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手が早い。 素直にキスを受け入れておいて何だけども、そう思うしかなかった。 やっぱりジョングクと等しく、負けず劣らず、きっと悪い男。

でもジミンの纏う雰囲気なのかオーラなのか、そういうのはジョングクよりタチが悪い気がする。 無自覚、それが怖い。

軽くて中身のない音が聞こえた。 多分ジミンのバケットハットがフローリングに落ちた音だろう。

何故ならさっきバケットハットを持っていたジミンの右手は俺の腰に添えられてるし、左手は俺の後頭部にあるからだ。

間もなくして唇をこじ開ける様に舌が滑り込んできて、抵抗する気なんてないくせにジミンのその肩を少し抑えて抵抗するフリをして見せる。

ホソク

んんっやめっ//

ジミンの左手が俺の頭を逃がさないのなんて百も承知で。

ジミン

チュッ…んッ

ホソク

ん…はあッ

この空間にお互いの息遣いと如何わしい水の音だけが響く時間が数分続いた

ジミン

あーあ、キスしちゃった。

仕掛けておいて、その言葉。 しかもジョングクの物が溢れるクローゼットで。 俺の中で沸々と湧き上がる何かが、不倫の時のそれと同じで駄目だと頭の中で警報が鳴る。

でもジミンはジミンだ。

確実に嫁はいない。 彼女は、多分いない。 不特定多数の女は絶対いる。

じゃあーーー

ホソク

コーヒーもスコーンも冷めちゃうよ。

落ちてるジミンのバケットハットを拾って、さっきまで腰に添えられていた方のジミンの腕を引く。

ジミン

コーヒーとスコーン、ね。

ホソク

ジミニが買ったんでしょ、
あとプリンもあるよ、
もてなしてって言ったじゃん。

ジミン

別のもてなし方がいいんだけど。

俺がジミンの腕を引いていたのにグッと力を入れられて立ち止まることになった。

"別のもてなし方"とは。 ジミンの顔を見ると'あっち'と顎で指して、本当によくご存知のようで。

半ば引き摺られながら、ジミンの足が向かった部屋は当然リビングではなくて

ホソク

もてなしってそういう意味だったの?

ジミン

うん。

ジミン

知ってたくせに。

ジミン

行くよ。

駄目だ、そこは。 俺のベッドじゃない。

駄目だと思うのに太腿に幾度となく当たるジミンのそれが俺のせいで固くなってると思ったら止まらない。 止められない。

まだ煌々と明るい時間帯。 カーテンが開き切った大きな窓ガラスからは太陽の光が眩しいくらい。

まだあのカフェにも大勢の人がいて、それぞれの時間を過ごしているはず。 俺だってたった数時間前は仕事をしていた、のに。

ホソク

流石に明るすぎて恥ずかしいんだけど。

ジミン

じゃあカーテン閉めるよ。

俊敏にベッドから飛び降りてカーテンを器用に素早く閉めたのはジミンで、まだかろうじて下は着用している。

カーテンを閉めたら部屋が薄暗くなって、それはそれで逆に卑猥というかーー そんな事を思ってる間にジミンが当たり前の様に覆い被さって、有無を言わさず俺のTシャツを引き剥がした。

ホソク

んッ

呼吸を荒くしながら首の辺りに何度もキスをして、その合間に動く手が下着の圧迫感さえあっさり解く。 生まれたままの姿になるのも時間の問題だ。

ジミン

明るかったほうがよかったんじゃない?

身体を離したジミンが自分のベルトに手を掛けながら喋る。 その金属音がやけに生々しい。

ホソク

なんで、そう思うの?

ジミン

だって今のこの明るさのほうが、
やたら興奮しない?

ジミン

ホソギヒョンもそうでしょ?

ホソク

なんで?

ジミン

ほら。

そう言われてジミンの指が押しこまれる。

ホソク

んあッッ♡

何本かは分からないけれど、酷く柔軟に受け入れたのは確かだった。

その何とも言えない圧と動きに自分でもよく分からない声が出る。

ジミン

ね?ヒョン、わかるでしょ?

ジミン

エロいよね、ほんと。

溜息の様な呼吸が聞こえて必死で目を開けると、俺よりずっと卑猥なジミンがそこにいた。 俺よりジミンの方がずっとーーー

そんな言葉を言う余裕なんか微塵もなくて、指の後に押し込まれたジミン自身もあっさり受け入れた身体は快楽に興じるのみ。

ホソク

あ"ッッッッ♡

シーツを掴んで耐えてると'違うでしょ'なんて言われて、その手を首に回す様に誘導までされて。 ジミンの赤い髪が汗で濡れて、苦しさの中に恍惚が見てとれる表情が俺をまた濡らした。

ジョングクの枕からジミンとは別の匂いがする。 ジミンからはジョングクの枕とは別の匂いがする。

背徳的で不道徳で興奮する。 どこか知らない世界にいるようで激しいジミンだけが現実であるという証拠。

約2ヶ月半ぶりの情事の相手がジミンだなんて誰が想像出来たかだろうか。 しかも男同士が密室で舌までしっかり絡ませといて、そこで済む方がおかしいという事は分かる。

でもジョングクに言った事は嘘じゃなくて、成人向けの冗談だと思っていたから。

想像もしてなかった状況はあまりにも眩しくて猥りで抗う余地さえなかった。 ジミンにイかされる事よりも、俺でイく時のジミンの表情と声が堪らなくて、"また見たい"と欲を掻き立てられるようだった

ジミン

証拠隠滅だ。

ゆっくりと回り始めた洗濯機を見つめるジミンの髪はまだ濡れている。 汗じゃなくて、さっき浴びたシャワーのせいで。

ホソク

そうだね。

ホソク

だって俺のシーツと枕カバーまで洗ってるんだもん。

俺のベッドじゃなかったから。 と、ジミンを責めたくなったが俺にそれを言う資格はないのでドライヤーをジミンに手渡すだけにした。

ジミン

自分で乾かせって?

ホソク

え?俺がやるの?

ジミン

人にやってもらうほうが好きなだけ、やってよ。

何も着てない白い上半身に押し付けたのに逆に押し返されてしまったドライヤー。 それから'ね?'と微笑まれてしまって、ジミンの手の平で転がされるのも悪くないかななんて簡単に思ってしまう。

洗濯機の低く規則的な音がドライヤーの轟音でかき消されて、俺の手にはジミンの髪の感触。 何となくそうかなと思っていたけれど、案の定猫っ毛でふわふわだ。

それから背中のタトゥーとそれを先導する様に位置するほくろ。

ジミン

くすぐったいんだけど、(笑)

ホソク

あ、ごめん、
普通に触っちゃった。

ドライヤーを止めてコードを纏め括る。

ホソク

首のうしろにほくろがあって、
その下にタトゥーが並んでるの、なんかおしゃれ?でいいなーって思って。

戸棚にドライヤーを仕舞いながらうっかり触ってしまった理由を話してると、唇に手を当てられ

ジミン

ヒョンもここにほくろあるの、
いやらしくていいなーと思ったよ。

なんて唇のホクロの位置を指でトントンと軽く突いた。 いやらしいのは俺のほくろじゃなくてジミンの手だし、俺のほくろは"お洒落"とは言ってくれないらしい。

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