コメント
6件
ナタデココさん! コメントありがとうございます! そーなんですよ!この噂、結構重要になってきます!(っ*’ω`с) トカゲくん結構親近感湧きますよね、作ってて思ってました(なぜに) 天才は私のフォロワーさん達です...ナタデココさんもその一人...笑 ありがとうございます!続き頑張ります!
コメント失礼します☺ やばい,,,このコンビめっちゃ可愛い,,, シュプスコールの糸ってそういう噂?みたいなやつだったんですね! いや、あのトカゲ君の気持ち結構分かるから親近感もてるしめちゃめちゃ面白かったです,,, 天才や、続き楽しみにしてますッッッッッ!!!!
魑魅さん! コメントありがとうございます! 収縮率は多分存在してないです汗汗 適当です笑ごめんなさい...。 嘘の博識です...主は馬鹿なんで、こんなこと知りません...笑 ヤモリちゃんの可愛さは超がつくほどなんです! 見て頂いてありがとうございました! あとなんか、すみませんでした......m(*_ _)m
♯ 1 未知たる出逢い
トカゲ
トカゲ
この地域のあの噂、聞いた?
え?なんだよそれ?
えー知らないの?『シュプスコールの糸』の噂だよ!
しゅ、しゅぷすこーる?んだ、それ?
なんでも、『そのシュプスコールの糸が見えたら...好きな人と結ばれる』だって!!
へぇ...でもただの噂だろ?真に受けんなよ!
ロマンあるじゃーん!つれないなぁ...
トカゲ
トカゲ
ありもしないものを信じる...なんて...
アナウンス
トカゲ
僕の名前は...十影 真秀。理数科の大学に通う、一年生だ。
親は共働きで、頭しか使えない僕にいい大学へ進むよういつも支えとなってくれていた...
そんなある日、高校の担任に推薦書を書いてもらった。僕にとっては、大き過ぎる選択だったけど、両親の喜ぶ顔を見たら、僕はお願いします、と頭を下げるしか無かった。
その大学はとても有名な理数科系の大学で、全ての理系の憧れとも言われる優数な場所だった。
僕は親の声援を背中に、数多の不安を抱えながら、上京した...。
トカゲ
都会暮らしは厳しい...。田舎暮らしの僕は、都会の荒波に呑まれてばかり。一人暮らしの場所は最寄りの駅があるところに決めたが、それでも大学へは30分かかる。電車を使って、それでやっとだ。
僕はため息をこぼしながらも、改札を通り、目の前に広がる大きな大学を見上げる。
トカゲ
僕は、推薦された。誇りを持つことだ!と、ガタイだけが良い高校の担任は笑っていた。両親も胸を張っていい、とそう言われた。
けれど、僕が決定を迷った本当の理由は...
『友達』が作れないことだ。
トカゲ
理数科専門特殊大学...この大学の名前だ。毎年、定員数が決まっていて、100人しか希望者が入れない、ハードな場所
新入生はキッチリ100人。そこにひと枠、浮いて入れた僕は...知っている。
この大学には『個性豊かな人達が沢山いるってこと』を
友達作りが出来なさすぎる僕にとっては、地獄だ。何年経っても、僕は弱い
トカゲ
こうしてまた、僕の退屈で孤独な一日が始まる......
だが、この日を境に僕の人生は大きく変わることになる。
アマノ教授
アマノ教授
トカゲ
学内に入った僕は、さっそく講義室へ急いでやってきた。
生徒はまばらに座り始めており、皆、ノートとペンケースを取り出す。
授業は5分後に開始される。それまでに、皆、音楽を聴いたり、課題を進めたり...スマホでゲームやLINEをしている人もいた。
トカゲ
トカゲ
僕はノートやペンケースは勿論、使われる薬品の種類を書き留めるメモ書きと、調合に使われる植物を調べるための小さな植物資料集を持ってきた。
トカゲ
この大学では、科学的な知識や実践講義を受けられる理化学コースと、数学的な知識を身につけ、磨きをかけられる数学コースがある。
中学からどっぷりと理科にハマった僕は、勿論理化学コースに入った。数学コースでも行けることは行けるのだが、僕は理科の方が型にハマるらしい...
黒板の前に立つ、アマノ教授は理科を極めた本当の天才で、教授になってからまだ3年しか経ってないし、どの教授よりもわかりやすい授業だし、評判もすごく良かった。
ちょっと怖いけど、生徒一人一人に対して、まるで友達みたいに接していて、尊敬していた...
