かや
(海に向かって)
好きで女に生まれたわけ
じゃないのに、、、
男はいいのぉ
好きで女に生まれたわけ
じゃないのに、、、
男はいいのぉ
かや
(かや 10歳)
かい
かや様!
やっぱりここですか。
やっぱりここですか。
かい
(かい 10歳
かやの幼馴染)
かやの幼馴染)
かや
かい、いつか島に渡りたいか?船に乗りたいか?
かい
もちろん、それでこそ男。海の向こうの景色をみてきたときには、かや姫に一番にお伝えしますよ。
かい
海は口を開けた怪物。油断すると一口に飲まれ、命を落とす危険な場所。
かい
だから、船に乗るのは男の仕事なんです。
今日は、かや姫にこれを渡そうと思って。(布袋から何かを取り出す)
今日は、かや姫にこれを渡そうと思って。(布袋から何かを取り出す)
かや
素敵な貝の首飾り!
かい
昨日海辺で拾って、あまりにも綺麗だったので作ったんです。
かや
嬉しい、つけてくれるか?
かい
はい、
(かやに首飾りをつける)
とってもお似合いです!
(かやに首飾りをつける)
とってもお似合いです!
かや
祭りの時も、これをつけて踊ることにしよう。
かい
嬉しいです!ありがとうございます!
かや
もし、神に捧げる舞を誰よりも上手に踊れたら、あの島に行くことはできぬかな。
かや
髪も短く切り、着物もかいの服を借りて着る!
かい
かや姫の気持ちはよく分かります。ですが、あの島は女人禁制。
あっ、カラスアゲハ蝶が飛んでいる。
あっ、カラスアゲハ蝶が飛んでいる。
かや
あの、蝶だってあの島に行けるのにのう。あの蝶は女かもしれぬのに。
あおい
あの、ちょっと教えて欲しいんですけど、、、
ここはどこですか?
ここはどこですか?
かや
ここはどことは?
あおい
波の音で目覚めたらここにいて、、、
かや
ムナカタだ。ムナカタという地じゃ。
あおい
あーーーーーーーー!
かや
!
かい
!(かやを守る)
あおい
本の世界に飛び込んじゃったのかも!
かや
何を言っておる。
あおい
信じられないかもしれないけど私、未来から来ちゃったの!
あおいは、本の光に吸い込まれ、 飛鳥時代へタイムスリップしていた のでした。
かや
変なことを言うなぁ。面白いやつじゃ。
あおい
あっ、これ携帯っていって電話できるの!
(キッズ携帯を触る)
(キッズ携帯を触る)
あおい
あれ、え、電波ない!
キッズ携帯使えないなんて最悪!
キッズ携帯使えないなんて最悪!
かや
それで何をするのじゃ
あおい
遠く離れた人と会話ができるんだよ。遠く、とーおく離れた人ともね。
かや
それが本当なら一度使ってみたいものじゃ。
かやとかい、二人で笑い合う。
あおい
本当だって、、、