椎名
中学生になった。僕は中学生になるまでのとある約束をしていたのだ。
椎名
なんて、期待に胸を膨らませ、つい言葉に出てしまった。 みーくんとは、俺と幾つか年の離れた幼なじみだ。 どちらも勉強が大変になるからと、会えなかったのだが、みーくんから「どれだけ忙しくても、お前が中学生になったら会おうな。」と言われていたのだ。 覚えて、くれてるよね。
椎名
椎名
心の中に、不安と期待が入り混ざる。 みーくんの高校、ここだっけ。 受かったって言ってたしここだよな? みーくんとは連絡先も交換してたけど、数年も前の約束だ。 流石に約束までは覚えてないかも。 本当に、覚えてるかな。
椎名
一応学校に入っていいかの許可は取ってある。 校門をくぐれば、野球部やらの活気の良い声が耳をつんざいて来た。
椎名
椎名
直感というか、見覚えのある顔が近くにいたのだ。 見つけて欲しい、早く早く。 必死に視線を送ってみた。こちらを向く彼の姿が見えた。 そして、隣にいた女の子の姿も少し遅れて。
椎名
椎名
なんて思っている内に、僕の幼なじみと思われるあの人がこちらへ走ってくる。僕だって分かるかなぁ。
主
主
主
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