春野 初華
春野 初華
永野 陽夏
永野 陽夏
永野 陽夏
春野 初華
春野 初華
永野 陽夏
永野 陽夏
春野 初華
永野 陽夏
春野 初華
永野 陽夏
春野 初華
永野 陽夏
永野 陽夏
春野 初華
春野 初華
永野 陽夏
春野 初華
永野 陽夏
春野 初華
永野 陽夏
春野 初華
永野 陽夏
永野 陽夏
春野 初華
春野 初華
モブ女子
モブ女子
モブ女子
春野 初華
春野 初華
春野 初華
春野 初華
瀬見 英太
春野 初華
春野 初華
私は少し早歩きでその場を後にした
ずっとドキドキとさっきとは違う不穏な音を立てる心臓に違和感を感じる
英太くん、あの人と付き合うのかな?
そんなの、私には関係ないはずなのに
あの人が英太くんを占領して、手を繋いで、あの優しい笑顔を独り占めするんだって考えると
なんだか心がチクッとする
身近な仲の良い人が幸せになることは良い事のはずなのに
小さい頃、他人の幸せを喜べる人はとても心が広くて優しい人だってお母さんが教えてくれたことがある
だから私はずっとそんな人になりたいと思っていた
同じ病室の子が新しいお洋服に袖を通してお母さんと手を繋いで退院していく姿を何度も見送った時も
一時退院で遊んできた子のお話を聞く時も
ずっと笑顔で一緒に喜んできた
羨ましいことではあったけど、素直に自分も嬉しかったし、良かったねって心から思えた
けど私、今英太くんの幸せを願うことが出来ていない
素直に良かったねって喜べていない
いつからこんな嫌な子になっちゃったんだろう
答えの出ない考えをグルグル考えているうちに、自分の部屋の前にたどり着いていた
永野 陽夏
春野 初華
永野 陽夏
春野 初華
永野 陽夏
春野 初華
永野 陽夏
春野 初華
永野 陽夏
春野 初華
春野 初華
永野 陽夏
永野 陽夏
春野 初華
永野 陽夏
春野 初華
永野 陽夏
私と翔湊は小学校の頃からずっと一緒だった
6年間のうち、3回もクラス替えがあるのに全部一緒だった
だからといってその頃の私達に恋心があったかって言うと別にない
いつもの休み時間、いつもの場所取り、そしてドッチボールやサッカー
私がボーイッシュでサバサバしてることもあって、女友達より男友達と絡んでることが多かったし
そっちの方が楽しいって思ってた
翔湊もきっと私のことを恋愛対象としても、1人の女の子としても見てなかったと思う
私は翔湊のことをずっと気の合う親友だと思ってた
中1になって、初めてクラスが別れた
でも、昼休みに一緒に遊んだり、休みの日に公園に集まったり
小学校の頃とそこまで変わらなかった
ただ、クラスが別になって
部活も私はバスケ部、翔湊はサッカー部
自然と私も他の女の子と絡むことが増えた
そんなある日のことだ
部活仲間
部活仲間
部活仲間
部活仲間
そんな悪口を聞いてしまった
小学校の頃ならそんなの気にしなかったし、男女の仲も今よりずっと良かった
いつからそんな周りのことが気になるようになったのかなんて分からない
けどその会話を聞いた時、私は翔湊と距離を置くことを決めた
昼休みは女友達と話すようにした
放課後は部活に専念して、休憩時間もあえて接触を避けた
休みの日に遊ぼうって誘われても、女の子達との約束を優先した
授業の合間にクラスを覗きに来てるのを見かけたこともある
けど私はその彼に気付かないふりをして女の子の友達としゃべったり、トイレに逃げ込んだり
沢山沢山翔湊を避けた
秋頃になると、もうほとんど関わらなくなっていた
私は女子と打ち解け、いじめられることもなく、平和に過ごす毎日
女の子らしくずっと短かった髪も少しだけ伸ばした
口調も丁寧に可愛らしく気をつけて
休みの日には友達とスカートに足を通してお出かけ
タピオカ飲んでインスタあげて
こんなにいらないって程プリクラ撮って
皆と同じ普通の女の子を演じて
いつの間にか作り笑いも様になっていた
永野 陽夏
そんな疑問が日に日に大きくなっていく
こんなつまらない日々を繰り返して何になるんだろうか?
一体、何に...?
