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橙
俺は橙
紫
この人は紫
俺のニコイチの存在だった
いつからだろう
俺は紫ーくんをライバルとして見てしまっている
毎回成績の順位は紫ーくんが1位だった
俺がどんなに勉強しても
彼に勝つことはなかった
桃
桃
橙
橙
桃
桃
紫ーくんにどうしても勝てなくて
俺のただ勝手なライバル心が強すぎて
彼とはここ数ヶ月上手くいっていない
橙
紫
前までは目が会った瞬間話しかけてた
隣に紫ーくんがいない時間なんてないぐらい
俺たちは仲が良かったんだけどなぁ
橙
桃
橙
橙
桃
桃
紫
橙
橙
橙
紫
紫
橙
紫
橙
橙
橙
橙
紫
紫
紫
紫
そう
彼はこんな人だった
どんな時でもどんな人でも
助けてしまう。
自分の事は全て後回し
橙
紫
紫ーくんは弟と二人暮し
両親は昨年事故でなくなってしまった
それから紫ーくんは
バイトをして家事をして
器用に弟を支えながら自分のこともこなした
完璧すぎる男なんだ
橙
紫
紫
紫
橙
紫
橙
紫
紫
紫
橙
俺たちはずっと2人で下校をしていた
でもある日
紫
紫
橙
橙
紫
橙
橙
紫
紫
紫
紫
橙
その日の俺はイライラがピークに増していた
勉強してもしても全く出来ない自分
紫ーくんは色んなことを頑張ってるのに
俺はたった一つのことも完璧にできない
彼の素晴らしさが俺にとってストレスになっていた
橙
橙
橙
紫
その日から
俺も紫ーくんも
お互いに話しかけることはなくなった
紫
紫
橙
紫
紫
橙
橙
紫
紫
紫
橙
紫ーくんが少し涙目になっているように見えた
紫
紫
でも気のせいか。
そう思った
橙
橙
紫
紫
そして夜中
俺の家のインターホンが鳴った
弟
橙
橙
弟
弟
弟
弟
弟
橙
橙
橙
弟
橙
なんで
なんで気づかなかったんだ
今日の紫ーくんおかしかった
異様に積極的に話しかけてくるし
懐かしさを良く感じてた
なんでその異変に気づけなかったんだ
橙
俺の声が響いた
紫
紫ーくんは海の奥へと流されていた
橙
橙
橙
彼の姿は見えなくなった
橙
橙
橙
橙
次のテストの時
俺は順位1位になった
過去最高点数で
前回の紫ーくんよりも高い点数だった
橙
桃
桃
橙
橙
橙
橙
橙
橙
橙