nmmn,bl,暴力表現注意
桃赤
いじめられっ子
焼けるように熱い目線も、
その言葉も。
なんで俺が、こんな目に__
ドンッ
大きい眼鏡にボサボサの髪
こいつ、見たことある
同じクラスの男だった。
俺は、いわゆる問題児とやらで
学校をサボったり、不良とつるんだり。
学校に全く行かないわけではないけど、つまらないから行かない。
それだけのこと
ガラララッ
どかっと椅子に座ると、
真面目に教科書を読んでいる隣のやつが目に入った。
なにこいつ
むかつく、
まったく、
なんなんだこの陰キャは…。
でも、少しだけ
興味をもった自分がいた。
昼休憩も、教室でご飯を食べた
俺達がいるからか、クラスのやつらは黙ってる
ま、それがなんだって話なんだけどね。
こいつ…。
クラスのやつらの視線がすごいけど、
どいつもこいつも弱虫ばっか
なにかおもしろいこと、起きないかなって
ずっと思ってた。
ガンッ
近くにあった椅子を蹴る。
その時、脳裏に浮かんだのは
思わず笑みがこぼれた
ドカッ、
バコッ、
次から次へと暴力行為を受ける彼
むかついたから
それだけ。
カチッと音がして、火が煙草に移る
その時、
壁にもたれかかっている彼が目に入った
生意気なことするからだよ。ばーか
彼をいじめる日々が続いた。
単なる暇つぶしだったけど、みんなもそれを楽しんでやっていた
ピースサインを向ける
ま、終わるだけマシでしょ
感謝してほしい
だなんて、この時はそんな呑気なことしか考えていなかった。
放課後。
男子トイレで集まっていた。
無理やり個室トイレに押し入れる。
ガンッ、
取っ手の部分をほうきで固定すれば
バシャンッ
そして、
ポタポタと水が滴る音がした。
今の声は。
…気にしないでおこう、アイツのことなんて。
そうして、教室で1時間程度時間をつぶして
帰ることとなった。
どうしても引っかかる。
あの、重く黒い声。
そう言って彼らと離れ、
俺の足は自然と男子トイレへと向かっていた。
コンコン
中からは返事がなかった
ほうきを取って、ドアを開けた
ガチャンッ、
グイッ
バタンッ
直後、カチャカチャと鍵の閉まる音が聞こえる
上を見上げると、彼がいた
そこに写っていたのは
ついさっき、俺が水をかけた彼だった。
彼の大きな体に包まれる
手で払い除けた時、何かが触れた。
カシャンッ、
それは彼のメガネで、
メガネがない彼の素顔は
あまりにも、美しいものだった
水で濡れたからか、前髪はかき上げられていて
いつも前髪とメガネで見えなかった
綺麗な瞳が、燃えていた
そこには、煙草を吸っている俺
なんで知ってるんだ。
バコッ、
突然、頬を殴られた
いたい、痛い、いたい
ドカッ
屈んで顔を覗きこまれる
いやだ、見るな。
そんなことを言いたいのに、なぜか口が開かない。
彼が取り出したのは、煙草
慣れた手つきで煙草を1本取り、ライターで火をつける彼
彼が煙草を口に咥え、白い煙が目の前に広がる
恥ずかしさと屈辱でいっぱいだった。
ヂッ、
首に痛みが広がる
彼が手にした煙草から火が消えていることで、
今何をされたのか、悟った。
グイッ
ヂュッ、
ヂュッ、ヂュ
首が熱くて、痛い。
かわいい、とか。
むかつくはずなのに
きらいなはずなのに
なぜだか、鼓動が速い
チュ
床に落ちた煙草が、細く白い煙を立てていた。
end.
えむちゃです!
なんか色々よくわかんないとこありますがお許しください。。
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コメント
47件
ぶくしつです!!!
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ブクマ失礼致します!