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会社の同僚と飲んで、解散したあとの帰り
駅前に見慣れないスペースがあった
小さなテーブルに、水晶玉。そこに座っている女に声をかけられた
占い師(るな)
俺は占いなんてしたことがなかったので、物珍しさから占ってみてもらうことにした
俺が女の向かいに腰かけると、手相を見られたり、いくつか簡単な質問をされたりした。その後女は水晶玉と俺の顔を交互に見比べている
しばらく待つと、
占い師(るな)
と女がしゃべり始めた
占い師(るな)
うり
うり
占い師(るな)
俺は占い師の言う通り、上司に無理を言ってその出張をキャンセルしてもらった
そして念のためこの1週間は有休をとり、自宅でおとなしく過ごすことにした
占いを聞かされた時は不安でしょうがなかったが、あのとき事前に占ってもらって本当に良かった。いくらなんでも自宅にいながら墜落事故に遭う心配はないだろう
気持ちが楽になった俺は紅茶を飲みながら不意の休日を楽しむ
それにしてももう夜だというのに、今日はなんだか外がうるさいな。どうしたんだ
俺は窓から外を見て、すごい勢いで飛び込んでくるものを見てすぐに全てを察した
うり