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~秘密~
12月2日
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全ての始まりは
この教室だった。
ここで花凜……
お前を見つけた。
___________________
平井花凜
吉田椿樹
見覚えのある後ろ姿だけど
髪伸びたなぁ……
平井花凜
吉田椿樹
平井花凜
吉田椿樹
吉田椿樹
吉田椿樹
遥か昔の思い出を語るみたいに笑ったら
花凜も笑ってくれるかななんて。
平井花凜
平井花凜
吉田椿樹
吉田椿樹
吉田椿樹
吉田椿樹
吉田椿樹
もう回りくどいのはやめだ
さっさと核心をつかないと
俺たちは進めない。
平井花凜
吉田椿樹
吉田椿樹
放送なら学校中の誰もが聞いてる。
無断で実行するから賭けだけどな。
平井花凜
平井花凜
平井花凜
吉田椿樹
決断は俺に任せるけど止めてくれって
あの相川さんに頼まれたわけだ。
平井花凜
平井花凜
平井花凜
吉田椿樹
平井花凜
吉田椿樹
吉田椿樹
吉田椿樹
平井花凜
それでもやるんだろうな。
わかるよ。
あの噂はきっかけに過ぎない。
吉田椿樹
吉田椿樹
吉田椿樹
俺は考えてた。
嘘をつき続けたあの時間……
真実を伝えるべき人は……
平井花凜
俺もお前にはかなわねぇよ。
平井花凜
平井花凜
平井花凜
わかってる、花凜は優しいもんな
平井花凜
平井花凜
平井花凜
平井花凜
平井花凜
平井花凜
俺が始めた小さな嘘は
噂と同じ。
膨れ上がって
こうまでしないと終われなくなった。
吉田椿樹
吉田椿樹
平井花凜
平井花凜
平井花凜
平井花凜
吉田椿樹
吉田椿樹
吉田椿樹
吉田椿樹
苦しかったあの時間を共有できたのは
ずっとそばにいてくれたのは
吉田椿樹
花凜だけだ。
平井花凜
吉田椿樹
平井花凜
平井花凜
俺たちは決して
傷つきにいくんじゃない。
吉田椿樹
平井花凜
吉田椿樹
俺たちがこれから先の未来
笑顔で歩めるように
一生に一度の現在を
全力で生きるだけだ。
花巻彩
吉田椿樹
花巻彩
あ、俺が呼んだんだった。
平井花凜
花巻彩
仕事が早いな相変わらず……
平井花凜
花巻彩
花巻彩
吉田椿樹
タイミングがタイミングだから
変に意識してしまった……
花巻彩
花巻彩
花巻彩
吉田椿樹
花巻彩
花巻彩
花巻彩
花巻彩
花巻彩
平井花凜
吉田椿樹
吉田椿樹
平井花凜
真剣だったから向き合いと思った。
花巻さんだけじゃなく、今までとも
花巻彩
花巻彩
花巻彩
花巻彩
花巻彩
花巻彩
そろそろ皆登校し始める時間だな。
平井花凜
平井花凜
吉田椿樹
吉田椿樹
花巻彩
花巻彩
花巻彩
花巻彩
~好きでした~
現在
___________________
平井花凜
平井花凜
静かな体育館にあたしの声が響く。
平井花凜
平井花凜
きっとこの噂なんてすぐみんな忘れるし
少し騒ぎになるくらいで
ほとんどの人が気にとめない
平井花凜
平井花凜
平井花凜
平井花凜
平井花凜
平井花凜
平井花凜
平井花凜
平井花凜
先生達だけは探しにきてるかな
きっと内容なんて聞いてない。
平井花凜
それでいい
それでいいの
平井花凜
平井花凜
平井花凜
あたしが言いたいのは
ただの決意表明
平井花凜
平井花凜
平井花凜
平井花凜
全校生徒に向けてじゃない
あたしに向けて
勝手に巻き込んだだけ
平井花凜
あ、はうっちゃった……
まぁ、いいか
平井花凜
平井花凜
平井花凜
平井花凜
平井花凜
自慢?みたいな文句は受け付けてない
話の趣旨逸れるもん
平井花凜
平井花凜
平井花凜
平井花凜
平井花凜
自分の気持ちに正直に生きます
だってそっちのほうがずっと
きっと、幸せになれるから
平井花凜
平井花凜
平井花凜
一旦マイクオフにして……
まだ全然静かね……
吉田椿樹
平井花凜
平井花凜
吉田椿樹
吉田椿樹
平井花凜
……放送室の鍵?
