抗体人間シリーズ−現在編−

金串学園前駅ホーム

ずっと地下鉄にいたせいか地上に出ると思わず目を開くのが困難になる。

空は嫌になるほどの快晴だった。

横断歩道を挟んだ先に大きな何かが佇んでいるのが見えた。

犬はこちらに気付くと凄まじい勢いでこちらに向かって来た。

バウッ‼︎

大型犬は想像以上に暴れ、少し腹が立ったためビルの入り口付近にあった石を大型犬の口に放り込んだ。

グワッ...バウッ...

しばらくすると大型犬は動かなくなった。

しばらく進んだところにある金串学園を覗くとグラウンドが陥没しそこに水が溜まり、まるで湖のようになっていた。

再び歩き出そうとしたとき前方に何やらモゾモゾとした集団がいるのが見えた。

グルルルッ...

その殺気に満ち溢れた目を見ればそれぐらい分かる。そしてもう一つ分かったことがある。それは...

私がさっき殺したのも今、目の前にいる集団も大型犬と思っていたが、狼だったようだ。

数十分後