鈴虫が鳴いている
落葉がひらりと舞う道を貴女と歩く
赤く色を着けた椛の葉が散っている
秋
それは紅葉の季節
花乃
亥
花乃
亥は私の小さな頃からの友達
心配症でいつも私の事を気遣ってくれる優しい子で
とても頼りになるんですの!!
今日は2人で近くの公園に来ています
花乃
風が吹くと少し肌寒い季節の変わり目
着々とイチョウや椛が色づいていてとっても綺麗なんですの
亥
花乃
花乃
花乃
亥
亥
花乃
花乃
亥
花乃
花乃
亥
亥
花乃
亥
風が強くなると
花乃
緩りと風が吹けば
紅葉達は踊るように舞い
君の髪もふわりと揺れる
不意に口から溢れ出た
花乃
亥
花乃
ハッと気がつく
花乃
なんてこと言ってるんですの私!!!
確かに綺麗でしたけどなんで言うんですの!?
亥に失礼ですわよこんなの急に言ったら!
段々と顔が熱くなってきた
花乃
亥は黙っている
花乃
花乃
花乃
亥
急に亥が笑いだした
花乃
亥
花乃
亥
亥
「 君の方が何倍も綺麗だから 」
微笑みながら亥は言っていたけれど
風の音で聞こえなかった
花乃
亥
花乃
花乃
亥
「それでも気になります……」
「何でもなかったから……ほら行くよ」
段々と声は遠ざかっていく
彼女が何を言ったのかは彼女だけの秘密だ。
コメント
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ヒョエ…………………… きゃわ………………
え、めっちゃ凄いんだけどえヤバい((((( こんな事言われてぇー( '-' )←将来童貞予感な人