運命な俺ら

ご本人様には関係ありません 青水 若干赤桃あり 地雷の方はお引き取りください

いふくんと付き合って3ヶ月たった頃、僕が今までで1番酷いヒートになったことがあった

ちょうどいふくんが家に居なくて寂しくて

ずっといふくんの布団に潜り込んでいた

まともに動くことも出来ず、巣作りも出来なかった

そんな中何も知らないいふくんが帰ってきて、

声が聞こえただけで嬉しかった

そのままいふくんが部屋に入ってきていつもより雑に押し倒されたと思ったら

肩口に噛みつかれた

その時の僕はただいふくんが欲しくて噛んでくれただけでも嬉しくなっちゃってたけど、

いふくんはそうじゃなかったみたい

項が噛みたくておかしくなりそうだったって言ってた

いふくんは、僕をきつく束縛しそうで怖かったんだって

だから項を噛んで番にすることを我慢して縛らないようにしてたらしい

でもその時だけは違って、僕がいつも以上に求めて差し出された項に

ガリッ

耐えきれなかったとかなんとか

そのあとの記憶はあんまりなくて、

ただひたすらに腰を振るいふくんがかっこよくて、

このままこの人に心の奥まで犯されちゃうんだなって思ったことは覚えてる

ばーっと喋りきってないちゃんの様子を窺ってみると、

顔を真っ赤にしたないちゃんが口をぱくぱくさせていた

大人も何も、夜のあーゆーことしてる時だけいふくんが特別かっこよく見えちゃってるだけで

普段は僕に対してゲロ甘星人なだけだし……

ないちゃんだってヒート後の2日目とか

熱っぽい目でりうちゃんのこと見つめてんの知ってんだからね！

あとそのさらに翌日はキスマとか噛み跡増えてるってことも！

人の事言ってる場合じゃないよ！

こんなことを聞くのもどうかと思ったけどないちゃんが言い出したし大丈夫でしょ！

あ、これ惚気一直線じゃない？

変なこと聞いちゃったかも…

あー！！！！りうちゃんのヘタレーっ！

ないちゃん不安になっちゃってるじゃん！

なにが『ないくんのことは一生大事にするし一生愛してる』だよ！

僕達(ないちゃん以外)に言ったってどーにもなんないでしょーが！

話しているうちにだんだんと涙目になってくるないちゃん

ついにないちゃんの頬を涙が伝う

真正面に座っているないちゃんは酷く小さく見えて、

どうしようもなく彷徨っている子供のように思えた

頭を撫でてあげながら声をかけると震えた声で返事が返ってきた

涙で濡れたないちゃんの手が僕の腕を弱々しく握る

手にぎゅっと力がこもる

辛いんだろうな、ないちゃんも

そう言ってからもう一度頭を撫でるとないちゃんはこくりと静かに頷いた