ウミユリ
ウミユリ
ウミユリ
ウミユリ
ウミユリ
研究者
No.2525
俺はこの研究所が好きだった。 何かあればすぐにこの人たちは来てくれる。だから、安心していた。
俺はNo.2525。 先生が【ずっと笑顔で居れるように】 と付けてくれたのだ。
No.2525
でも、着いた場所には、クレヨンも、絵本も無かった。
大きな、怖い見た目の怪物が居たのだ。俺は、怪物たちの大きな鳴き声、唸り声に体の震えが止まらなかった。
No.2525
部屋から逃げようとしても、すぐに研究者さんに捕まった。
研究者さんはいつもと違い、重装備をしていて、何か急いでいる様子だった。
研究者
No.2525
聞こえたその言葉に反応して逃げようとするが、15歳程度の力じゃ到底大人になど勝てなかった。
No.2525
研究者
首に真っ赤な注射器を刺され、その液体はぐいぐい体の中に入っていく。
体の真ん中、、中心? 訳が分からないが段々と熱くなっていく。目の前が真っ赤になり、気づけば怪物と俺だけになっていた。
怪物
にじりよってくる怪物達。 俺より体は大きいだろう、真っ白な牙をこちらに向けて、唸っている。
No.2525
涙目になり、目を瞑った。
その瞬間、俺の体は勝手に動き、
怪物を掴み、引き裂いた。
驚きで目を開ければ、目の前で肉塊になった怪物がゴロンと床に散らばった
No.2525
驚きのあまり瞬きもせずに自分の腕を見る。 普通の何十倍も大きな青い腕、 怪物を引き裂いたところは真っ赤になっていて、まるで自分のものとは思いたく無かった。
No.2525
No.2525
怒りから虫のような声だけが出てくる
腕をぶらんと下ろせば、いつもどうりの腕に戻った。ただそれどころじゃない。
No.2525
信じてたのに、あんなに優しかったのに、騙されていたんだ。
研究者
裏切り者達が俺をだきしめ、頭を撫でてくる。
No.2525
腕から逃れ、距離を取る。
さっきのことが本当なら、今ここで、
この人たちを潰せる。 裏切った腹癒せに、この肉塊のように
してやりたい。
そう思えば俺の腕は先程のように大きく、青くなる。
No.2525
、、してやった。メタメタに。
No.2525
腕が戻ったことを確認し、この研究所を後にした。
そりゃしっかりニコニコだったさ。
No.2525
少年
少年
小さな少年が震えながら訪ねてくる。 ぼーっと考えていて気づきもしなかった。
少年は細くて、涙目だった。かなり怯えている様子で、、
目を見つめていれば 少年の純粋無垢なその目に映る俺がしっかりニコニコしていて安心した。
少年
少年の声の震えが大きくなっていく。
No.2525
ニコニコしながら言い、少年の頭を撫でてみる。少しでも、落ち着いて欲しかった。
少年は走り去って行く。
No.2525
俺が研究所に来たのも子供の頃だ。 そうだ、忘れていた。元から居たんじゃない。
あの子も、、もしかしたら研究所に、連れてかれちゃうのかもな。
No.2525
、、wさて、ここを後にしよう。 まずは腕を洗って、そして、、 このまちをぬけて。 俺だってひとりじゃ生きていけない。
仲間を集めよう
あとは、、
この世界を知らなくては。
コメント
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pixivから来ました!!(あと初コメ失礼します!) というか元々「運営のツクリカタセツメイショ」をpixivで見てて、pixivあんまり使わなくなってTELLERいじってたら見つけた感じです() この作品まじで好きなので、本当に嬉しいです!! フォロー失礼します!
初コメ失礼します。 サムネに使ってる画像、作者様から転載許可を頂いた上で使用しているのでしょうか?
pixivから来ました!