セイ
…おい
セイ
何処へ向かっているんだ?
陽波
ふふっ!秘密〜〜!
セイ
お前ッ…!
清夏
(見たところ海に向かってる感じだけど…)
陽波
ん〜まぁそろそろかなぁ
彼女は海岸沿いの堤防の上を楽しそうに歩く
陽波
私の、とっておきの場所!
清夏
(ここにそんな場所あった……?)
此処は本当に何も無いような場所なのに
陽波
あっ!そろそろだよ〜!
陽波
コホン、えーそれでは皆様目をお瞑りください
セイ
はぁ……
アオ
楽しみだわ
陽波
んふふ〜!ありがとう
陽波
清夏もだよ!!
清夏
えっあっ
手を引っ張られている気がする
清夏
(…どこに着くんだろう?)
清夏
(あ、止まった)
陽波
は〜い、それでは目を開けてくださーい!
清夏
わぁ……
清夏
凄い、凄い綺麗…
陽波
えへへ〜でしょ〜?
セイ
…
セイ
本当にな
アオ
えぇ
清夏
…ぇ
二人は涙をこらえるような、
そんな顔をしていた
アオ
…このまま成仏したくなかったなぁ
セイ
諦めるのも肝心なんだ…
陽波
ーー私、二人に会えて良かったよ
セイ
…は
陽波
私ね、
陽波
お父さんいないんだー、
清夏
…ぇ
陽波
お母さんには虐待されるし
陽波
保護してくれる親戚もいない
陽波
いやーほんと絶望的な感じたよねー!!
ハハ、と笑う顔は何処か悲しそうに見えた
陽波
私が初めてここに来た時
陽波
心が軽くなった気がして
セイ
…
アオ
…
陽波
だからかな
陽波
二人のこと、手伝いたいって思ったの
陽波
まぁ見つけられなかったけど……
陽波
今はもう幸せだよ
陽波
一人暮らしも出来て、親からも決別出来て
陽波
私、まだ皆と居たいなぁ…
アオ
陽波…
清夏
…きっと大丈夫だよ
清夏
私はずっと貴方のそばにいれるし
清夏
アオの事も、セイの事も忘れられない思い出だから
アオ
天国からでも見てるわよ
セイ
まぁ話せはしないけどな
陽波
…そっか
陽波
私、もう少しだけ探したい
清夏
…うん
陽波
やるなら最後まで!
陽波
悪足掻きでもやってやるんだー!!
アオ
ふふ
セイ
静かになったと思ったらこれかよ
清夏
ふ、あははっ
にわととり(主)
最後ら辺まじで適当すみません
にわととり(主)
96タップお疲れ様でした