シャル
…ボディーガードといっても
キメラ狩りが来ないと本領発揮しないからね~…。
キメラ狩りが来ないと本領発揮しないからね~…。
シャル
少し雑談でもしようか!
刻
は、はい…。
シャル
…タメ口でいいからね。
堅苦しいのは執事とメイドだけで大丈夫だから。
堅苦しいのは執事とメイドだけで大丈夫だから。
刻
分かった…!
シャル
素直でよろしい!
シャル
…で、聞きたいことがあるんだけど…。
刻
?
シャル
どうしてこんな城に?
刻
…
シャル
…別に責めてるわけじゃないんだよ。ただ気になっただけ。
刻
…たかった…。
シャル
うん?
刻
…死にたかった。
刻
誰にも見られずに…。
シャル
…
シャル
そ。
シャル
死にたい…か。
シャル
別にどうこう言うつもりは無いからなぁ…。
刻
…
シャル
…「誰にも見られずに」って条件がある以上…
死にたい理由とかもあるんじゃないの?
死にたい理由とかもあるんじゃないの?
刻
…
刻
家族全員キメラに殺されたんだよ。
刻
僕の目の前で!!!
シャル
…!
シャル
…そっ…か。
刻
…その時から僕の頭には一つの感情しかなかった。
刻
本当は家族と同じ死に方がしたかったけど…
刻
生憎…あいつらのせいでトラウマでね。
刻
だから…ここならキメラも
止める人もいないだろうと思ったんだよ。
止める人もいないだろうと思ったんだよ。
シャル
…
シャル
…不服じゃない?
刻
…何が?
シャル
キメラの護衛をさせられて…
刻
…
刻
だって…ボディーガードは死ぬ可能性もあるんでしょ?
シャル
…うん…護衛だからね…。
刻
なら、いいよ。
シャル
…
シャル
…はあぁ…。
シャル
…まずはキメラを代表して謝らせて。
シャル
本当にごめんなさい。
あなたのご家族がどれだけ苦しい思いをしたか…
あなたのご家族がどれだけ苦しい思いをしたか…
刻
…
シャル
でもね。
シャル
私がいる限りは絶対に死なせない。
シャル
本当は守ってもらうつもりだったけど…。
シャル
私もあなたを守る。
シャル
あなたは絶対に死なせない。
刻
…
刻
…はは…。
刻
頼りにしてるよ。シャル。
ドンドンドンッ!!!
シャル
…あっれぇ…ここ一応廃墟のはずなのになぁ…。
刻
僕と同じかも。
シャル
そういうことを言うんじゃない!
ドンドンドンッ!!!
シャル
…まさか…
シャル
キメラ狩り…。
シャル
…なわけないよね!あははっ!!
刻
一応隠れる?
シャル
そうだね…私の部屋のクローゼットにでも隠れられるかな?
刻
じゃ、行こう。
シャル
はーい
シャル
…ここに…ギリ入れるとこが…
刻
僕はどうすれば…?
シャル
キメラ狩りは人間に興味無いから大丈夫。
刻
そっか。
シャル
…窓から見えるかなーっと…
刻
ちょ…危ない…。
シャル
大丈夫大丈夫!
シャル
…いちにー…4人かな。
シャル
1人に対して大げさな…
刻
とりあえず早く隠れて。
シャル
あははっ!心配?
刻
なわけないでしょ。仕事だよ。
シャル
うちのボディーガード辛辣だなぁ…。
シャル
…
刻
一応鍵掛けておくね。
シャル
はぁい。
バンッ!!!
刻
!…扉…
シャル
任せたよ~刻。
刻
ん。