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薔薇をあなたに エル誕☆

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薔薇をあなたに エル誕☆

1 - 薔薇をあなたに(前編) エル誕☆

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2022年07月28日

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■薔薇をあなたに(前編) エル誕☆■

ただ今、居酒屋さんの座敷にて誕生会を開催中。

誰の誕生日ってそれは〜、ゑろ爽やかでイケメンで、ついでに甘えんぼな愛しの彼氏エルくんね。

みんな集まって、6人でメシ食ってお祝いしています。 美味しいです、座敷は個室で雰囲気もいいしみんなほんとに楽しそうで。

あああ··· それなのに···

俺だけ、俺だけは緊張しちゃって料理も宴も心から堪能できていない···

トントンと部屋の戸が外からノックされて、思わず固まる俺。

店「生ビール、お持ちしました~」 サ「あーきたきた!有難うございます」 塁「はいそっち、コラちゃんと取んなさいってこぼれるでしょー!」

ああ···サミィくん達の頼んだビールか。

L「さっきからどしたの?」 兎「うぇ!」 エルくん!

ふいに隣りに座られ、手に持つグラスからコーラが飛び出した。

L「ソワソワしてるしさ?なんかこの後、予定でもあった···?」

そ、そんな拗ねた口調でエルくん··· いやいや第一、

兎「この後って、···エルくんち行くって、なってるだろ」

ちっちゃい声で言うと、頬杖をついて俺を横目で見るエルくん。

L「そぉなんやけどさ」

ご···ごめん。 俺がちょっと上の空なのがちゃんと解るんだな。

楽しくないワケじゃないしお祝いの気持ちはちゃんとあるんだけど。 ただ、その···

あひゃひゃひゃー、と論ちゃんの心底楽しそうな笑い声と、ふざけんなよー!と笑う塁ちゃんのツッコミが聞こえる。

その辺りでサミィくんが、知らねぇぞー?とかおどけて俺の方に移動してきた。

サ「なに?うーくんコーラで酔っ払った?」 兎「いやあの、」

グラスの雫をおしぼりで拭き、チラっとエルくんを見る。

L「······」

まだ俺を見ていて眼が合ってしまった。 うう、その目ヂカラ、酒が入ってるのに萎えないんですね···

リ「ねえ、そろそろじゃなーい?」 というリンツくんの一言に、エルくんの眉がちょっと動いた。

兎「あ、うん、」 なんでこんなにビクビクしてるんだろう俺···と泣きたくなってきたその時。

トントン、と襖が叩かれた。

兎「!」

さっきまでは、恥ずかしいとか若干の不安とかで、お開きになるまで来なくてもいいやとか思っていたけど!

もう今は、お願い!って祈る気持ちで襖に視線をやる。

店「失礼いたします···あの、こちら花屋でございますが」

···き、···きたぁーー!

慌てて四つん這いでバタバタとそちらに向かう。

店「水無月さまよりの、」 兎「あーあーあーはいはいはい、あり、有難うございます!!」

受取り票に、俺も読めないような字でそそくさサインだけすると、花屋の兄さんは俺に大きな花束を渡し、爽やかな笑顔で襖を閉め退場していった。

届いたのは、真っ赤なバラをいっぱい使った大きな花束。 いい、匂い。 そして華やか。

サ「おー来たね、でかいなあ」 リ「うっわ豪華じゃん!」 塁「はいはい本日のメインですよ~!」

そんな素敵な花束を抱えたまま、襖の前で固まる俺···。

何を贈ろうか悩んでた俺に、4人がバラの花束をすすめてくれたのは先週。

迷いながらも皆の「これが一番!」という強いすすめで決めたけど、 い、今更ちょっとだけ、若干ですが、後悔してる···かも。

論「ほらあうーくん!」 塁「うさぎく~ん、早くこっち向かないとエルくんに襲われちゃいますよ~」

兎「あの、」 反射的に振り向くと、みんなの視線が俺に集まっていた。

→後編GO! ねこミラクルに続きエル誕2本目!

薔薇をあなたに エル誕☆

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