コメント
8件
尊いです✨
うああああ!!!感動した…!! シヴァさん降りちゃった…(泣)でもゆあんくんが彼氏って認められるのは嬉しいから複雑… ついにうりりんの正体も明かされるのかな!?めちゃくちゃ楽しみです!
物心ついた時には
父親と同じように 天龍会の右腕として期待され
腕に自信があり、頭も回る。 小さい頃からじゃぱぱさんとは顔馴染み
なので
俺の未来はすでに決まっていた。
jp
jp
jp
sv
その未来に歯向かうことなく
言われた通りに鍛えて知識をつけた。
俺の人生は可もなく不可もなし。
いいんだ
好きな人たちに囲まれて 生きてさえいれば---
たぶん
現状に満足していたからだろう。
そんなある日
sv
sv
じゃぱぱさんの隣に突然現れた 小さな女の子
jp
jp
jp
sv
sv
jp
jp
jp
rn
sv
男社会で育ってきたから どうも女の子という生き物がニガテで…
しかも5歳? どう接していいのか戸惑った。
rn
rn
jp
sv
jp
でれでれに目尻を下げたじゃぱぱさんに ちょっと心が追いつかない
初めてみた。
rn
rn
jp
jp
かわいらしい問いかけに じゃぱぱさんはしゃがみ微笑みかける。
sv
その光景をみて
俺は胸が詰まった。
rn
jp
普通の世界に生きていない二人が
笑顔でいられる日がどれだけ続くのか
二人が笑い合う姿に
ただ、寂しくなった。
お嬢が生活になれてきた時
sv
sv
rn
sv
お嬢は小さな失踪事件を起こす …っていってもこの家の中だが
sv
sv
rn
sv
sv
俺の質問にお嬢が顔を曇らせた。
rn
rn
rn
rn
rn
たどたどしくも兄を"さん"付けで呼ぶ姿に心がずしんと重くなった。
sv
sv
竹藪で膝を抱えて座り込むお嬢が 組んだ腕の中に顔を埋めた。
rn
rn
rn
rn
rn
sv
水面下で桃虹組との交渉が上手くいかず 会の中でも慌ただしい動きが目立った。
ボスはもちろんじゃぱぱさんも 日々翻弄していた。
そりゃ、寂しくもなるわな
…なら
sv
rn
sv
rn
sv
sv
sv
rn
rn
sv
rn
sv
子どもの質問にたじろいだ。
絶対明日じゃ終わらない…
まだ長い時間が理解できないか 仕方ないよな。そう思うことにした。
しゃがんで目線を合わせる。
sv
sv
sv
これしか方法が思いつかなかった。 もっと気の利いた言葉があったかもしれないが
どうにかしなければいけないという焦り
rn
sv
rn
sv
rn
rn
rn
rn
sv
お嬢の表情が明るくなった。 初めて真正面から俺をみてくれた気がする。
rn
sv
rn
sv
勝手に決めてしまった。
反対されても、まぁ 思いっきりごねてやろうと思った。
ひとりにさせたくない気持ちで いっぱいだったから。
sv
rn
rn
sv
子どもの行動力って突発的でビビる。
rn
そんな出来事があり
俺はお嬢の護衛係という地位を勝手に築いた。
それから今まで
長く一緒にいることになる。
自転車がこげるようになり
逆上がりを覚え
恋を知り
一つずつ成長していくさまを
護衛という形で見守っていた
分かってる
いつまでもベッタリなんていられない。
しばさん
rn
rn
しばさん
しばさん
繋いで引いてた手はなくなり 今では追いかける方が多いな。
だから
rn
rn
しばさん
rn
しまった一人回想にふけってたら
お嬢抱えて走ってんの忘れてた。
しばさん
rn
しばさん
お嬢が眉間に皺を寄せた。
rn
しばさん
しばさん
しばさん
と、ゆあんくんに同情はするが 俺の方が強いと認識されてて嬉しかったのことは隠しておく。
rn
しばさん
悔しいけど認めざるを得ない
rn
しばさん
しばさん
飲み込みが早い、いや早すぎる。 型を見せたら即座に真似され 銃の扱いは一度の説明で全て頭に詰めていた。
しばさん
しばさん
しばさん
しばさん
rn
しばさん
しばさん
抱き上げたままお嬢を見つめた。
もう、あの頃の小さな女の子は
こんなにも大きくなっていたんだな。
そのころ
ゆあんくんは---…
yanくん
yanくん
yanくん
※迷子なう
yanくん
そもそも
俺とシヴァさんの差は歴然なわけで
yanくん
デカいし強いし銃の腕も確かだし
yanくん
ひとり、首を傾げた。 無理ゲーじゃないの、これ。
yanくん
yanくん
yanくん
yanくん
yanくん
yanくん
あ
"隠す"
yanくん
このクッソだだっ広い
庭で身が隠れるとこといえば
yanくん
yanくん
yanくん
だだっ広い竹の中を
yanくん
闇雲に走ってみたけど 人の姿が確認できない。
yanくん
目をつむり息を整えた
人の気配はしている。
yanくん
yanくん
yanくん
勢いよく後ろを振り向けば
しばさん
yanくん
大きく振りかぶられて反射的にかがむ
シヴァさんがいつのまに背後へ
こんなに近くにいたなんて…! わからなかった!
