俺は西宮 光(にしみやひかる)
入学式で山本 夏梨(かりん)に一目惚れし、2年間片想いしている
山本さんと話したことは無い。いつもただ遠くから眺めるだけだ
俺は会えなくなるまで静かに眺めるだけの恋にしようと決めていた
光
あー。今日もかわいいな山本さん
田中
いつまでそーやって窓ばっか見てんだよ
田中
そろそろ告れよ
光
告白なんてしねえよ
光
話したこともないのに
田中
つまんねーやつだな
田中
あ、今日朝礼だぞ
光
うわだりぃ
田中
いいじゃん山本さん隣でしょ?
光
まぁそれはそうだけど…
朝礼
校長
えー今日はものすごい暑さですが…えー、顔を上げて話を……
光
(山本さん眠そう)
夏梨
(やばい…なんかめまいがする…)
光
(なんか顔色悪いな今日)
光
(大丈夫かな)
突然山本さんは俺の肩にもたれかかってきた
光
やっ山本さん!?!?
夏梨
ごめ…立ってられな…
光
(この場合どうすればいいんだ?!)
光
(とりあえず保健室か…!)
俺は山本さんの膝裏と肩をもち俗に言う
お姫様抱っこ
をした。心臓の音がうるさすぎた
周りの人
やばい!見てあれお姫様抱っこ!
周りの人
エモいね!
保健室
光
保健の先生いないのか…
光
いいのか悪いのか…
山本さんをベッドに運ぶ
光
(朝礼終わるまで眺められるな…)
俺はそばにあったイスに座った
光
(まつげ長…)
光
(顔小さ…)
光
(こんな整った顔してるんだから俺以外にも好きな人いるよな)
光
(なんかの手違いで山本さんと付き合えたらいいのに笑)
光
好きだ…
夏梨
え?
光
え?
夏梨
い、今好きって…
光
ええ、え、えっといやあの
光
うん…その…
光
ずっと好きだったんだよね
夏梨
えっ
光
急にごめん
夏梨
いや、大丈夫
夏梨
びっくりした…
夏梨
まさか私が西宮くんに本当に好きって言われるとは思ってなかったもん
山本さんの頬は赤くなっている
耳まで真っ赤だ
光
入学式の時から一目惚れしちゃって…その…
光
(いや喋りすぎ俺!今の言わなくてよかっただろ!)
夏梨
うれしい…
夏梨
ありがとう
夏梨
あのね?
光
はっはい!
夏梨
私も好き
光
はっはい!
光
ん?
光
え!?
夏梨
笑
夏梨
西宮くんと仲良しの田中くんにね教えてもらったの
夏梨
西宮って山本さんのこと好きなんだよって
光
(おい田中!)
夏梨
それから意識しちゃって
夏梨
気づいたら目で追ってたんだよね
夏梨
今日朝礼楽しみだったの
夏梨
西宮くんの隣だから
夏梨
倒れちゃったけど笑
夏梨
運んでくれてありがとう
夏梨
私と付き合ってくれますか?
光
はい!
光
俺夢見てんのかな?笑
夏梨
夢じゃないよ
山本さんは立ち上がって
俺の頬を手で抑えて
キスをした