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ミスターブルー

絶対に…

ミスターブルー

絶対にこのループを抜け出してやる…!

???

…ほ〜ん

???

面白そうじゃん

ミスターブルー

…!?

ミスターブルー

お前…

???

じゃあ戦おうじゃんか

???

ボク、そういう楽しいそうなこと好きだよ?

ミスターブルー

(なんで自分から出てきたんだ…!?)

ミスターブルー

(普通わざわざ出てこないだろ!?)

ミスターブルー

(でもこれはきっとチャンスだ)

ミスターブルー

(こいつのことを倒すチャンス)

ミスターブルー

(逃すわけには…行かない…!)

???は不敵な笑みを浮かべている

???

苦しんでる所見るのも悪くないんだけどさ

???

ずぅっと何もしないで見てるのも飽きてくるんだよねぇ

???

じゃあ何して戦おうかな〜?

ミスターブルー

地面を蹴り上げる

???の元へ走り出す

???

おっと

???

鬼ごっこかぁ

???

いいね…いいね!

???

鬼ごっこで君が勝てたらこのループやめてあげるよ

???はニヤリと笑う

???

ボクに追いつけるかな?

???はもの凄い勢いで走り出す

それに続きブルーも走り出す

ミスターブルー

(こいつ、俺のこと舐めてるな)

ミスターブルー

(このスピードじゃあ俺があいつに追いつくのは時間の問題)

ミスターブルー

(あのスピードで俺に勝つことはきっとできない)

ミスターブルー

(きっとあいつは何か仕掛けてくる)

???

ほらほら〜早く走ってこいって

足を動かす速さを更に速める

ミスターブルー

このスピードなら…!

ガヤガヤ

ミスターブルー

…!?

ミスターブルー

な…なんだこの人だかり…!?

人々がブルーの走る道を拒むように集まっている

ミスターブルー

近くで祭りでもやってるのか?

ミスターブルー

いやいや、そんなこと考えてる場合じゃない

ミスターブルー

なんとかこの人だかりを…

人だかりの間に僅かな隙間ができる

ミスターブルー

あそこだ…!

隙間に向かって走り出す

肩が人々にぶつかる

後ろから怒声ふが聞こえてくるが気にせず走る

行き交う人々に何度も絡まれる

これもあいつの能力だろうか

人々を振り払い続け走り続ける

ミスターブルー

はぁっ…はぁっ…

ミスターブルー

あいつの体力どうなってんだよ…!

体力が限界に近づく

後ろから何か声が聞こえる

誰か…誰かが名前を呼んでいる

とうとう体力が限界だ

あいつの所まであと少しなのに…

もう少しなのに…

疲れで頭が回らなくなる

あいつは…あいつは…

ミスターブルー

もう…少しなのに…!

遠くから聞こえていたような声が近づいてくる

あいつは

道路へ飛び出ようとする

あいつのことを…

捕まえなきゃ

何も考えずに道路へ飛び出す

ミスターレッド

弟!止まれ!

後ろから服を掴まれる

後ろへ投げ飛ばされる

まだだ…

まだ…

バンッ

俺の少し先の方から鉄の塊に何かがぶつかる音がする

ミスターレッド

弟!大丈夫か!

ミスターレッド

おと…と

兄貴の声がだんだん小さくなる

視界がぼやけ、意識が途切れる

お……と

おとう……

弟!

そんな声で俺は目覚めた

ミスターブルー

こ…

ミスターブルー

ここは…?

ミスターレッド

弟…!

ミスターレッド

やっと目覚めたか!

ミスターブルー

…?

状況が飲み込めない

俺はあの時「あいつ」を捕まえられなかった

いつもだったら、家のベッドで目覚めるのに

ここは見慣れない白い部屋だ

ミスターレッド

お前…昨日道端で倒れて今まで眠ってたんだぞ!?

ミスターブルー

…え?

時計に目をやる

3月25日

ミスターブルー

…!

ミスターレッド

まあ医者からは眠ってるだけだって言われたけど

ミスターレッド

こんなに眠るなんて思ってなかったし

ミスターレッド

心配したんだぜ?

ミスターブルー

…でも

ミスターブルー

なんであの時、兄貴はあの場所にいたんだ?

ミスターレッド

ミスターレッド

そんなの朝から家飛び出して行って心配だったからに決まってるだろ

ミスターレッド

それに…

ミスターレッド

何か大事なことを忘れてた気がしてな

その日、俺の不思議な日々は終わった

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