ある日部屋の掃除をしていたら、小学校の時のアルバムや写真が出てきた
なんとなく、懐かしいなって思ってページを開いた
皆の幼い姿、沢山の笑顔
この頃はなんにも考えず毎日全力で楽しんでたななんてちょっと苦笑する
アルバムにうつる私はいつも男の子といる
その中でもやっぱり翔湊が1番多いや
今となっては廊下でチョロっと見かける程度の彼
永野 陽夏
小学校から中学校にあがっただけだ
1歳、歳をとっただけだ
なのに
永野 陽夏
永野 陽夏
言葉にしてハッとした
疎遠になったのは自分のせいだって思い出したからだ
自分から避けたんだ
私の理由で
知らなかったんだ
こんなに後悔するって思ってなかったから
一緒にいないことが、こんなにもつまらないなんて思わなかったんだ
私が避けたって、彼は気にしてくれていたのに
それでも尚、避け続けたのは私だ
永野 陽夏
その日はただ、すすり泣くことしか出来なかった
中2になったクラス替えは、翔湊と同じクラスだった
でも席がそんなに近いわけじゃなかったし、私も翔湊もそれぞれ仲良しグループが違ったから
対して関わることなんてなかった
ただのクラスメイト
翔湊にとってはその程度の認識だっただろう
ちゃんと話したのは数ヶ月後
それはたまたま席が隣になった日だった
夏休み直前の7月頃
橘 翔湊
永野 陽夏
永野 陽夏
当然のことだろうって思った
けど、その時すごく悲しかったんだ
ずっと、陽夏って呼んでくれてたから
苗字で呼ばれたことなんてなかったから
いつまで私は翔湊のことを根に持つのだろう
小学校の事なんて、もう皆忘れてるよ
いつまでもそんなこと考えて勝手に傷ついてるのは私だけ
永野 陽夏
相変わらず翔湊はクラスの中心で人気者
サッカー部のエースで、いざって時に頼りになる
そして学年の誰もが知るイケメン
男女問わず、モテないはずない
そして、なんの絡みもないまま夏休みに入った
夏休みに入ってすぐ、懐かしい人から連絡があった
小学校の時、よく一緒に遊んだクラスの男子だった
内容は、同窓会があるから来ないかって話だった
もちろん行くって答えた
1日だけ、小学生の頃に戻れると思ったんだ
クローゼットの奥深くに眠っていたショートパンツを引っ張り出して
髪の毛のアクセなんて外して
口調も昔の私みたいに
1日...たった1日だけだから
同窓会当日
小学生の時のクラスメイト
小学生の時のクラスメイト
小学生の時のクラスメイト
皆が思い出話に花を咲かせる中、私は翔湊の姿を探していた
橘 翔湊
橘 翔湊
小学生の時のクラスメイト
橘 翔湊
橘 翔湊
小学生の時のクラスメイト
小学生の時のクラスメイト
小学生の時のクラスメイト
橘 翔湊
橘 翔湊
小学生の時のクラスメイト
来て早速、仲間と思い出話を始めた彼
私の横を通り過ぎて、目もくれず友達の元へ行った
私、本当に大事な人の縁を切ったんだな...
その時改めて実感して
悲しくて
辛くて
でも取り返しは全くつかなくて
久々にはいたショートパンツの裾を握りしめた
何を浮かれていたんだろう
1日だけなら戻れると思った?
なんでそんなこと考えちゃったんだろう
戻れるはずないのに
そのまま何も変われず同窓会は終わった
皆より少し早く解散した私は、よく翔湊と遊んだ公園のブランコに座っていた
一人でいるとどんどん負の感情が生まれてきて膨らんで
今にも破裂しそうなほどパンパンな風船みたいに張り詰めていた
橘 翔湊
気づいたら、私の視界には誰かの足が映り込んでいた
使い古したボロボロのスニーカー
ちょっと低くなった懐かしい声
橘 翔湊
橘 翔湊
どこまでも彼は優しい
うつむいて動かない私の表情を覗き込もうとさっきから周りをウロウロしている
橘 翔湊
橘 翔湊
永野 陽夏
橘 翔湊
永野 陽夏
やっとそれだけ絞り出す
橘 翔湊
橘 翔湊
橘 翔湊
永野 陽夏
何も言えない私に翔湊は呆れることなく、隣のブランコに腰掛けた
橘 翔湊
橘 翔湊
橘 翔湊
それは本当の私じゃない
橘 翔湊
橘 翔湊
永野 陽夏
どこまでも優しくて
ずっと私の心に残り続ける
橘 翔湊
橘 翔湊
どうして一緒にいてくれるの?
ほっといてとっとと帰ればいいのに
橘 翔湊
橘 翔湊
翔湊が見せてくれたのは、小学校の頃よくサッカーをしたメンバー
橘 翔湊
橘 翔湊
違う、そんな事ない
橘 翔湊
橘 翔湊
橘 翔湊
永野 陽夏
気づいたら大声を出してブランコから立ち上がっていた
もういい、全部本音言ってやる
今後のことなんて知らない!
私が今、こうしたい
きっとこれが、私が変われる最後のチャンス
永野 陽夏
永野 陽夏
永野 陽夏
永野 陽夏
永野 陽夏
永野 陽夏
永野 陽夏
永野 陽夏
永野 陽夏
永野 陽夏
永野 陽夏
永野 陽夏
永野 陽夏
橘 翔湊
抑えきれなくなって涙を拭う私を見て、翔湊はため息をついた
そりゃそうだ、こんな話されても困るだけだ
橘 翔湊
橘 翔湊
橘 翔湊
橘 翔湊
呆れられるのかと思ったら、安堵し出すし、急に名前で呼んでくれるし
よくわからない
永野 陽夏
橘 翔湊
橘 翔湊
橘 翔湊
橘 翔湊
橘 翔湊
永野 陽夏
橘 翔湊
永野 陽夏
橘 翔湊
永野 陽夏
声を出した次の瞬間には、私の口はなにか柔らかいもので塞がれていた
そっと翔湊が離れていく
永野 陽夏
私は絶句してボンッと赤くなった
永野 陽夏
橘 翔湊
橘 翔湊
橘 翔湊
永野 陽夏
急展開過ぎて思わず今日1番の大声
けど、案外悪くないとも思ってしまった
橘 翔湊
永野 陽夏
橘 翔湊
橘 翔湊
翔湊はそう言うと今度は抱きついてきた
永野 陽夏
永野 陽夏
橘 翔湊
私と翔湊はこんな長い長いすれ違いを乗り越えて
今、一緒にいる
𝐍𝐞𝐱𝐭...♡100
ぬっし
ぬっし
ぬっし
春野 初華
ぬっし
ぬっし
春野 初華
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし
春野 初華
ぬっし
春野 初華
ぬっし
春野 初華
ぬっし
ぬっし
コメント
16件
今更コメントするのも遅いですが、私は9月に行きました‼️
修学旅行楽しんで来てくださいね!ちなみに私は9月に行きました!