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放課後

鈴華

あーやっと学校終わった!

万理華

長かったねー

先生の話長くて…

万理華

それなー

鈴華

あ!

どうした?

鈴華

今日バイトある!

万理華

あーあれね

万理華

鈴華の場合、本職でしょ?w

鈴華は、高校に通いながら 芸能活動をしている。

最近は、所属している事務所の レギュラーモデルとして、 沢山の雑誌の表紙を飾っている。

ちょっとずつだが、 メディアへの露出も多くなり、 力を付けてきている状態だ。

いいよなー、

モデルの仕事をバイトなんて言えるんだから。

鈴華

高校生なんだからバイトの方がピンとくるでしょ?

万理華

モデルの仕事なんか、素人はなかなか
出来ないよ。

万理華

鈴華は、背も高いし、痩せてるし、
髪さらさらだし、
美人だから出来るんだよ。

鈴華

えー、そんなことないよー。

鈴華

万理華もダイエットして、牛乳飲めば
モデルさんになれるんじゃない?w

万理華

ちょ、ちょっと…

万理華

ひどくない?w

鈴華

冗談だよーw

言っていいことと、
悪いことあるからね。w

芸能人なんだから、
鈴華も気を付けな。

鈴華

はいはーい。

鈴華

言われなくても分かってるよ。w

鈴華

鈴華

あ、マネージャーさんからだ!

マネージャー

鈴華、迎えに来てるよ。

マネージャー

時間、間に合わないから
早く車乗って。

鈴華

今行く。

鈴華

化粧直しするから15分待って。

マネージャー

そんなに待てない!

マネージャー

さっき、迎え来るまで化粧直し済ませといてって言ったでしょ!?

マネージャー

授業終わってから十分時間あったんだから出来たはず!

鈴華

うるさいな

鈴華

こっちだって、いろいろあんだよ。

マネージャー

言い訳してられないよ!

マネージャー

今度この仕事外したら、オファーが来なくなるかもしれないんだから。

マネージャー

別に貴方がやる気ないのなら仕事持ってこないけど。

鈴華

何様?w

鈴華

別に、昔から習い事とかいっぱいしてきたから、

鈴華

この顔とスタイルだったら、
いくらだって仕事来るでしょ。

マネージャー

いいかげんにしなさい。

マネージャー

芸能界なめないで!

マネージャー

態度だけはきちんとしないと

マネージャー

芸能界は生き抜けないのよ。

マネージャー

私は今までそういう人を何人見てきたか…

鈴華

はいはい

鈴華

また説教タイムね。

鈴華

もう終わるから待ってて。

マネージャー

急いでね。

撮影場所

結局、鈴華たちは10分遅れて到着した。

マネージャー

すみません!

マネージャー

遅れてしまって!

マネージャー

ほら、鈴華も謝りなさい。

スタッフ

いえいえ、大丈夫ですよ。

スタッフ

あなたは特別ですもん。

マネージャー

でも、遅刻は本当にいけないことですから…

スタッフ

いいんです。これから気を付ければ。

スタッフ

それより、今日は雑誌の撮影ですね。

スタッフ

髪を切られるようですが、

スタッフ

本当にいいんですか?

スタッフ

鈴華さんのチャームポイントなのに。

鈴華

はい。

鈴華

ばっさり切っちゃってください!

今日は、雑誌のコーナーの1つである、 モデルがイメチェンするところを 撮影する企画を 鈴華自ら引き受けたのだ。

数日前

モデル友達・唯とのチャットメールにて

鈴華ちゃん!

元気?

鈴華

唯!

鈴華

どーしたのー?

相談したいことがあって

鈴華

なになに?

実は、髪をショートにしようと思うの。

鈴華

え!急にどした?

ヘアドネーションしたいの。

鈴華

ヘアドネーション?

うん。

切った髪を寄付するの。

鈴華

そんなことして、どーするの。

世の中にはね、
病気で髪が生えてこない人が沢山いて、

その人たちは、髪でオシャレしたくても出来ないの。

でも、私たちモデルは、
いろんな人たちに憧れて貰うために
やってるじゃん?

だから、私たちのようにオシャレしてほしくて、提供しようと思ったの。

鈴華

ふーん

鈴華

そっか。

内心、唯に密かにライバル心を抱いていた鈴華は、二人とも似たようなロングヘアだったため、差別化を図るために、片方がショートヘアーにするのも良いと思った。

しかし、お互い人生でショートヘアーにしたことは1度も無く、鈴華も、もしショートヘアーにして似合わなかったら、モデルとしての人気がなくなってしまうと思い、勇気を出せずにいた。

そんなときに、唯がショートヘアーにすると言い出したのだ。

鈴華にとって、絶好のチャンスだった。

親友の一人として、鈴華に相談したの。

どうかな?

