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あなたたち――黒門 るいと茂武 町夜は、ふと意識を取り戻した。
気がつくと、二人は薄暗闇の中、質素なソファに並んで座る形で眠っていたようだ。
目の前には一本の燭台が置かれ、そこに灯された蝋燭の細い炎が、冷たい壁と部屋の輪郭をわずかに照らし出している。
どうやらここは、窓のない小さな密室のようだ。
ソファの前方に目をやると、引き戸が完全に閉まりきっておらず、微かな隙間から淡い光が漏れ出ている。
その隙間の向こうから何やら人の声が聞こえてくる。
二人が引き寄せられるようにそっと隙間へ近づき、向こうの部屋を覗き見ると、そこには身の毛もよだつ光景が広がっていた。
数本の燭台に灯された蝋燭の明かりだけで照らされた、薄暗い部屋。
真っ黒なローブに身を包んだ数人の男たちが円を描いて立つ。
男たちに囲まれた中央の台の上には、一人の若い女性が横たえられていた。 その両足首を拘束具によって隙間なく締め上げられている。
怪しげな男たちは、揃って何やら奇怪な言葉を一心不乱に口にする。
それは日本語でも英語でもなく、とても地球上の言語とは思えない、おぞましい響きだ。
「……Ph'nglui mglw'nafh Cthulhu R'lyeh wgah'nagl fhtagn……」
ひとしきりその言葉を唱え終えると、男たちは満足したかのように、部屋の奥にある扉からぞろぞろと外へ出て行った。
その扉はどうやら建物の外へと通じているようだ。
男たちが去った部屋には静寂が訪れ、拘束台の上の女性だけが残されている。
るいは自分の隣にいる、見知らぬ男を見上げる。
るい
茂武
るい
るいは一見して分かるほど顔立ちのよい、見るからに美少女。 対して、茂武は身長180センチを越える筋骨隆々の大男。
このような体格差のある相手に対してるいが一切怯まないのは、彼女が道場の娘であり、武術に長けているからだった。
るい
茂武
るい
るい
茂武
るい
茂武
るいと茂武は引き戸を開けて小部屋を出ると、台上に拘束された女性に目を遣る。
るい
茂武
茂武
茂武はるいに女性を頼むと告げると、男たちが出て行った扉へと素早く駆け寄り、扉にぴったりと耳を当てて外の様子を窺った。
🎲 茂武 町夜 <聞き耳> ➔ 初期値成功
頑丈な扉の向こうからは、物音一つ聞こえてこない。人の足音も、風の音すらも感じられず、静寂が張り詰めている。
また、この扉には内側からも外側からも鍵はかけられていないことに気づいた。押せばいつでも外へ出られそうだ。
るいは拘束台の上に横たえられた女性へとゆっくりと近寄った。
女性には出血や骨折などの目立った外傷は見当たらず、意識もしっかりとある。
しかし、女性は尋常ではない怯え方をしており、近づいたるいに対しても恐怖に満ちた視線を向け、激しく警戒している。
呼びかけてもショックのあまり一時的な失語症に陥っているようで、「ア……ウ……」と声にならない嗚咽を漏らすばかりで、会話を交わすことはできない。
女性の足首を頑丈な金属製の拘束具がきつく締め付け、素手で力任せに外すことは到底できそうにない。
女性の足首を頑丈な金属製の拘束具がきつく締め付け、素手で力任せに外すことは到底できそうにない。
るい
るい
茂武
るい
茂武
茂武
るい
茂武
るい
茂武
るいと茂武は、女性の足首を締め上げる拘束具を外す鍵を見つけるべく、手分けして室内を探すことにした。
茂武は部屋の周囲や燭台の周辺に目を凝らすものの、薄暗さも手伝ってそれらしい物を見つけ出すことはできなかった。
るいは鋭い観察眼を働かせ、部屋の隅に置かれた質素な木製デスクの上に置かれた、一枚の紙片を見つけた。
紙片を手に取って目を落とすと、そこには走り書きで以下のように記されていた。
「鍵はいつも通りデスクの引き出しの裏側。上手くやれ」
るいは見つけた紙片を茂武に手渡した。
るい
茂武
🎲 茂武 町夜 <目星> ➔ 🌟クリティカル🌟
るいは、ひとまずメモの指示に従い、質素なデスクの引き出しを引き抜き、その裏側に手を伸ばした。
指先に硬い感触が触れ、裏側にテープでしっかりと貼り付けられていた「小さな金属製の鍵」を手に入れることができた。
一方、茂武は台の上の女性を注視し、普通と違う点がないか徹底的に観察する。
茂武の観察眼が冴え渡り、いくつかのことが克明に見て取れた。
女性の衣服には激しく争ったような破れや目立った泥汚れはなく、まるで日常から唐突に連れ去られてきたかのような状態であること。
そして、両足首を隙間なく締め上げている頑丈な拘束具の側面には、小さな鍵穴があること。
その鍵穴の規格と形状は、まさに今るいが見つけ出した小さな鍵と完全に一致していることを確信した。
#TRPGリプレイ