そう、『友達』だ。
トカゲ
『シュプスコールの...』
トカゲ
トカゲ
アマノ教授
アマノ教授
トカゲ
急いで僕はペンを持つ。
と、ふと、隣が気になったので目をやった
もう他の生徒はほとんど来てる、というのに...僕の隣...028番の席は空っぽだった。
ちょっと高校みたいな制度のこの大学は遅刻は許されない。
トカゲ
トカゲ
ヤモリ
と、突如、講義室へ走ってきた女の子が声をあげて謝って入ってきた。
トカゲ
まわりから少し笑われていたが、その女の子は全然気にしていないみたい
アマノ教授
ヤモリ
アマノ教授
生徒達
ヤモリ
アマノ教授
トカゲ
ヤモリ
アマノ教授
ヤモリ
アマノ教授
ヤモリ
トカゲ
ツインテールに八重歯が特徴の人気者。守宮 響姫
皆の人気者で友達も多い、僕の中ではチャラい女子として、距離を置いている。
ドタドタとやってきて、僕の隣へ座り、ノートとペンケースを準備していた。
......僕はこういうタイプの子が嫌いだ。というか、まず友達に縁がない。
中学時代、僕はいじめられっ子だった...
原因はこの性格と、真秀...という名前。そして、気分で伸ばしているだけの髪の毛。これらのせいで僕は『女の子』に見られる。
スクールカーストでいえば、圏外。もはや、僕はクラスの輪から外れてばかりのボッチであった。
トカゲ
誰を信用したって、最後にはいじめられる。仲良くしてたのなんて、ほんの数秒で...
僕の心に植え付けられた『人への恐怖』はいつしか、壁を作るようになり、高校、そして今現在も抱えている悩みだ。
耐えながら、視線を気にし続ける僕は、決まって思うのだ。
『友達なんて要らない』と。
トカゲ
トカゲ
考え事をしながら、授業を受けていると、隣...おそらく彼女から、ノートに書かれた文字を見せられた
トカゲ
『思い詰めた顔してるけど、具合でも悪いの???(*^。^*)』
と、丸い文字でノートの端っこに書かれていた。彼女の視線は僕の方を向いている。
あぁ、駄目だ。予想外だ、未知数だ。
人からの心配、しかも、見知らぬ人だ。名前ぐらいの、同じクラスの人間という認識。
そんな人からの、心配。大学の人気者。......色々なプレッシャーが僕を襲う。
僕は...震える手でこう書いた
『心配してくれてありがとう、なんでもない』
トカゲ
ノートを彼女へ返す。冷や汗を沢山かいてきた。僕の視線は宙を泳ぐ。彼女の眼差しを少しでも受けないように
ヤモリ
え、え、え。うそうそ、喋ってきた、なんでなんでなんで????
トカゲ
ヤモリ
小声で彼女は僕に心配してくれる
けど、僕は。
話しかけられたことに驚き過ぎて、慌てている
当たり前、では無いからだ。
僕のことを知る人は、皆離れていく。僕は忌み嫌われているんだ。なのに、どうして?
僕は喉が乾いてくるのを感じる...肌がピリつく。鼓動が早くなる。
オドオドしている。これが僕の悪いところだ
でも、この人に返事をしないと...
トカゲ
僕は前を向きながら、ボソボソと言い放つ
トカゲ
ヤモリ
トカゲ
ヤモリ
トカゲ
ヤモリ
ヤモリ
トカゲ
トカゲ
アマノ教授
トカゲ
終わった。
もうダメだよこれ、終わったもん人生。
みんなの視線は僕の方へ向かってくる。矢印が僕へ刺さる、
同じだ、あの時と。
ハメられた?やっぱ、僕バカだから?
アマノ教授
ヤモリ
トカゲ
アマノ教授
アマノ教授
ヤモリ
トカゲ
難は去った。だけど、この子が犠牲になってしまった。
僕は悩んだ。...どうしたら救えるかを
いきなり大声をあげてしまった僕に非がある。あんなこと言われるなんて思ってもみなかったから
彼女は、ずっと無いものを目で追って、回答を悩んでいる。
この子は心配してくれた。他とは違うんじゃないか?
