りつめてたものが全部ほどけたんだろうなって。剣の稽古の「何度負けても立ち上がれる人間だ」という教えも、全てがこの後のソ連の核になっていくんだろうなと感じました。でも、ラストの“黒い羽根”の予兆……この穏やかな日々の終わりを暗示していて、切ない気持ちになりました。続きがすごく気になります!
ソ連
ソ連がそう呟いた瞬間。
景色が歪む。
仲間たちの声が遠ざかっていく。
ナチス
アメリカ
その声も次第にかき消え――
ソ連の意識は、遠い昔へ沈んでいった。
吹雪だった。
辺り一面、白。
空も地面も区別がつかないほどの猛吹雪。
幼いソ連は、雪の中を必死に歩いていた。
ソ連(幼少)
足は感覚がない。
指先も動かない。
どれだけ歩いたのかも分からない。
それでも立ち止まれば終わる。
そう思って歩き続けた。
しかし――
とうとう雪の中へ倒れ込む。
ソ連(幼少)
眠い。
目を閉じたら楽になれる。
そう思った、その時だった。
ロシア帝国
優しい声が聞こえた。
ぼやける視界の向こう。
誰かが立っていた。
落ち着いた瞳。
厚いコートを羽織り、静かにこちらを見下ろしている。
ソ連(幼少)
青年は少し困ったように笑った。
ロシア帝国
ソ連(幼少)
ロシア帝国
青年は迷わずソ連を抱き上げた。
ロシア帝国
ソ連(幼少)
ロシア帝国
ソ連(幼少)
青年は何も言わなかった。
ただ、ぎゅっと抱きしめる腕に少しだけ力を込めた。
ロシア帝国
ソ連(幼少)
青年は少しだけ空を見上げる。
ロシア帝国
ソ連(幼少)
ロシア帝国
ロシア帝国
ロシア帝国
ロシア帝国は穏やかに微笑んだ。
ロシア帝国
幼いソ連は、その笑顔を見た瞬間。
初めて泣いた。
ソ連(幼少)
ロシア帝国
ロシア帝国
ソ連(幼少)
ロシア帝国
その言葉を聞いた瞬間。
張り詰めていたものが一気に切れた。
ソ連(幼少)
ソ連(幼少)
吹雪の中。
幼いソ連は声を上げて泣き続けた。
ロシア帝国は何も言わず、その背中をゆっくり撫で続けていた。
数年後――
ロシア帝国
木剣がぶつかる音が響く。
ソ連は剣を弾き飛ばされた。
ソ連
ロシア帝国
ソ連
ソ連
ロシア帝国は笑う。
ロシア帝国
ソ連
ロシア帝国
ロシア帝国
ソ連は木剣を拾い上げる。
ソ連
ソ連
ロシア帝国
ロシア帝国
二人は何度も剣を交えた。
日が沈んでも。
雪が降り始めても。
笑いながら。
時には転びながら。
ソ連は少しずつ強くなっていった。
夜。
暖炉の前。
ロシア帝国は鍋をかき混ぜている。
ロシア帝国
ソ連
ロシア帝国
ロシア帝国
ソ連
ロシア帝国
ロシア帝国
ソ連
ロシア帝国の表情が少しだけ曇る。
ロシア帝国
ソ連
ロシア帝国
ソ連
ロシア帝国は暖炉の火を見つめる。
ロシア帝国
ソ連
ロシア帝国
ロシア帝国は穏やかに笑った。
しかし、その笑顔の奥には、隠し切れない悲しみがあった。
その時のソ連は、まだ気付かなかった。
この優しい日々が、永遠ではないことに。
そして――
"黒い羽根"が、この家にも訪れる日が近づいていることを。