ねぇ、
君は、
僕を恨んだことがある?
きっと、
毎日かな?
僕もね
君が、憎くて
滅ぼしたくて
仕方なかった。
でも、君に似てる人間になるのが嫌で
君を恨むことを辞めたんだ。
なのに、
君と同じことをしてるってことに気づいて…
僕は、
ここを去ることにしたよ。
だから、僕は、屋上へ、、、
下を見てみると、やっぱり、ここは高いな。
なんて思いながら
今から、ここから落ちるんだって。
恐怖が。
いざ落ちようって思うと、
やっぱ、怖くて、
足が震えて。
もしかしたら、誰か、
助けに来てくれんじゃないかとか、
いろいろ思った。
でも、少し待っても、やっぱり、
そんなの来なかった。
もういいやって投げ出して、
落ちようとして、
自分の人生にきりつけようとして
手を離したら、
この辛さが
この重さが軽くなるんじゃって、
手をはなそうとする。
ようやく、
ようやく、
心の準備が、できたって言うのに、
助けは、今来た。
しかも、助けに来たのは、
意外な人だった。
友
ねぇ、落ちないで…
僕
えっ?
それは、僕のことを嫌いだった子
君は、続けて言った
死ぬ準備が出来てたのに
それを消し去るように…
友
ねぇ、
友
なんで死のうとするの?
友
誰も、君を傷つけたり、いじめたりされてないよね。
友
自分の思い込み。でしょ?
友
なのに、
友
それなのに
友
なんで?
友
そんなに私たちが嫌いだった?
僕
そんなわけないよ。
僕
ただ、憎いんだ。
友
何が?
友
勝手に決めつけないでよ…
僕
そうだよ。
僕
全部僕が悪いんだ。
友
ねぇ、君らしくないよ…
友
自分を私呼びして?
友
私を見て笑って?
友
あんたなんか、生きる意味ないよって。
友
そう言って笑ってよ。
僕
なに?
僕
ドMなの?
僕
それに、僕が、自分をどう呼んだって構わない。
僕
君に関係のあることなの?
友
私、必死に止めてるんだよ!
友
なんで、
友
なんで?
友
君は、命に対しての見方が甘いの?
僕
君には、分からないでしょ?
僕
僕が、どんだけ悩んだか…
友
うん。
友
知らないよ。
友
知らないし、これから先も、知ることないだろうし、
友
知りたくだってない。
友
でも、君も知らないでしょ?
友
私のこと。
友
そりゃ、当たり前なの。
友
もともと、赤の他人だったんだよ?
友
知られてる方が嫌じゃない?
僕
で?
僕
君は、
僕
君は、僕に何を言いたいの?
友
生きて欲しいってことだよ。
僕
いや、それは無理。
友
なんで?
僕
だから、言ってんじゃん。僕のことを知らないくせに、いい子ぶって話しかけてこないで。
友
いや、いい子ぶってないよ。
友
君が、変わったんだよ。
僕
どういうこと?
友
………………………ってこと…………
僕
なに?
友
だから!
友
君が、私を知らないだけで私は、君を知ってるの!
友
君とは、生まれた時から、一緒だよ。
友
遊びたかったのに、君は、病気持って生まれてきて。
友
定期的に君の記憶を消して
友
だから、私は、そのたび何度も何度も。
友
初めましてから。
友
仲良くなるまで。
友
何度も何度も。
友
言ったのに、仲良くしたのに、
友
まだ、したかったのに、
友
君のお母さんは、、、
友
私の子に近づかないで!これ以上、、、何も吹き込まないで。私たちを苦しめて楽しい?
友
って。君に話しかけると、きみは、いつも私のことを思い出そうとするから、つらそうな顔するから。
友
ダメになったんだよ。
友
それから私が離れてから、
友
君の病気は治ったんだ。
友
私が、話しかけてた時は、病気が悪化して言ったのに…
友
私が、話しかけなくなった途端に、病気だったなんて、嘘のように
友
あぁ、君の病気は私のせいでなってたんだって。
友
ようやく気づいて
友
君が、憎くて滅ぼしたくて…
私
え?私の病気、知ってるの?
友
うん。
友
知ってるよ。それがひとつじゃないことも。
友
私と仲良かった時は、
友
ADHDだっけ?
友
あれも、私が離れてから、嘘のように回復して言って…
友
それから、
友
私が離れてから、非定型うつ病にもなったんだよね。
友
親が、認知症になって、君にストレスが溜まって
友
心因性記憶障害になったことも。
友
他にも。
友
全部全部。知ってるんだ。
友
君のこと。
私
そうだったんだ。
私
知れてよかった。
私
ゆっくり眠ってね。
私
辛かったよね。
私
全部全部話してくれてありがとう。
私
私も君を知っているよ。
私
ADHDになったのも、
私
非定型うつ病になったのも、
私
心因性記憶障害になったのも、
私
全部、君なんだよね?
私
あと、
私
君の余命が、0日になって1日目になったことも。
私
君は、私を助けに来たんじゃなくて、
私
自殺しに来たことも。
私
そう。全部全部。
僕が、君を殺すから、
君は、息を忘れて、
ちゃんと眠ってくれてることを、
僕は、知っているよ。
萌恋
暇つぶしです!
萌恋
読んでくれてありがとうございます!
萌恋
それじゃ、(。>△<)//~バイバイ