僕なら助けられる。
トカゲ
アマノ教授
トカゲ
アマノ教授
咄嗟に口から、何かが出た。それはどうやら言葉らしかった。
答えをいって、隣のチャラい子を救った。今までの経験上、僕には成せなかったはず。
僕が、少しだけ。背伸びしただけ。
彼女の顔もまだ見れてないのに。
トカゲ
頬触ると顔が熱くなっているのを感じる。
こんなの、計算しきれないよ...
トカゲ
横からノートが渡される。きっと彼女だ
『ありがとう』
心にその一文が染みた。そういうふうに、心が動いている。人間の、浅くて弱いところをついてくるみたいな...
アマノ教授
トカゲ
アマノ教授
トカゲ
アマノ教授
トカゲ
突然のことが起こりすぎて、人前に一時的に慣れてしまった。
僕は潔く前に出てきたが直後に思った
トカゲ
失敗すれば、さっきみたいには上手くいかない。あの子にも、もしかしたら...
アマノ教授
トカゲ
手元が震え始めた、
僕はあがり症でもある。
人前に出ると、自分を出し切れずに失敗する。呼吸が苦しくなって、凄く汗をかく...そんなやつだ
失敗を考える。成功の事なんて、一ミリも...考えつかない。
そんな、時だった
ヤモリ
アマノ教授
ヤモリ
アマノ教授
ヤモリ
彼女はキビキビとした動きで、前まで出てくる
ヤモリ
アマノ教授
トカゲ
ヤモリ
トカゲ
なんだろ、これ。
モヤモヤして、ズキズキして、ドキドキして...
痛い。
トカゲ
ヤモリ
トカゲ
バーナーの火をつける。ゆらゆらと火は揺れる。
ヤモリ
僕がぼーっとしてる間に、彼女は指定された薬品を混ぜ合わせる。
ヤモリ
ヤモリ
トカゲ
ボフッ、と煙を上げて、薬品は混ざりあった。すると、本で見た通りの色合いになっていた。
アマノ教授
ヤモリ
トカゲ
アマノ教授
アマノ教授
アマノ教授
席に戻ったあと、僕は放心状態だった
なんだろう、彼女は。
まるでヒーローみたいに現れて、頼りない僕を救ってくれた
こんな陰まみれた、僕のことを助けてくれる人が居るなんて...
トカゲ
トカゲ
ザワついた室内、ペアのことで話は持ち切りだった。
トカゲ
トカゲ
ヤモリ
トカゲ
ヤモリ
トカゲ
ヤモリ
トカゲ
ヤモリ
トカゲ
トカゲ
ヤモリ
トカゲ
ヤモリ
トカゲ
ヤモリ
講義室に残っていた彼女。僕に話しかけようとしてくる人。たった一人、彼女だけ...。
ヤモリ
ヤモリ
トカゲ
ヤモリ
トカゲ
ヤモリ
ヤモリ
ヤモリ
トカゲ
ヤモリ
トカゲ
ヤモリ
ヤモリ
トカゲ
て、手、
握られて......
いま、なんて?
グチャグチャ掻き回される、ココロの中身。
......その時に。
ちょっとだけ見えた。
トカゲ
トカゲ
一本の、細い。透明な糸
僕と彼女の、手に絡み付いてるように見えた。
たった数秒だけど、見えた。気がして...
あの噂だ...
トカゲ
『この糸を見ると、好きな人と結ばれる』
トカゲ
ヤモリ
トカゲ
ヤモリ
トカゲ
ヤモリ
トカゲ
ヤモリ
トカゲ
ヤモリ
トカゲ
ヤモリ
ヤモリ
トカゲ
ヤモリ
トカゲ
ヤモリ
トカゲ
ヤモリ
トカゲ
トカゲ
ヤモリ
トカゲ
ヤモリ
トカゲ
ヤモリ
トカゲ
ヤモリ
トカゲ
ヤモリ
こうして、ヤモリちゃんに出会った
一瞬だけ見えた、シュプスコールの糸
本当にあったんだ、と何故か感心してしまった。
僕の大学生活が、未知たるものになることは間違いない...
どうなるんだろう...
猫さん
猫さん
犬さん
猫さん
猫さん
犬さん
猫さん
犬さん
猫さん
猫さん
猫さん
犬さん
猫さん
猫さん
犬さん
犬さん
猫さん
猫さん
猫さん
猫さん
犬さん
猫さん
猫さん
猫さん
猫さん
猫さん
猫さん
猫さん
見てくれてありがとうございました!!