優希
優希
優希
考えるだけで心臓が高鳴る
優希
優希
息が苦しくなる
優希
優希
優希
僕は、ベットに倒れ込む
琴音は、会った時から 独特な子だった
ふわふわしたかんじ
親はそれを「発達障害」だといった
初めは遊んでるだけだった
でも
今は違う
僕は、琴音を守りたい
守りたかった
僕が死んでも。
琴音
琴音
琴音
琴音
琴音
僕はここだよ
この闇を抜けて、 また笑おうね
バイバイ
優希
優希
優希
結瑠
優希
結瑠
優希
結瑠
結瑠
言ったでしょ!!!
結瑠
結瑠
結瑠
結瑠
結瑠
優希
結瑠
結瑠
結瑠
優希
優希
僕は結瑠全部話した
琴音のこと
親のこと
知ってる限り
結瑠
結瑠
結瑠
優希
結瑠
結瑠
結瑠
優希
僕は、意味が分からなかった
でも、結瑠は続けた
結瑠
結瑠
結瑠
優希
結瑠
優希
優希
優希
優希
優希
僕は琴音がいなくなってから1回も外に出ていない
1年振りの外
1年振りのこの道
優希
優希
優希
優希
安西琴音
その文字は、灰色の墓石に 黒字でハッキリと 掘られていた
僕は墓石の前で手を合わせ
亡き琴音の魂に語りかけた
優希
優希
優希
優希
のは琴音だったね
優希
優希
優希
優希
後悔していること
優希
呼んだね
優希
優希
「くん」をつけてよんだ
優希
優希
優希
どっちだって良かったけどね
優希
また来てもいいかい?
僕は、そう言おうとした
だけど、やめた
かわりに
優希
そういった僕の目には
涙が浮かんでいた
「またね」を 実現させるために
優希
そう言い残し、 僕は帰路についた