今日も締め切ったカーテンの部屋で目が覚める
少し赤く腫れた目元にまた何か鈍く光った
皆のいる場所へ降りると、気遣う様に彼女が朝ごはんを渡してきた
珈琲は2杯 きっと、いつもの癖だろう
溢れそうな程ミルクが入った入れ物
瓶いっぱいに詰められた砂糖
あーあ、と呟く
それでも、俺は手癖でたっぷりのミルクと砂糖を三つ
片方の珈琲に入れていた
どうしようもない自分だった
どうも食欲が湧かなくて、部屋に戻ってきてしまった
甘党な君の、俺が吐く程甘い珈琲が.今は飲みたいくらいだよ
たまにはカーテンを開けてみようか
外の空気を吸いたくなった
軽やかな音を立てながらカーテンが開いた
今日は生憎の雨だった
それでも構わず窓を開ける
俺の、もう嫌だ という気持ちをそのまま移したかのような空だった
泣けば君は戻ってくる?
狂えば君は戻ってくる?
死ねば君は戻ってくる?
それとも俺が探せばいいの?
そんなのきっと無理だから、俺はもう我慢する
君が戻ってくることを俺は待っている
『戻ってくるなんて希望は捨てて』
俺が信じたら、俺以外みんなそう言う
しかも泣きそうな顔でさ
泣きたいのは俺なんだ、って言えなくなってしまう
痛い 痛い 痛い
心がぐちゃぐちゃしている
俺は弱いから
こんこんこん、控えめな音
答えない自分に反吐
ぎぃぎぃ言う俺の部屋のドアは、無音で開けられた
入ってきたのは…
.
コメント
43件
やばすぎる..っっっ ほんと感動すき