鈴華には、唯など親友の一人とも思ってなかった。とにかく敵対心が強かった。

鈴華

いいよ。良いと思う。

鈴華

むしろ、切っちゃって!

え?w

嬉しいけど、私、

ロングヘアー似合ってなかった?w

鈴華

ち、ちがうよ!w

鈴華

ロングヘアーもいいけど、

鈴華

ショートヘアーも見たいってこと!

そっか。

ありがと。

やっぱり鈴華に頼んで正解だった!

モデルは、世間に知って貰うためにも外見は変えない方が良いらしい。

鈴華は勝ったと思っていた。

その後

結果は、鈴華の予想をひっくり返し、 ショートヘアーが似合うモデルとして、 逆に人気になってしまったのだ。

一般人

美山唯って人、かわいいよね!

一般人

すごい!勇気あるね!

一般人

ロングもショートも似合うって美人じゃん!

一般人

美山唯の顔タイプだわww

一般人

私も唯ちゃんみたいなショートにしよ!

一般人

ヘアドネーション…やってみようかな。

学校でも、話題は唯の話で持ちきりだった。

早速、唯の髪型を真似する人も続出した。

クラスメイト

髪切ったよー!

クラスメイト

唯ちゃんの髪型じゃん!

クラスメイト

かわいいねー!

さらに、唯はメディアへの露出も増え、 彼女の顔を知らない人はいなかった。

どんどん階段をかけ上がる唯と、 踊り場で足踏みしている鈴華。 その差は歴然だった。

人気の唯に追い付こうと、鈴華は仲良しアピールを始めた。

次第に鈴華も、唯には届かないが、 メディアに露出するようになった。

鈴華

聞いて~!

鈴華

昨日、唯とパンケーキ食べに行ったの。

鈴華

めっちゃ楽しかった~!

万理華

いいなー!

万理華

唯ちゃんと遊べるなんて!

万理華

夢のようだよ!w

鈴華

今度、撮影で会えるからサイン貰ってあげようか?w

万理華

いいのー!?

鈴華

うんいいよー!

鈴華

まあ私のサインも入れとくよ!

万理華

あ、ありがとう…!

でも鈴華、

鈴華

ん?

ネットの掲示板で叩かれてるよ。

鈴華

え!唯が?

ううん、鈴華。

鈴華

え!私!?

そう。

そう言うと、葵は掲示板を見せてくれた。

一般人

ぶっちゃけ鈴華ってブスじゃね?w

一般人

それな。

一般人

なんであんなに人気なの?

一般人

美山唯にべたべたしてるからじゃね?w

一般人

美山はチャレンジ精神があるし、ファンサービスもいいけど、

一般人

自分の力じゃなにもできないやつじゃん。

一般人

鈴華は無名時代となにも変わらないし、ただ美山にくっついているだけ。

一般人

俺も昔から二人を応援してたけど、今は美山だけを応援してる。

一般人

ていうか、鈴華は無名時代のほうが可愛かったよな?w

一般人

鈴華はあの頃がピークだったな。

一般人

鈴華オワタwwwwww

一般人

鈴華も、美山みたいに思いきったことやってくれればファンも集まるのにな。w

一般人

人と同じことやってるようじゃ、人気は上がらないよ。w

鈴華

なにこれ?

鈴華

私にこんなにアンチいるの?

そうみたいだね。

万理華

だ、だいじょうぶ?

万理華

私は鈴華の友達だから…

鈴華

同情とかしないでよ。

鈴華

だいだい、あんたたち私が友達になってあげなかったら影のようなもんでしょ?w

鈴華

わらわせないでよ。

万理華

別にそんなつもりじゃ…

まあまあ、

鈴華、ほどほどにね。

鈴華

そんなの言われなくても分かってるよ。

「私もショートヘアーにすれば人気になるかもしれない。

だって、私と唯は同等だもん。」

鈴華は全てをスタッフに話した。

スタッフ

そうでしたか。

スタッフ

つらかったですね。

鈴華

大丈夫ですよ!

鈴華

今に見返しますから!

スタッフ

そうですね。

スタッフ

鈴華さんの目からやる気が伝わってきます。

スタッフ

それでは、早速始めますか。

鈴華

はい!

ここから、鈴華の快進撃が始まるのだった。

あの子に勝つために

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