テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
17
#何でも許せる人向け
ゆっきーな
557
灰猫
42
344
咲希
咲希はセカイの中心で叫ぶ
咲希
それは救いを求める声ではなく、自分という存在を終わらせるための断罪の言葉だった
常に周囲を照らす「太陽」であろうとした彼女が、自らの光を完全に否定した瞬間。その絶望の深さに、一瞬セカイの温度が氷点下まで下がった
パンケーキ
げんない
激昂し、拳を握りしめる彰人を制し、類は静かに一歩前へ出た
その足取りは、まるで壊れ物を踏むように慎重で、かつてないほどに優しかった
げんない
咲希
類が指先をひねると、何もない掌から、淡いピンク色の花びらが数枚、ひらりと舞い落ちた
げんない
類は、虚ろな目をした咲希と、黙ってそれを見つめるまふゆに視線を送る
げんない
げんない
げんない
それは救いではなく、強制的な「延命」だった。咲希たちにとっては、死ぬことさえ許されない「呪い」の言葉に聞こえた
咲希
類自身、痛いほど理解していた。他人の感情を自分の演出でコントロールしようとする、この行為の身勝手さを
げんない
類の声が、懺悔のように低く震える
げんない
げんない
げんない
咲希
げんない
げんない
咲希
咲希の瞳に、困惑と、そして微かな「熱」が戻る
自分を「正しい場所」へ戻そうとする善意ではなく、自分の「毒」を愛しているという類の歪んだ肯定。それは、今の咲希にとって、どんな綺麗な言葉よりも深く胸に刺さった
げんない
類は、咲希の手を優しく、けれど逃げ場を塞ぐように包み込んだ。彰人は、隣でその様子を苦々しく、けれどどこか安堵したように見守っていた
パンケーキ
パンケーキ
まふゆは、類の告白を聞きながら、初めて彼という人間を「自分と同じ、化け物」だと認めた
正しい道へは戻れない。けれど、この地獄のような夜の中でなら、まだ息ができるかもしれない
まふゆ
まふゆが静かに呟いた
まふゆ
セカイの闇の奥で、類が仕掛けた「呪い」の幕が上がる
それは、偽りの笑顔から始まる、誰も夢も見られないような、美しく残酷な再演の物語だった