空
い、いちねんって、

女性
そうよ。あーーー、怖いなー

女性
死ってこんなに怖いものなのね

女性
でもあなた、神様なんでしょ?健康手助けしてくれるんでしょ?

(健康手助けって言っても重い病気の治し方とか知らねぇし、俺ができるのは病気と戦う免疫を強くしたり、風邪にかかりにくくするくらいなんだよな…。)
(それも限度がある…。でも彼女、すごく期待してる…)
空
お、おう…!もちろんだ!俺がなんとかしてやる!

女性
ほんとぉ!?

女性
ありがと!怖くて親にも言えてなかったの

女性
わたし、死なずに済むのね

空
う、うん!まぁ!

女性
なーーんてね。

女性
いくら神様でも無理よね。嘘バレバレよ

空
そういうつもりじゃ

女性
わかってるわ。私のために嘘ついてくれたんでしょ。でも分かってるの。これがもう絶対に治らないって。

女性
まー運命ってやつ?神様でも無理よ。あなたこの世界を牛耳ってる!って感じでもないし

女性
でもね。やっぱりちょっと期待しちゃうんだ…。

女性
1年経つ前にこの病気の薬ができてケロッと治っちゃったり、奇跡的に私の体が病気にうちかつことができたり!

空
…。

女性
それでこの御守りも買ったの。そしたらおまけにあなたもついてきたけど

女性
ねぇ。そら。

空
ん

女性
やっぱりわたし、死んじゃうのかな

空
俺が治す。

女性
え…?

空
俺が治す!!

女性
でも、そんな

空
何も分からない。だけど俺は

空
神だ。

空
しかもお姉さん、いや澪に憑いたんだ。澪の病気は俺がこの1年間で必ず治す!

女性
ふふっ

空
な、なんだよ!本気だぞ!?

女性
わかってる…。

空
お、おい!どうした?俺やばいこと言ったか?

女性
いや、違うの。嬉しくて…。

女性
私も頑張る。私も必ず自分の病気を治す。

空
おう!必ずだ。

空と澪は拳と拳を合わせ澪の病気を治すことを誓ったのである