オークションにいたあの吸血鬼。 目に光なんてほぼ無くて。
...ずっと1人で居たのかな。 なんて、吸血鬼ハンターの俺が思うこと でも無いだろう。
桃
桃
青
桃
青
桃
オークションの件だろうか。 それとも_、
桃
桃
あんな古びたオークションの場に いい人材など居るはずかない。
桃
オークションを潰す。 何を言っているのか。
桃
オークション会場に火をつけたと 言うのか?
...吸血鬼を燃やすためだけの理由で?
桃
吸血鬼が居なくなることに対しては 何も反論はしない。
...ただ、
白髪の吸血鬼はどうなったんだ?
青
桃
桃
桃
青
青
桃
" 王の許可もなく馬車を使ってはならぬ"
そんな決まりは無視して オークションに走った。
...1歩間違えれば 間違いなく処罰が下されるだろう。
でも、あの吸血鬼だけは 助けたい一心で。
桃
オークション会場は既に 燃え尽きていた。
人の姿、1つ見えなかった。
桃
桃
白髪の吸血鬼の名前、... 札に書かれたあの文字は確か。
桃
桃
もう駄目かと思った
なんで吸血鬼のためにここまでしたのか 自分でもよく分からなかった。
...自分に似てるから? ...子供だから?
どんなに理由を探っても 分かるはずもなかった。
桃
紫
桃
見つけた 間違いない。絶対。
桃
紫
桃
俺は初兎を守るように抱きついて 思いっきり外に飛び込んだ。
桃
紫
桃
流石に痛い。 ...初兎、は、...
あ、...吸血鬼って太陽に当たったら 火傷しちゃうんだっけ、
...早く、日陰に行かないと...
桃
桃
流石の騒動で人が集まってきた。 羽が無いとは言え、吸血鬼だ。
ここは安全とは言えない。
青
桃
青
青
桃
桃
青
まろと悠佑には全て話した。
話し合った上で 王様に話すことにした。
吸血鬼ハンターがこの吸血鬼が良い奴だと 主張するのはおかしな話だが。
話し合って分かったこともあった。
この吸血鬼、初兎は " 感情 "が無いのでないか。
何に対しても誰に対しても 自分で反応が出来ないのではないか。
王様はそんな気安く 受け入れてくれるような人では無かった
桃
桃
紫
青
落ちているんだ。
一向に聞く耳を持ってはくれない。
初兎はただひたすらに 俺を見ていた。
桃
紫
桃
桃
桃
初兎を引き寄せて。
処刑される覚悟で 話を進めた。
...この子だけは放って置けない。
そう思ったから。
桃
この子だけは愛させて