テラーノベル
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#ふたセリフ
かいら
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むかしむかし、村を外れたところにある、森の奥の林檎の樹の下で小さな女の子が生まれました。
この森の近くの村の人々は永遠の命を持っていましたが、この子が生まれた林檎の木の実には食べてしまうとその永遠の命を奪ってしまうという呪いがあり、生まれながらにして女の子は呪いにかかりました。
そして時は過ぎ、大きくなった女の子は林檎の木の近くでお菓子屋を営んでいました。
あくあ
村の人々は呪いの林檎の近くにあるお菓子屋には入りたがりませんでした。そのため女の子は長い山道を歩いて村に売りに出ていました。
あくあ
女の子はお菓子の材料に林檎を使っていたため、誰も買おうとしませんでした。でも女の子は呪いのことを知らないので毎日村に顔を出していました。
あくあ
ガヤガヤ
あくあ
村人
あくあ
村人
あくあ
村人
あくあ
村人
あくあ
毎日こんな日々が続いていました。無視されたり、ひどい扱いをされたり…。全てはそう、彼女は呪われているから。
あくあ
女の子はそんな日々でも売ることをやめようとはしませんでした。そんなとき
ドンッ!!
あくあ
村人
あくあ
転んだ拍子に落としたお菓子たちを拾い上げようとしたとき
グシャグシャ
道を通り過ぎていく人々が次々とお菓子を踏んでいきました。平気な顔をしてみんな女の子のことは知らぬふりをして…
あくあ
女の子がグチャグチャになったお菓子を拾い集めているとき
あくあ
シオン
あくあ
コメント
1件
うわあ、読み終わってじわじわくる話だった……。村人にひどい扱いを受けながらも「まだ諦めないぞ」って自分を奮い立たせてたあくあが、最後にシオンに「おいしいね」って言われて泣き崩れるシーン、ぐっと来たよ。永遠の命を持つ村人たちと、呪いで逆に“人間らしい”あくあの対比が鮮やかで、この身勝手な村の仕組みにどう立ち向かうのか続きが気になる。設定も丁寧で、世界観の奥行きを感じた。