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"寂しい"を迎えに来た人
紫 × 桃
start
スマホを枕元に置いて寝そべる
いるまと電話してから3時間が経とうとする
プツン ッ と切れた後 、部屋は静かになる
その虚しさが嫌いで部屋の電気を消して目をつぶって寝た
堂々と言うみこちゃん
朝っぱらから家へ来た
すぐさまソファ - に座り俺の恋愛相談を聞いてくれた
こさめも 、 ソファ-に寝っ転がって漫画を読みながら話を聞く
遠距離恋愛
いるまが叶えたい夢のために 、 海外へ1年住むそう
1年くらい余裕だろうと思っていたけど 、全然そんなことなくまだ数ヶ月なのに限界が来てしまいそう
クッションを抱きながら 、ため息をつく
そういい渡されたのは恋愛漫画だった
ぱらぱらとペ - ジをめくりながら気になるシ - ンを探す
こさめがからかったせいでみことはいじけてしまった
いつも通りだなぁ
そんなことを思いながらも 、 とあるシ - ンに手が止まる
みことからよく聞く話は 、 三角関係で誰と誰が結ばれるか最後まで読まないと分からないと言われていた
しかし 、 キスシ - ンを先に見てしまって結末がわかってしまった
… キス 、
言葉に詰まってしまいモゴモゴしてしまう
確かに 、 元カノに振られた理由は他に好きな人が出来た ということと
俺の愛が異常なくらい重すぎる と言われたから
それがトラウマで恋愛は怖くなった
だから今はあんまり寂しいとか言わなくなった
けど … やっぱ寂しいよ 、
そういい 、バッグから出てきた数巻を机の上に置く
いるまとの電話が終わった
眠くないなぁ …
今日遅くまで寝てたし 、
そう思い 、体制を変えると机の上に置いてあった漫画があった
そういえばみことがおすすめしたヤツ …
手に取り 、 ベッドの上で読む
いつの間にか全巻読み終わってしまい 、 時刻は夜中の3時
… 微妙な時刻、
眠いかと聞かれたら即答で答えちゃうくらいには眠くなかった
そのため 、 カーディガンを羽織って散歩に行くことにした
真っ暗 、
人は誰もいなく 、 静かだった
夏なのに風が冷たく気持ちがいい
でもその冷たさが俺にはキツかった
カ - ディガン羽織って正解かも
みことに借りた漫画 、 なんか申し訳なかったな
恋愛漫画なんて読まないから 、 今日初めて読んだ
確かに 、 キュンキュンしたりピンチな場面があったりと面白かった
けど 、 俺にはそれがキツかった
学校に行けば会える関係性
寂しいっていえばすぐ駆けつけてくれる恋人
それがずるくて憎かった
漫画のキャラクタ-に嫉妬するのは初めて
けど多分これは
嫉妬じゃなくて憧れなんだろうな 、
気付けば1時間くらい歩いていて 、空も少しずつ光を取り戻していった
帰ろ 、
親に心配をかけないように と行きより早歩きで自宅に戻った
漫画を返すためにみことを家へ呼んだ
すると 、 俺が手に持っていた漫画を見てさっきより笑顔になった
申し訳なさそうに謝ってくれるみことを見て微笑むように話す
優しく頭に手を乗せて撫でる
すると 、 顔を上げて嬉しそうに喜ぶ姿を見て 、 無邪気な子供みたいと思った
それから数日が経ち 、 音楽を聴きながら掃除をする
すると急にスマホの通知がなった
電話の相手はいるまからだった
珍しいな 、 いるまが昼に電話なんて
海外にいるため 、 当然昼夜逆転している
部屋の時計を見ると 、 現在時刻は11時過ぎ
いるまのところは今頃朝の4時くらいなはずだった
そう思いつつも 、 不在にならないように急いで電話をする
スマホから聞こえるいるまの優しい声
嬉しくて無意識ににこにこしてしまう
ベッドに座って 、 いるまといつも通り話す
たわいのない会話をするのも 、 なぜ電話をかけてきたのか知りたくて問いかけてみた
しかし 、 スム - ズに答えは出なかった
何故か戸惑っていて 、 もしかして聞いちゃいけないことを .ᐟ と血の気が引く
何故か俺が問いかけられた
寂しい … か 、
なんて答えればいいか分からずに 、 いるまに聞いてしまった
迷惑だったかも 、 最悪
なんて思いつつも 、 いるまの返答を待つ
思わぬ回答にびっくりした
同じ気持ちで嬉しかった
それと同時に 、 言えなかったことが言えて気持ちが軽くなる
ん - 、 何したいだろう
少し考える
するとパッと思いついたコトがあった
小声で答えたため 、 いるまには聞こえなかったみたい
すると 、 いるまは吹き出すように笑う
自分でも 、こんなこと言うのが恥ずかしくて頬が赤くなる
俺は照れてたのにっ "
スマ - トに言ってくるいるまが羨ましく思いつつも 、 さらに顔が熱くなる
さらに問い詰めるいるまに意地悪と思いつつ答える
いるまの質問に答えただけなのに 、 我儘と言われ拗ねてしまった
否定してくれたり 、 するのかなと思ったら 、肯定されて言葉を失う
今のいるまの方が我儘じゃん … ⸝⸝⸝
口に出したら怒られそうだったため 、 心の中で思う
しかし 、 今の顔はとっても赤くて見られたらすごい恥ずかしい
断ると 、 スマホからため息が聞こえてきた
ぁ … 俺 、めんどくさい .ᐣ
つい 、 下がることを考えてしまった
不思議に思いつつも 、 いるまの指示に従う
怖くて片目を瞑り 、 ゆっくりドアを開ける
すると 、 思ってもいなかった人が目の前に立っていた
片手に持っていたスマホからも、 目の前からも大好きな人な声がする
泣きそうになり 、 言葉が詰まりながらも話す
目元が熱くなり 、 口元を手で抑えながらいるまを見つめる
笑いながら優しく抱きしめてくれた
優しく撫でてくれて 、 いるまの体温が伝わってくる
あったかくて 、 とっても落ち着く
またいるまの指示に従う
ゆっくりと目を閉じる
唇には 、久しぶりの感触が伝わってきた
いるまの頬を優しく撫でる
優しく問いかけてくれる
普段は言わない我儘も今日だけは許して 、
なんて 、 恋愛漫画のヒロインみたいなことを考えながらも 、 いるまは優しく願いを叶えてくれる
さっきよりも長く 、 深く口付けをしてくれる
いるまの舌が絡まりあって 、 無意識に声が出る
ふと目を開けると 、 いるまの鋭い目が合い恥ずかしくて離れようとする
すると 、 俺の後頭部を支えもう一度口付けをする
いるま っ ♡
いるまのことで頭がいっぱいになって溺れてしまいそう
銀の糸がきらりと光った
恥ずかしさを覚えつつ 、いるまを見つめる
久しぶりのいるまに心を打たれてしまう
それと同時にさっきまでの唇の感触がまだ少し残っていて嬉しかった
コメント
4件
うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ😭 尊すぎる、🤦♀️︎💕 喧嘩っぷるがいっちゃん好きなカプなのでほんと嬉しいです、👍🏻 投稿お疲れ様ですっ🙇♀️
投稿ありがとうございます🥹🎀 桃さーーーーんかわいいですね黄サンと水サンも話聞いてあげててさすがすぎます!黄サン子供みたいですよね分かります桃サンぜったいに黄サンのことかわいいって思ってるでしょ!!!! 紫サンも桃サンもお互いに我儘で喧嘩っプルしてて尊かったです!!最後ドアの前での台詞からの流れイケメンすぎました!!!!