大好き"だった"よ

浮気されたのに、されたはずなのに

まだ僕は、彼が好きなんだ

Ｃside

…なんで、浮気されたのが分かるのかって？

僕も、最初は信じられなかったよ

ｶﾁｬ

ﾄｺﾄｺﾄｺ…

ﾊﾞﾀﾝｯ

さとみくんとの関係が崩れたあの日から、

彼はよく、出かけるようになった。

よくって言うか、もう毎日だけどねw

…それだけじゃなくて、

毎晩、誰かと電話してるんだ。

さすがに僕は聞き耳を立てるほど悪いやつじゃないんだけど…

本当に、本当に楽しそうに話している彼の声が聞こえて、

つい…ね？

1週間前、僕は聞いてしまったんだ、

とある事を。

そう…部屋に行こうと、

さとみくんの部屋の前を通った時だった。

彼の口から聞こえたのは、

｢好き｣っていう言葉と

｢莉犬｣というメンバーの名前だった。

それ以上聞きたくなかった僕は、急いで部屋に行った。

ﾊﾟﾀﾝｯ……

その時、僕は思い出した

彼が、最近誰と出かけているよのかを…

そう、関係が崩れたあの日、さとみくんは出かけていたんだ

莉犬くんの家に。

それからの僕は、毎日毎日泣きっぱなしで

部屋に籠るようになっていた。

まぁ、それで今に至る訳なんだけど…

ﾋﾟｺﾝｯ

あれからというもの、僕はメンバーからの誘いを断るようになった

正直、誰にも会いたくないけど…

そうして僕は、スマホを伏せた

ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯ

来てしまった

会議の日、そして

あの2人を見なきゃ行けない日。

さとみくんと顔合わせるのは…正直キツいし、、

ﾄｺﾄｺﾄｺ…

今の時刻は13時。

会議が始まるのは15時くらいだから、2時間前だ。

ﾋﾟｰﾝﾎﾟｰﾝ

ｶﾞﾁｬｯ

…そうだった、なーくんたちには言ってなかったんだ

、、なんとか誤魔化せたかな？

色々あって、時刻は14時50分

るぅとくんやジェルくんも来ていて、あと来ていないのは

あの2人だけだ。

ｶﾞﾁｬｯ

そこに現れたのは、さとみくんと

莉犬くんだった。

やっぱり…一緒に来たんだ、、。

さとみくんと付き合ってたことはなーくんにしか言ってなかったから、

莉犬くんは知らない。

だから、莉犬くんは悪くないんだ

ｰendｰ

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