変わってない

｢変わってない｣ 2話

何を言ってるんだと思うと同時に チャイムが響き渡る

ｶﾞﾀｶﾞﾀ…(机)

新しい担任が話してるが 内容なんて入ってこない

これから俺はどうすればいいか それだけで俺の頭は埋め尽くされた

｢では、終わります｣

長い時間もやっと終わったかと 一息ついた

その時だった

あぁ

何度この声を聞けばいい事だろうか

ほんとにこいつは 何を考えてるのか何がしたいのか

俺には理解出来ないと同時に 腹が立ってくる

こいつは間違ってる

振られてから今まで以上に 沢山努力を積み重ねた

もう俺は、桃くんが思うような 人ではなくなるために

…

楽しみだった新しい高校生活の 初日なのに

なぜ俺は帰り道に 愚痴を言ってるのだろうか、

あいつなんか嫌い、

そう思うはずなのに 頬が赤くなるのが伝わってくる

わからない、

いつの間にか俺はキスをされていて 相手の舌が絡みついてくる

なが、苦しい、

抵抗をしようとしても 頭を左手で、右手で顎を掴まれていて 動きが出来なかった

ﾄﾞﾝｯ

突然手が離れ、 痛そうな音が聞こえた

目を開けるとそこには、 桃色の髪のあいつがいた

ｸﾞｲｯ

俺はされるがままに腕を引っ張られ その場を後にした

ｸﾞｲｯ

これ以上嫌われるのも嫌だし 帰ろうと思い動き出した

それなのに、足は動いてない

みると赤が俺の制服の袖を 掴んで下を向いている

ﾊﾟｯ

もう離しちゃうのか、 なんて思ったりする自分がいて

ｸﾞｲｯ

赤の腕を無理やり引っ張り 俺の腕の中に包み込んだ

赤が逃げないように あの時のように

もう離さないように_______

♡~1500