吉田椿樹
平井花凜
吉田椿樹
そりゃそうよ
吉田椿樹
吉田椿樹
吉田椿樹
吉田椿樹
吉田椿樹
だって開けてもそこにはいないもの
強すぎるプレゼントじゃない
平井花凜
吉田椿樹
平井花凜
吉田椿樹
吉田椿樹
そうこれで本当に終わるの
あたし達は長い長い呪縛から解放されるの
吉田椿樹
平井花凜
~好きだった~
現在
___________________
吉田椿樹
吉田椿樹
吉田椿樹
ま、花凜が告白したなら察しはつくだろう
吉田椿樹
吉田椿樹
吉田椿樹
それでも自分の言葉で話したい
吉田椿樹
吉田椿樹
吉田椿樹
花凜もたぶんわかってるし
俺もわかってるよ
吉田椿樹
吉田椿樹
吉田椿樹
ここで聞いてる9割以上は
今後俺と関わりなんてもたないし
そんな人にわざわざ伝えなくたっていいし
大切な人がわかってくれてれば
それだけで幸せなことなんだろうって
吉田椿樹
吉田椿樹
吉田椿樹
吉田椿樹
だけど、それでも
ここで話すのは
もう、二度と
繰り返したくないから
吉田椿樹
吉田椿樹
吉田椿樹
吉田椿樹
さらに息苦しくなったあの頃
忘れないために
自分を戒めてやろう
全部さらけ出してやろう
吉田椿樹
吉田椿樹
もう二度と嘘なんかつかない
吉田椿樹
吉田椿樹
吉田椿樹
もうクラスでやってっけなくても
どうなっても何でもいい
吉田椿樹
吉田椿樹
吉田椿樹
花凜が隣で笑っててくれればそれでいい
吉田椿樹
吉田椿樹
吉田椿樹
吉田椿樹
吉田椿樹
吉田椿樹
吉田椿樹
吉田椿樹
バイバイ、初恋と嘘
平井花凜
平井花凜
吉田椿樹
吉田椿樹
怒られるのなんて後回しでよくね?
吉田椿樹
平井花凜
平井花凜
吉田椿樹
平井花凜
出会った時には想像できなかった世界が
嘘をつき始めた頃には想像すらしなかった
花凜の笑顔が輝いてる
吉田椿樹
吉田椿樹
光の射す方へ
いや
俺らが輝きたい方向へ
~運命の人~
現在
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相川純恋
既読ついてるし、大丈夫だよね
鈴木和雪
鈴木和雪
相川純恋
相川純恋
うん、大丈夫
鈴木和雪
相川純恋
鈴木和雪
鈴木和雪
鈴木和雪
放送中の花凜なんか楽しそうだったな
元々真面目だからなぁ……
逆になんか楽しくなったのかな?
鈴木和雪
鈴木和雪
相川純恋
鈴木和雪
鈴木和雪
相川純恋
あんたの為だよ。
嘘、自分のため
素直に言えないことはせめて行動で
伝えなきゃ……
鈴木和雪
鈴木和雪
鈴木和雪
鈴木和雪
相川純恋
鈴木和雪
よかった、早起きしたかいがある
何でわかってくれちゃうのかな
相川純恋
鈴木和雪
相川純恋
鈴木和雪
相川純恋
こいついつも楽しそうだなほんと
嫌いじゃないけどさ。
相川純恋
相川純恋
鈴木和雪
相川純恋
相川純恋
花凜、すっごく変わった
前よりもっと素直になって可愛くなった
綺麗になった、上手く言えないけど
相川純恋
鈴木和雪
相川純恋
相川純恋
鈴木和雪
鈴木和雪
相川純恋
鈴木和雪
鈴木和雪
凄い……正にそれじゃない!
だからあんなにいきいきしてるのか
鈴木和雪
鈴木和雪
鈴木和雪
相川純恋
相川純恋
鈴木和雪
よかったけど、もっと味わって食べてよ
まぁ、また作ればいいか
鈴木和雪
相川純恋
鈴木和雪
鈴木和雪
相川純恋
核心を突かれると恥ずかしい……
こんなこと花凜には言えないけど
相川純恋
鈴木和雪
相川純恋
相川純恋
相川純恋
相川純恋
それでもよかった
そしたらまた上手いこと潜り込んで
どうにかして1人にならずに生きてきた
流れるままに生きてきた
相川純恋
相川純恋
鈴木和雪
相川純恋
相川純恋
相川純恋
相川純恋
相川純恋
永遠に昨日のテレビで盛り上がれて
別に沈黙あっても気になんなくて
でも凄く大切な人
相川純恋
鈴木和雪
鈴木和雪
相川純恋
吉田くんと楽しそうにしてる和雪は好き
ちょっと妬けるくらい楽しそう
相川純恋
相川純恋
相川純恋
相川純恋
鈴木和雪
悔しいのはやっぱりある
だから、今花凜のとこへは行かなかったの
吉田くんに悪態ついちゃうだろうから
鈴木和雪
相川純恋
優しい和雪が好きだよ、ごめん
いつも弱いとこばっかで
鈴木和雪
相川純恋
鈴木和雪
相川純恋
相川純恋
冷たい態度しかとれない私に
何でいつも優しいの?
鈴木和雪
鈴木和雪
鈴木和雪
鈴木和雪
そんな嬉しい言葉ばっかくれるの?
