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じゃあ、明日俺の荷物ここに移すから!

と言って、LINEに登録してそそくさと帰って言ったピンク髪の顔が頭の中を過ぎる。

それが昨日の出来事。

えー、まじでくるの?

めんどくさいと悪態を着きながら交換されたLINEのアカウントを眺めた

アイコン猫か、可愛いな猫

飼ってるのかな?

こよん

なんやかんや気になってる自分がなんか嫌になって、スマホの電源を落とした。

こよん

も〜!なんなんあいつ!

どこに住んでたのか、 どうやって僕がここに居るのを知ったのか

考えれば考えるほど謎に包まれていく。

ピンポーン

なに!? インターフォン!?

えなに、まじてきたの?

こよん

違うかも、しれないし、、!

ドアを開けるなり、爽やかな好青年が顔を出した

引越し業者。

おはようございーす!

引越し業者さんは挨拶するなりドアを大きく開けた。

開けられたドアの隙間から外を見ると大きなトラックが止まってる。

ねー、がちじゃん、、

軍手を嵌めて、運ぶ気満々の業者さん。

こよん

あのー、、僕の荷物じゃないんですけど

引越し業者。

あれ?そうなんですか?

え?なになに、こわい

引越し業者。

契約書にはちゃんとここって書いてありますよ、ほら

見せられた紙には、きっちり僕の住所とさとみくんの名前、きっちり印鑑で押されてた。

こよん

で、でもっ!

軽く揉める業者さんと僕。

さおみ

やっほー、ころん!

こよん

ゔぇっ!?

なに!?苦しい! 苦しいって!

突如、視界が真っ暗になったと思ったら強い力が僕を圧迫する。

さおみ

業者さんも、お疲れ様でーす

抱き締めて、そのまま 僕の背中をポンポンと叩きながらさとみくんは言っていた。

引越し業者。

荷物、部屋の中に入れた方がいいですか?

さおみ

いや、いいよその辺に置いといて

引越し業者。

わかりました!

まださとみくんの腕の中に居て、視界が真っ暗な僕の頭上で淡々と会話が進んでく。

さおみ

ころーん、業者さん帰ったよー

その声を合図に、さとみくんは僕から手を離す。

開けっ放しのドアから外を見ると、大きなダンボールがいくつか置いてあった。

こよん

マジで置いたのかよ、

呆然と箱を眺めてると

さおみ

ねーころん、俺お腹空いたー

こよん

は?

何言ってんだこいつ。

僕にいちいち報告しなくても良くない?

さおみ

俺お腹空いた〜

こよん

いや、だから?

さおみ

え"っ、作ってくれないの?

こよん

いや、え?

待って本当に理解 できないっ!

さおみ

だからー、俺、ころんの手料理食べたいの!

こよん

えぇ?僕作らんよ?

さおみ

なんで!やだ、俺ころんの手料理食べる!

20歳の大人がただを捏ねるという、ホラーな光景を他所に僕は大量の荷物を眺めた。

え、何あの量。 なに、僕の家魔改造 されんの?

さおみ

あ、先に荷物運んじゃう?

こよん

うん、そうだね、

さおみ

待って!

僕が1歩外へ出ようとするとさとみくんは叫ぶ。

今度はなに?!

さおみ

ちょっところん部屋見せて

こよん

なんで!?

さおみ

いいから!

勢いに負けて連れて きちゃったよおお

さおみ

ほーん、地味な部屋やね

こよん

うるさいなっ

僕のベットに座った さとみくん。

さおみ

ころん、このベットってシングル?

こよん

まぁ、

さおみ

ほーん

何か言いたげなさとみくんはベットに寝っ転がった。

こよん

は、何してんの?

さおみ

やっぱころん、俺とここで寝たら狭いよね?

こよん

何言ってんの?

さおみ

あ、狭い方がいいのねわかったわかった。

こよん

いや、?!

さとみくんが、起き上がったと思ったら腕を引っ張られて僕もベットに乗せられた。

さとみくんの腕の中にすっぽり収められて、僕は硬直する。

心臓がうるさいくらい鳴って、さとみくんに聞こえないか心配なレベル。

さおみ

なに、緊張してんの?

こよん

うるさぃっ、!

熱い顔を見られたくなくて、さとみくんの胸に顔を押し付けた。

さおみ

積極的じゃん、どうしたの?

こよん

ねぇ、うるさい…

消えそうな声で反論。

まあ届いてなくても別にいいし。

さおみ

わかった、ころん家族以外と同じベットで寝るの初めてなんでしょ?

こよん

さおみ

だから、やっぱ恥ずかしいんでしょ?

こよん

…ッ

図星突かれて、何も言い返せない。

さおみ

大丈夫、大丈夫

さおみ

ころん経験ないんでしょ?

こよん

うッ…//

さおみ

俺が痛くないように、とろとろにしてからじっくり味わってあげる♡

耳元で囁かれてゾクゾクした感覚が背中を走った。

こよん

やだ…ッ

たださとみくんが怖くて、何されるかわかってしまった自分も怖い。

さおみ

いっぱい俺で汚れてね?

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