yanくん
シヴァさん一人だけがオレに向かってくる。るなの姿が見当たらなかった。
しばさん
ニヤリと口の端をあげて笑う
会話が飛び交うなか 手も足も飛び交ってる
シヴァさんは息つく暇なく 前に向かって拳を突いてきた
yanくん
ギリギリで避け切るけど
動きが早すぎて
yanくん
しばさん
しばさん
しばさん
yanくん
回し蹴りをしゃがんで なんとか回避したものの
オレからは一切手が出せない。
どうしよう…!!
yanくん
"その場にある使えるものはみんな使って戦うんだ、たとえば---"
"言葉も"
頭のなかでどぬの言葉が反芻された。
yanくん
yanくん
yanくん
yanくん
しばさん
シヴァさんの空気がピリついた。 一度も変わらなかった表情に変化がみえる。
yanくん
yanくん
ワンテンポだけシヴァさんの動きが鈍くなった。そこに思いっきり足蹴りをいれるが
しばさん
簡単に制される。
yanくん
交わされたがすぐ立て直し 膝を折り低めに 今度は利き手でストレート。
yanくん
yanくん
しばさん
シヴァさんが叫んだ。
鋭い歯が見え隠れしてる。
しばさん
yanくん
しばさん
yanくん
俺の手を添えるようにして 綺麗に避けられた、が
明らかに
yanくん
動きに迷いが出てる、気がする。
yanくん
yanくん
yanくん
しばさん
yanくん
しばさん
シヴァさんの顔がさらに険しくなった。
攻撃に荒さが目立つ。
しばさん
しばさん
オレからの猛追を受け止めながら 腰に手がいくのが分かった。
あの、動きは
yanくん
ならばお願いするしかない
俺は出来る限り肺に空気を吸い込むと
やるなら今だ---
力まかせに叫んだ。
yanくん
ザン!
響き渡る
鋭い刃音、その後すぐ
バキバキバキバキ!
何かが猛烈に割れる音が響いた。
しばさん
しばさん
突然の出来事に シヴァさんの動きは止まり
咄嗟に後ろを向く姿を確認
yanくん
るなの無事を確認したのだとすぐ分かった。
少し深く繁る、小さな丘の後ろだ
俺とシヴァさんの間に何本もの切られた竹が倒れてくるなか
ためらうことなく地面を蹴り上げる。
しばさん
しばさん
rn
rn
yanくん
るなが何を思ったのかオレの方に向かって走ってきた。
しばさん
yanくん
竹が
スローモーションで 倒れてくるように見える
yanくん
手を伸ばし
rn
しばさん
るなが危ないと気づいた時には
yanくん
ザザザン…
yanくん
rn
しばさん
竹が倒れた場から数歩先のところで 間一髪
dn
るなを抱えてなんとか避け切った…
yanくん
yanくん
yanくん
抱きしめて スライディングしてしまったので
るなが潰れてないから心配で 体を起こした。
yanくん
ぎゅっ
るながオレにしがみついてる
rn
yanくん
rn
rn
るなと目があった
…寝ながら抱きしめあってたから なんか、いつもと景色がちがくて
yanくん
距離が
ジリリ、ジリリリ、ジリリリ…
yanくん
rn
しばさん
シヴァさんが首を鳴らしながら 自分のスマホを取り出しアラームを止めた。
しばさん
しばさん
dn
dn
慣れた手つきでどぬが真剣を腰に収めた。
しばさん
yanくん
rn
起きあがり 手を引いてるなを立たせてあげた。
yanくん
yanくん
dn
しばさん
dn
yanくん
この竹藪で会った後、ゲームの話で盛り上がって…同年代の友達がいなかったどぬを誘った。
dn
dn
dn
yanくん
倒れてる竹を指さした。
しばさん
しばさん
しばさん
yanくん
dn
どぬと手高らかにハイタッチ… だけど、るなの顔が複雑だ。
rn
rn
rn
yanくん
るながシヴァさんのそばにより 見上げている。
しばさん
しばさん
しばさん
rn
しばさん
rn
しばさん
しばさん
rn
yanくん
話しかけたかったが タイミングよくスマホが鳴った。
しばさん
しばさん
dn
しばさん
しばさん
yanくん
やけにあっさりしていて拍子抜けした。
「護衛やっぱりまだ続ける!」って
言われると思ったんだけど
しばさん
去り際
オレの耳元にシヴァさんが顔を寄せ、低い声で唸るように言った。
しばさん
しばさん
yanくん
しばさん
肩に手を置かれた後、念を押すように 二、三度ポンポンと叩かれた。
yanくん
シヴァさんとどぬは本邸へ戻った。
rn
yanくん
yanくん
yanくん
ジト目でるなをみる。
rn
なぜ自ら危険に突っ込んできたのか。
なんとなく、想像はつくけど…
rn
rn
yanくん