相川純恋
相川純恋
もう少し可愛く言えないかなぁ
相川純恋
鈴木和雪
相川純恋
相川純恋
鈴木和雪
鈴木和雪
そうやって許さないで
だめ、かたちはものじゃない
時が経てばどんどん見失っちゃうよ
相川純恋
鈴木和雪
相川純恋
鈴木和雪
相川純恋
鈴木和雪
鈴木和雪
相川純恋
2人を通して私たちが見つけたのは
きっと……
愛、ね
~恋のかたち~
___________________
平井花凜
吉田椿樹
平井花凜
ほんと中学以来だわ……
こんなに走ったの……
吉田椿樹
吉田椿樹
吉田椿樹
平井花凜
吉田椿樹
平井花凜
平井花凜
一応真面目で通ってたから
あんな大胆なことするの緊張したけど
面白かったな……
吉田椿樹
吉田椿樹
平井花凜
先生に怒られたことなんてないから
逆にワクワクしちゃうわ。
吉田椿樹
平井花凜
吉田椿樹
吉田椿樹
吉田椿樹
平井花凜
吉田椿樹
平井花凜
こんなに楽しかったの初めてじゃないかな
あの苦しかった時間が嘘のようだわ。
吉田椿樹
平井花凜
平井花凜
吉田椿樹
でも、あの時間があったから
あの時間を椿樹と共有できたから
今のあたしがある
平井花凜
平井花凜
吉田椿樹
平井花凜
吉田椿樹
吉田椿樹
平井花凜
周りから見たからバカップルかしら?
ただの友達だとは思わないわよね。
吉田椿樹
吉田椿樹
吉田椿樹
平井花凜
吉田椿樹
ちょっと照れてたのね。
まぁ驚きもあったんだろうけど
吉田椿樹
吉田椿樹
平井花凜
吉田椿樹
平井花凜
吉田椿樹
吉田椿樹
吉田椿樹
なんか勝手に勘違いしてる
そして引き止められてる
どうしてその解釈になったのよ。
平井花凜
平井花凜
吉田椿樹
平井花凜
吉田椿樹
確かにまあ考えてみると
これで学校いって前と変わらない様子で
椿樹とも近い距離のまま一緒にいるのは
不思議がられるだろうな……
平井花凜
吉田椿樹
平井花凜
吉田椿樹
吉田椿樹
平井花凜
平井花凜
吉田椿樹
吉田椿樹
あたしも言ってて分かんなくなってきたわ
でもこの気持ちは言葉にしなきゃ
平井花凜
平井花凜
吉田椿樹
吉田椿樹
価値観も感性も違うのが人間だけど
だけどやっぱり"大多数"が当たり前
という風潮は物凄くある
平井花凜
平井花凜
平井花凜
吉田椿樹
平井花凜
平井花凜
ずっとそうしてきて
諦めてきたけど
椿樹に出会えてあたしは変わった
平井花凜
平井花凜
平井花凜
平井花凜
平井花凜
平井花凜
平井花凜
強くなれた自分が
あたしが好き
平井花凜
平井花凜
平井花凜
そうなれたのは
苦しい時いつもそばにいて
あたしを否定せず
あたしをあたしのままで
いさせてくれた
平井花凜
吉田椿樹
平井花凜
平井花凜
平井花凜
平井花凜
平井花凜
吉田椿樹
そうなったら依存に逆戻りね
いつでもかけつけてほしいとか
椿樹に何かを求めてるわけじゃない
ということ
平井花凜
平井花凜
平井花凜
平井花凜
平井花凜
平井花凜
誰かに否定されるようなことがあっても
失うことばかりじゃない
得られることも沢山あるってことに
気づけたからね
吉田椿樹
平井花凜
吉田椿樹
平井花凜
平井花凜
平井花凜
平井花凜
吉田椿樹
椿樹のおかげで強く生きられるわ
ありがとう、本当にありがとう
吉田椿樹
吉田椿樹
平井花凜
平井花凜
吉田椿樹
もう恋になんて縛れなくたっていいわ
平井花凜
平井花凜
吉田椿樹
平井花凜
吉田椿樹
吉田椿樹
吉田椿樹
平井花凜
いつの間にか特別な存在にもなったわ
吉田椿樹
平井花凜
吉田椿樹
平井花凜
吉田椿樹
もういいのよ……何にも縛られなくて
吉田椿樹
吉田椿樹
椿樹には恋だけじゃなくて
悩める不安が沢山あるのはわかってる
それでも今その言葉に嘘はなく
眩しい笑顔を見せてくれて嬉しい
平井花凜
平井花凜
吉田椿樹
平井花凜
平井花凜
平井花凜
伝えたいって思える人になりたい
そう思える人を大切にしたい
ただ、それだけ
それだけのことよ
後はもう椿樹が笑ってたらそれでいいかな
吉田椿樹
平井花凜
吉田椿樹
あと、嘘は……
自分を知り、改めて向き合えたことは
よかったと思う
その代償は大きいこともわかった
だから素直に生きてくことにした
吉田椿樹
平井花凜
吉田椿樹
平井花凜
平井花凜
愛をみつけようか
恋のかたち
Fin……