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N/しゃけ
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#重い話
N/しゃけ
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主
宙に体を投げ出した僕は相当な痛みが来ることを覚悟して目をつぶった
でもいつになっても痛みが来る気配がなく目を開けた
そこには逆さまになった街が映っていた
すぐ気付いた、まだ死ねてないって
原因を探るために屋上へ目を向ける
大森元貴
そこには僕の左足をつかんでいる二人がいた
大森元貴
若井滉斗
君は涙を流しながらそう叫ぶ
大森元貴
藤澤涼架
藤澤涼架
藤澤涼架
藤澤涼架
君は僕の言葉を使って訴える
「生きてほしい」って
こんな「scenario」じゃなかったのにな
でも僕は二人の周りにいちゃいけない存在だから
大森元貴
大森元貴
2人が巻き込まれずに済むから
若井滉斗
若井滉斗
若井滉斗
若井滉斗
若井滉斗
藤澤涼架
藤澤涼架
藤澤涼架
藤澤涼架
藤澤涼架
藤澤涼架
藤澤涼架
藤澤涼架
藤澤涼架
二人の言葉一つ一つが壊れかけていた心に染みる
気づけば涙がまた溢れてくる
嗚呼、生きているって素晴らしいな
仲間がいるっていいな
僕たちの住む世界は「歪んでいて綺麗なもの」だな
それでいて美しいな
本当に
大森元貴
この思いが変わらないといいな
若井滉斗
ズルル(引き上げ)
大森元貴
ギュッ(抱)
正真正銘本音のハグをした
あれから二人は何か起きないように僕の家に住むようになった
二人が薬の管理をしているから適量以上飲ましてくれない
まぁそれが普通なんだけど
若井滉斗
大森元貴
ズキズキッ
大森元貴
あまりの痛さに思わずしゃがむ
若井滉斗
若井滉斗
大森元貴
若井滉斗
若井滉斗
明らかにいつもとはレベルが違う
いつもの百倍ぐらいあるんじゃないかってぐらい痛い
もしかしてもうタイムリミットなのかな
若井滉斗
受け取ったはいいものの何かが下から上ってくる
べしゃっ(吐血)
若井滉斗
若井滉斗
頭がくらくらしてまともに話せない
これが死ぬってやつなのかな
若井滉斗
ヒョイッ(抱)
若井の体あったかいな
どうしよう、もう終わりなのかな
胸は痛いし、頭はくらくらするしで辛い
藤澤涼架
扉を勢いよく開けて涼ちゃんが入ってきた
大森元貴
大森元貴
藤澤涼架
大森元貴
大森元貴
大森元貴
藤澤涼架
若井滉斗
若井滉斗
若井滉斗
本当は信じたくなかった
大森元貴
大森元貴
大森元貴
大森元貴
大森元貴
大森元貴
大森元貴
若井滉斗
若井滉斗
若井滉斗
若井滉斗
大森元貴
大森元貴
大森元貴
大森元貴
大森元貴
大森元貴
最期まで元貴は勘がいい
藤澤涼架
大森元貴
大森元貴
パッ(手広)
若井滉斗
大森元貴
ギュッ(抱)
俺等の体に元貴の音が響く
でもそれは時間が立つにつれどんどん弱くなり
ついに消えた
元貴という命の花が枯れたんだ
体もどんどん冷たくなる
元貴、ありがとう、またね
あれから何十年経っただろうか
すっかり俺等も老いてしまった
2年前に涼ちゃんは先に逝ってしまったし
残ったのは俺だけだ
そんな俺ももうすぐ寿命だ
でも怖くない
すぐ元貴や涼ちゃんに会えるはずだから
お土産話もたくさん話してあげないとね
そんなことを思いながら重い瞼を瞑る
早く会いたいな
……い!わかい!
若井滉斗
大森元貴
大森元貴
大森元貴
大森元貴
若井滉斗
若井滉斗
大森元貴
若井滉斗
大森元貴
若井滉斗
若井滉斗
大森元貴
大森元貴
呼んでから数秒後
雲の奥から涼ちゃんが走ってきた
藤澤涼架
大森元貴
藤澤涼架
藤澤涼架
藤澤涼架
若井滉斗
若井滉斗
藤澤涼架
藤澤涼架
若井滉斗
若井滉斗
藤澤涼架
藤澤涼架
タッタッ(走)
若井滉斗
若井滉斗
大森元貴
大森元貴
大森元貴
そう言われれば確かにそうだ
元貴はまだしも涼ちゃんも若いままの姿だ
若井滉斗
若井滉斗
大森元貴
大森元貴
大森元貴
若井滉斗
タッタッタッ(走)
主
主
主
主
主
コメント
1件
第九話、読み終えました……。飛び降りようとした主人公を二人が必死に引き止める場面、本当に胸が詰まりました。特に「生きててほしいから」という言葉が、前回の悲劇を知っているからこそ重く響きます。最期まで仲間を気遣う主人公の優しさと、それに応えるように生涯を全うする二人……。死後の世界で若い姿のまま再会できるラストには、ほっとするとともに涙がこぼれました。「待っててくれた」の一言が全てを救っていると思います。素敵な物語をありがとうございました🌷