えへーなんて、笑って誤魔化そうとしているけど。 ダメなやつだ、それは…。
こう突拍子もない動きをするるなを よく12年間ちゃんと護衛していたな。 シヴァさんは…
yanくん
yanくん
rn
rn
首を縦に振ってるけど…不安しかない
yanくん
rn
yanくん
rn
どうしてか こう口うるさくなってしまう…。
シヴァさんの気持ちが 痛いほどよく分かった。
jpp
jpp
しばさん
しばさん
夜ぼんやりと縁側に座ってたら じゃぱぱさんに声をかけられた。
しばさん
しばさん
しばさん
jpp
jpp
しばさん
しばさん
しばさん
しばさん
しばさん
しばさん
しばさん
jpp
幾度か一緒にならないかと先代に言われたが、この世界に染まって欲しくない。 …ずっと断ってた。
もし。俺と一緒になったら… どう足掻いてもこの世界に浸からないといけない。
俺が一番お嬢の未来で… …望んでいないことだ。
さて
もう一点、確認しなければいけないことがある。
そろそろ確をもって動くべき時期ではないなかと推測する。
しばさん
jpp
しばさん
しばさん
桃虹組の件も佳境に差し掛かる。 …今度の"お狐さん"で
むこうの保守派と接触するつもりだ。
jpp
jpp
rn
jpp
しばさん
危ねぇ、込み入った話に入る前でよかった。お嬢がこちらに歩いてきた。
rn
rn
rn
俺とじゃぱぱさんで顔を見合わせる。 こう、言い出し辛そうにしてる時は大抵なにかお願いごとだ。
rn
jpp
確かに
お嬢のお金の使い方は首を捻ることが多いけど(よくわからんぬいぐるみとか、間違えてコスメ二つ買ったとか)
前借りしてきたのは初めてだ。
rn
rn
しばさん
rn
rn
jpp
jpp
jpp
じゃぱぱさんがからかった。 今ある浴衣は二年前のだ。
rn
好きな人の前ではかわいくありたいってやつかな
…女のこだな、思わず笑ってしまった。
しばさん
しばさん
rn
jpp
兄妹の声が綺麗にハモった。 そんな驚かんでも。
rn
jpp
一応上下関係がある身だから 遠慮していたんだけど
しばさん
rn
jpp
jpp
しばさん
rn
rn
しばさん
jpp
rn
しばさん
俺が選んだ浴衣着てるなんて ゆあんくんが知ったら…
ゆあんくんの仏頂面しか浮かばない…
あ?
しばさん
jpp
jpp
しばさん
しばさん
しばさん
rn
rn
jpp
しばさん
変わった、大人になったとばかり思っていたお嬢
膝を抱えてうずくまってたころと 未だ変わっていない姿も見れて、口元が緩んだ。
rn
rn
yanくん
俺が夏祭りに参加すると知った 姉さん、のあさんが…別邸にやってきて
いろんな浴衣を着せられた… マジ疲れた…
なおきりさんぜんっぜん止めないし
迎えにきたたっつんも途中ノリノリで参加し始めるし… 大丈夫かようちの幹部たちは…
yanくん
ずっと気になってた
るなの浴衣…見たことないんだよなぁ
rn
rn
yanくん
rn
yanくん
写真でみて妄想して楽しんで 実物みて浸るんだよ。
…。
誰だ、変態って言ったヤツ!
yanくん
rn
ふたりでスマホを覗き込んだ
yanくん
rn
yanくん
yanくん
yanくん
白地に淡くて細やかな花が描かれてる。帯は深い紅で帯も浴衣も映えている。
るなはかわいいイメージが多かったけど、こうぐっと、大人っぽくて… 大人でかわいいっていうか
語彙が迷子だな。 いやだって。ね、かわいいんだもん。 かわいいんだよ!!
yanくん
男ふたり無駄に入り込んでんだけど。 でっかいなおい…
rn
rn
rn
rn
rn
rn
yanくん
yanくん
え、シヴァさんとオレ趣味一緒なのか… いや、まぁ、うん
rn
rn
複雑ぅ
yanくん
まいっか だってオレが彼氏だし。(解決)
※全ての複雑な思いを 自分は彼氏であるという事実で相殺。
yanくん
rn
rn
yanくん
yanくん
何も言わずにるなの手を取る
yanくん
rn
rn
rn
ゆっくり指を絡めてくれた。 離さないように握りしめる。
yanくん
春の時より距離も近く 自然と指を絡め合うようになった。
梅雨も終わり間近
ふたりは
最後の夏休みを迎える---
なかなか浮かばず苦労したので… ターボかかったの昨夜のAM:1:00
そこから中盤から最後まで一気に書き上げました。
なかなか気持ちがのらないときもあるかもしれませんが…
次回夏祭り編になります! 長くなりそうです… 8末までにはちゃんと終わるとイイナ…
投稿頻度バラバラになると思います。 よろしくお願いします🙇
thank you ♡ 8111words 711taps