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昨日の夜からなおきりさんがいなくなって
24時間が経とうとしていた
俺はまだ1歩も外に出れていない
なんとなく流したテレビも全然面白く感じない
なおきりさんはマイペースで
よく寝坊をしていた
そんななおきりさんを想って
5分早めた家の時計
ゆあん
たばこの俺を気遣って
ベランダって吸ってたっけなぁ
カーテンが揺れて目があつくなった
もう、そこに……
ゆあん
ゆあん
その言葉がなおきりさんには重かったの?
ゆあん
そう言わなければ君はまだここに居たかな___?
俺のことはなおきりさんが1番知ってる
なおきり
ゆあん
なおきり
眠たい時に体温があがる
なおきり
ゆあん
なおきり
ゆあん
キスはみじかめが好きってことも
ゆあん
不意にそう想って考える
1番最初に浮かんできたのは
なおきりさんがよく吸っていた……
なおきりさんの好きなたばこの名前
おかしいよね、君はこんなに俺を知ってるのに
変、だよね……
目頭が熱くなって、鼻の奥がツンと痛む
ゆあん
ゆあん
でも、もういまさら気づいても
おそいよな
今気づいたって
なんの意味があんだ
涙でぼやけた視界で見覚えのあるものが見つけた
ゆあん
俺は嫌いで、でもなおきりさんは好きな物
なおきりさんが最後に置いていったたばこ
たばこなんて大嫌いだ
なのに、なのに、
たばこに伸ばす手を止められない
ライターの残りが少なくて中々火がつかない
親指が赤く痛くなる
それでも、それでも
…………
ゆあん
それを静かにたばこに付けると
たばこから徐々に煙がでる
ゆあん
もっと、もっと、近くで___
一口吸ってしまった
でも、なおきりさんにみたいに吸えなくて
やっぱりむねた
ゆあん
ゆあん
ゆあん
少し苦い、君の匂いにまた、涙がでた