レウ
シオン
どう答えたらいいのか分からない。
でも、ここで何も言わなければ答えは『はい』になってしまうだろう
シオン
シオン
シオン
シオン
なにか考えが定まらないような、ぐるぐると渦巻いたような瞳で
小さく小首を傾げて見つめてくる。
レウ
レウ
シオン
シオン
少し聞くのを躊躇っているように見えた。
『私の役目はありません』
そう告げられているみたいで
レウ
『貴方とまだ一緒に居たい』
素直に言えないけど
シオン
そうやって、笑う笑顔は、俺の事全部分かってるみたいに見えたんだ
シオン
レウ
シオン
シオン
シオン
シオン
悩み少し悲しむ彼女を前にして、俺は少し喜んでしまった。
彼女はまだシュブ=ニグラスに認められていないと感じたから。
これだとキョーさんの話しは合わない。
……亡くなったというおばあさんと、同じ未来を辿ることは無いのだと
シオン
レウ
朝日が照らすステンドグラス、影を作る遺跡。
その前で2人、手を合わせて願いを捧げるなんて日常に慣れてきた頃。
<ギャアァァァァ━━━━!
シオン
レウ
子供の悲鳴のようなものが劈いた。
怯えてしまった俺に対して、シオンさんはドアに向かって歩いていく
シオン
まだ怖かったが顔を出してみれば、あの頃の子供二人がシオンさんに縋り付くように泣いていた。
それに対してシオンさんは涼しい顔。そして茂みをチラリと見ていた。
りく
まゆ
ワ-ワ-泣きわめく2人を撫でつつ、助けを求めるようにこちらを向く。
恐る恐る近づくと、耳元でコソコソ話を始めた
シオン
シオン
顔で刺した場所には半透明の白になにかが揺らめいていた。
時折動いているのもみえる
……まさか、本当におばけっ!?
俺だって地獄の生き物だけど怖いものは怖い
シオン
シオン
シオン
シオン
レウ
レウ
シオン
レウ
…いや、そんなまさかね…
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